シリーズ最大の異色作!『ウルトラマンゼアス』のあらすじやキャストを紹介

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ウルトラマンシリーズといえば大人から子供まで大人気の特撮作品。

最新作「ウルトラマンZ」がTV放送中でもあるウルトラマンシリーズの中でも、とびきり異彩を放っているのが今回紹介する「ウルトラマンゼアス」である。

ウルトラマンシリーズといえばTVで放送されているイメージが定着しているが、実は劇場作品のみで展開されているのが今作の特徴。

ファンの間でも語り継がれている異色作はどんなストーリーで、どんな魅力がある作品になっているのだろうか。

今回はそんな「ウルトラマンゼアス」という作品について紹介していこう。

「ウルトラマンゼアス」のあらすじ

出典元:https://minkara.carview.co.jp/userid/343721/blog/43102222/

1996年に公開された今作は、ウルトラマンシリーズ生誕30周年を記念して制作されたタイトルで、随所に過去のシリーズのオマージュが散りばめられていることでも有名。

通常のシリーズでは、怪獣を撃退する架空の防衛隊に所属している主人公が様々な理由でウルトラマンに変身する能力を得るところからスタートするが、今作はテンポ重視の為かそういった描写がないのが特徴。

主人公が所属している組織も有名なガソリンスタンド「出光」の中にある防衛隊。

ゼアスへの変身もまさかの「歯ブラシ」を使ったものだから驚きだ。

そんな今作は、ウルトラマン生誕記念式典で金のウルトラマン像が地割れに飲み込まれてしまうところから始まる。

記念式典から場面が展開し、潔癖症の主人公「朝日勝人」が働くガソリンスタンドへ移る。

勝人が仕事をしていると今作の黒幕である「悪神亜久馬」が現れ、ヘドロのついた手で勝人に握手をして精神的ダメージを与えていく。

潔癖症の勝人はすぐに手を洗いに行くが、その様子を見て亜久馬はあることを確信。

実はこの少し前にゼアスが光線の特訓をするシーンがあるのだが、その際にゼアスの手にヘドロがついてしまい、慌てて手を洗っていた。

その時のゼアスと勝人の様子が酷似していたことから亜久馬は勝人がゼアスであると確信したのである。

亜久馬の正体は金をエネルギーとするベンゼン星人であり、怪獣コッテンポッペを操り金のエネルギーを集めていた。

そう、冒頭のウルトラマン像もベンゼン星人のエネルギーのために奪われてしまったのだ。

金のエネルギーを増やしながら力を増幅させたベンゼン星人は、コッテンポッペと対峙したゼアスの光線を利用して地球を爆発させ、地球内部にある大量の金を得ようと目論む。

地球を爆発させてしまうわけにはいかないと、防衛隊はゼアスへ光線禁止の指示を出す。

ベンゼン星人は光線を放たないゼアスに痺れを切らし、ゼアスの周りにヘドロを充満させる。

潔癖症のゼアスは当然ヘドロに触れないのだが、ヘドロの中を通らないとコッテンポッペと戦うことはできない。

これこそがゼアスに光線を打たせるための作戦だったが、ベンゼン星人に拐われた子供達や隊員たちの「頑張れゼアス!」の掛け声で勇気をもらい、潔癖症を克服し最後の戦いに挑むのである。

力を得たゼアスはベンゼン星人とコッテンポッペを圧倒し、地球の爆発を防ぐために宇宙空間で特訓の成果でパワーアップした光線を放ち勝利する。

地球に平和が戻り、勝人はゼアスとしての正体を明かさないまま日常へと戻っていくのであった。

キャストを紹介

ウルトラマンシリーズ生誕30周年記念作品ということもあり、今作は出演キャストもTVシリーズと異なる特徴がある。

それは、大人気コメディアンの「とんねるず」が出演していることである。

とんねるず含め、今作に出演しているキャストとその役柄を紹介していこう。

関口正晴

出典元:https://ameblo.jp/daitaro-san/entry-12264455076.html

今作の主人公。

ウルトラマンゼアスに変身する朝日勝人を演じる。

劇中では潔癖症というヒーローものとしては一風変わった特徴のキャラクター設定が注目されていた。

演じる関口氏は元々とんねるずのマネージャーであり、当時とんねるずが出光のイメージキャラクターであった縁から主演を務めることとなる。

石橋貴明

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今作では主役をマネージャーが務め、タレントがサポート役を演じるという挑戦的な試みがされているのも特徴。

石橋貴明は主人公をサポートする防衛隊「Mydo」の隊長「大河内神平」という重要な役割を演じている。

木梨憲武

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石橋貴明と同様に主人公をサポートする役割として木梨憲武もキャスティングされている。

「Mydo」の副隊長「小中井仏吉」を演じていて、ひょうきんでコミカルな演技が笑いを誘う。

余談であるが、とんねるずの事務所「アライバル」の社長を石橋氏が、副社長を木梨氏が務めていたのだが、隊長と副隊長という今回の役割が普段の構図と繋がっているようで面白い。

高岡由香

出典元:https://www.youtube.com/watch?v=FH0z7bJLuUk

主人公の勝人に好意を寄せる今作のヒロイン「星見透」を演じている。

勝人を潔癖症から立ち直らせるために助言をしたり、ヘドロの中で苦しむゼアスをフルートの演奏で励ますといったヒロインらしい役割が印象的。

ちなみに勝人を励ました言葉は「ちょっとの汚れぐらい気にしない男の人が好きです」というセリフ。

なんだか現代の男性に向けた言葉としても通用しそうな雰囲気があるのが不思議である。

鹿賀丈史

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ウルトラマンゼアスを苦しめる最大の敵「ベンゼン星人」を演じているのが映画だけでなくTVドラマや舞台などでも幅広く活躍しているベテラン俳優の鹿賀丈史氏である。

劇中では金をエネルギーとしている設定から、ストーリーが進むごとに身なりが派手になっていった。

潔癖症の勝人の顔面にヘドロを塗りたくるシーンは当時の子供にはトラウマとなるほど強烈なものであった。

また、鹿賀氏が歌手としても活躍していたこともあり、今作のイメージソングも彼が歌唱している。

その他のゲストキャラ

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ウルトラマン生誕30周年のアニバーサリー作品である今作は、主要キャラ以外にも製作陣の粋な計らいが見られている。

なんと、初代ウルトラマンに変身する「ハヤタ隊員」を演じていた「黒部進」がカメオ出演しているのだ。

他にも、同じく初代ウルトラマンに出演していた櫻井浩子や二瓶正也、毒蝮三太夫などが出演している。

当時の子供に向けて制作されたウルトラマンゼアスだが、子供時代を初代ウルトラマンと戦い抜いたお父さん世代にも響くキャスティングである。

TVシリーズとの大きな違い

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ストーリー展開やキャストなど含め、大きな試みが各所に見受けられる今作だが、TVシリーズと異なる点は他にもいくつかあるので紹介していこう。

大きな違いはまず、作品自体がコメディ寄りに展開されていることであろう。

とんねるずが出演している時点でそうなっていることは予想ができるが、過去のシリーズはもちろん、現在までに放送されたゼアス以降のウルトラマンにもこういった雰囲気はなかなか見られない。

主役が潔癖症という、いかにもヒーローらしい設定から離れていることにも注目だ。

同時期に企画されていた「ウルトラマンネオス」という正統派作品との差別化も目的とされていたので、こういった特殊な設定や世界観が溢れているのであろう。

もうひとつ大きな違いがある。

それはウルトラマン自体のデザイン。

ウルトラマンといえば、銀色の顔とボディに赤いラインが入っている姿をイメージすると思う。

だが、ウルトラマンゼアスに関しては全く違うのだ。

写真を見て貰えばわかると思うが、まず目を引くのは真っ赤な顔

そして真っ赤なボディの随所に銀色のライン…そう、歴代のウルトラマンたちとは真逆なカラーリングなのだ。

これも前述した差別化を目的としているのであろうが、当時のファンはとにかく驚いたことであろう。

ちなみに、この挑戦的なデザインが評価されたのか、ゼアス以降のウルトラマンには赤以外のカラーが使用されることが増えた。

ある意味ゼアスでの様々な挑戦は、これからの新しいウルトラマンの可能性を広げるきっかけになったと言っても良いのではないだろうか。

続編も存在している

出典元:https://www.fami-geki.com/detail/index.php?fami_id=00148

劇場公開のみで展開されているウルトラマンゼアスだが、実は続編も公開されている。

タイトルは「ウルトラマンゼアス2」となっており、1作目よりもヒーロー色がより強くなった作品。

1作目の黒幕であるベンゼン星人の妻を相手にゼアスが立ち向かっていくストーリーだ。

ゼアスに似た姿をした「シャドー」という悪のウルトラマンが登場するのも特徴。

もし今回の紹介を見てウルトラマンゼアスに興味を持ってもらえたのならば、こちらの続編も合わせて鑑賞して頂きたい。

ウルトラマンゼアスのまとめ

出典元:https://m-78.jp/ultraman-bd/ultraman-zearth/outline.html

今回はウルトラマンシリーズの中でもとびきりの異色作であり、意欲作でもあるウルトラマンゼアスについて紹介してきたがいかがだっただろうか。

完成されたヒーロー像ではなく、ひとりの男がヒーローになっていく姿を描いた特徴的なストーリー、コメディ色の強い雰囲気など、ウルトラマンシリーズを見たことがない方でも一作品として楽しめる映画である。

新作が続々発表されているウルトラマンや他のたくさんのヒーロー作品がある中で、現在でも埋もれることなく語り継がれている魅力ある作品だ。

歴代のウルトラマンを見たことがある方も、そうでない方もぜひ今回の内容を参考にしながらウルトラマンゼアスを鑑賞してみて欲しい。

この記事を書いた人
kimura

神奈川在住のフリーライター、きむです。
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