2022年5月18日にNetflixで独占配信されたドキュメンタリー映画『サイバー地獄』についての解説です。
2018年12月に韓国で実際に起きた大規模なデジタル性犯罪のドキュメンタリー映画です。
被害者が536人以上、そのうち60%以上が10代の少女たちで、加害者は26万人とも言われています。
映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想について調査してみました。
『サイバー地獄』あらすじ
2018年に韓国で実際に発生した「N番部屋事件」
事件の真相を解き明かした記者、PD、警察など24人にも及ぶインタビューが描かれています。
事件の真相が明らかになるたびに韓国中を震撼させた実情が白日の下になるのです。
『サイバー地獄』の監督
ドキュメンタリー映画『サイバー地獄』の監督についてみていきましょう。
監督:チェ・ジンソン
監督はチェ・ジンソンが務めています。
2001年にドキュメンタリー映画『FuckUmentary』で監督デビューをします。
2004年に公開の『ヒッチハイキング』では釜山国際映画祭、
第3回大韓民国映画大賞で短編映画賞を受賞しています。
代表作としては、2017年に公開の『貯水池ゲーム』や『ザ・プラン』などが挙げられます。
『サイバー地獄』の注目ポイント
ドキュメンタリー映画『サイバー地獄』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
N番部屋事件とは
韓国史上最悪の性犯罪事件「n番部屋事件」
韓国検察は、開設者で主犯格の「ガッガッ」ことムン・ヒョンウク被告に無期懲役の求刑、共犯であるアン・スンジン被告は懲役20年の求刑。#韓国 #話題 pic.twitter.com/z0X4TCMX3b
— 심쿵공간[シムクン空間] (@korea_888) October 12, 2020
韓国を震撼させた『N番部屋事件』とは一体どんな事件なのでしょうか。
2018年12月にカッカッ(ムン・ヒョンウク)が開設しました。
N番部屋が行われていたのは、テレグラムというメッセージアプリです。
2018年頃にロシア人の開発者によって作られたテレグラムは、厳格なセキュリティが有名でメッセージは常に暗号化され開発者でさえその解読は困難だと言われています。
また、一定時間が経過するとメッセージは削除され復旧は不可能なのです。
そのためテレグラムは犯罪に利用されることが多く犯罪者の隠れみのとなっていました。
今回のN番部屋でもテレグラムが使用されていました。
入場者は、1万ウォン(約1000円)を支払います。
各部屋では、3人~4人の少女たちの性的な映像が配信されています。
そして、他の部屋を閲覧するには数万円の入場料を支払い2番部屋へアクセスします。
各部屋にはカッカッが「奴隷」と呼んでいた少女たちがおり、合計で30人ほどだと言われています。
少女たちは、暴行をされたり、裸にされわいせつ行為を強制されている映像が公開されてたのです。
博士部屋とN番部屋の関係
“Telegramのn番部屋事件”のパクサ部屋を運営していたチョ・ジュビン容疑者、検挙後に留置所で自殺を試みたため病院へ→発熱などの症状もあったため、新型コロナ…
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— 韓流ツイッター (@kor_celebrities) March 25, 2020
博士部屋とN番部屋の関係は、N番部屋の模倣部屋が「博士部屋」なのです。
博士部屋はチョ・ジュビンが開設をしました。
従来のN番部屋よりも過激でビジネス化された博士部屋の構成は、ポルノ映像のレベルに応じて1段階で入場料2万円、2段階で入場料7万円、3段階で入場料15万円となっていました。
一番ランクが高い3段階の部屋では、被害者に「奴隷」や「博士」とナイフで傷を付けるような行為も行われていたのです。
博士は、加入した一部の人を職員として雇用して、職員に指示を出して被害者たちに卑猥な映像を撮影させました。
さらに、博士部屋を閲覧するのは閲覧者にも個人情報を提供させ新しい会員を紹介しないと家族や職場に博士部屋を閲覧していることを暴露すると脅していたのです。
すると、傍観者だったユーザーが今度は加害者になります。
これが推定でも加害者は26万人と言われている理由です。
誰でも被害者になる事件
N番部屋事件の被害者は、非行少女や家出娘ではありません。
ごく普通の10代の学生や20代の社会人などが被害に遭っているのです。
最初のN番部屋事件では、ネット上の興味本位でわいせつな画像を投稿している少女のアカウントに警察や管理者を名乗ってコンタクトを取ります。
そして、情報提供という名目で個人情報を聞き出し、それを脅すネタにしていたのです。
また、博士部屋はネット上に高額の偽の求人を募集して少女たちに契約書を書かせ、手に入れた個人情報を用いて脅したのです。
このように誰でも被害者になった可能性がある事件だと言えます。
勇敢な大学生記者
ドキュメンタリー映画『サイバー地獄』では、ハンギョレ新聞のキム・ワンが独自に取材を続けるうちに、テレグラム内で起こるおぞましい事件を目の当たりにします。
実はN番部屋事件を最初に取材したのは、ジャーナリスト志望の女子大学生2人組「追跡団炎」だったのです。
彼女たちはインタビューに対して『もし過去に戻っても必ず取材はする。もっと早く始めるべきだったと後悔している』と述べています。
勇敢な女性たちの活躍に希望が持てますね。
「サイバー地獄: n番部屋 ネット犯罪を暴く」事件を最初に記事にしたのはジャーナリスト志望の女子大学生二人組「炎」で「もし過去へ戻れたらもう一度同じことをしますか?」という質問に「もちろんやる。できればもっと早く始めるべきだった。それだけを後悔している」と即答していてかっこよかった。
— f the minion🍌 (@francesco3) May 21, 2022
事件はなかなか進展をみせません、その理由はテレグラムの運営側へ情報提供を求めますが、鉄壁のセキュリティによって守られていたからです。
それどころか、テレグラムの運営者やチャットのユーザーたちは、番組を放送することを拒否して「被害者を追い詰める行為」だと脅して始末です。
果たして、N番部屋事件や博士部屋事件がどのように逮捕へと至ったのか見どころと言えます。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
ネトフリのドキュメンタリー映画『サイバー地獄:n番部屋 ネット犯罪を暴く 』つい3、4年前の事件で当時めちゃくちゃ韓国中が激震してたのがもう映画として配信。見てて空いた口が塞がらなかったやり方がえぐすぎる。単なる性犯罪じゃない事が分かると思う。1人でも多くの人が見てほしい。完全実話。 pic.twitter.com/AYSy3UOUgF
— 椛 (@tanpung) May 21, 2022
Netflix映画『サイバー地獄:n番部屋』鑑賞。韓国社会が震撼したネット上の大規模な性犯罪に迫ったドキュメンタリー。数多の若い女性を個人情報やプライベートな写真で脅し、匿名チャットアプリに誘い出し大勢の男の性奴隷にする、という吐き気を催す様な実在の事件。余りに酷い現実に打ちのめされる。 pic.twitter.com/hnEZ3S870b
— ISO (@iso_zin_) May 18, 2022
数年前に韓国で実際に起きた事件だと思うと衝撃ですし、もしかすると自分も被害者になる可能性があると思うととても怖くなりますね。
『サイバー地獄』まとめ
2022年5月18日にNetflixで独占配信されたドキュメンタリー映画『サイバー地獄』のあらすじ、監督を調査してみました。
2018年12月に韓国で実際に起きた大規模なデジタル性犯罪です。
被害者が536人以上、そのうち60%以上が10代の少女たちで、加害者は26万人とも言われています。
誰でも被害者になる可能性がある事件として、注目を集めています。
デジタル社会に潜む恐ろしい実情がリアルに描かれており衝撃的ですが、考えさせられる作品ですよ。