2023年12月22日にNetflixで独占配信されたオリジナルドラマ『京城クリーチャー 』についての解説です。
1945年春、京城で日本軍に支配されながらも自分らしく生きるために戦う若者たちを描いたスリラーアクションドラマです。
公開前から賛否両論が挙がっている本作ですが、その理由やドラマのあらすじ・キャストを調査してみました。
『京城クリーチャー』あらすじ
1945年京城の春。
日本軍に支配された京城で、骨董品屋を経営するチャン·テサン。
ある日、日本の刑務長の石川に自分の妻とテサンが浮気していると疑われ拷問を受けます。
石川の本当の目的は、行方不明になった「明子」という人物を探させることでした。
桜が散るまでに見つけなければ、テサンの全ての財産を奪い、戦場へ送り込むと脅してきます。
仕方なくテサンは「明子」の捜索に乗り出すのでしたが、行方不明専門の探偵チェオクを雇います。
チェオクは、日本人画家の幸本と失踪した母親を探しており「明子」と幸本が関係していることを突き止めます。
そして、調査の結果、オンソン病院に「明子」がいることが分かります。
オンソン病院の地下では、人知れずある人体実験が行われていたのでした。
『京城クリーチャー』のキャスト
ドラマ『京城クリーチャー』のキャストについてみていきましょう。
チャン·テサン役 パク·ソジュン
テサンを演じるのは、俳優のパク·ソジュンです。
2012年に放送の『ドリームハイ2』で俳優デビューをしました。
その後、2014年に放送の『魔女の恋愛』で注目を集めました。
2015年に放送の『キルミーヒールミー』や『彼女はキレイだった』や『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』など数多くのラブコメに出演をしており「ラブコメ神」と言われています。
代表作としては、2018年に放送の『キム秘書はいったい、なぜ?』や2020年に放送の『梨泰院クラス』などがあります。
ユン·チェオク役 ハン·ソヒ
チェオクを演じるのは、女優のハン・ソヒです。
モデルとして芸能界入りを果たします。
2016年にSHINeeの『Tell Me What To Do』に出演します。
翌年に放送されたドラマ『ひと夏の奇跡 〜Waiting for you』で女優デビューをします。
またドラマ『カネの花 〜愛を閉ざした男〜』ではメインキャストに抜擢をされ一躍有名になりました。
代表作品としては、2018年に放送されたドラマ『100日の郎君様』や2019年に放送されたドラマ『アビス』などを挙げることができます。
最近では『わかっていても』や『夫婦の世界』など人気ドラマに出演をしている売れっ子女優と言えますね。
ユン·ジュンウォン役 チョ·ハンチョル
ジュンウォンを演じるのは、俳優のチョ·ハンチョルです。
1998年に舞台俳優として芸能界入りをします。
その後、2018年に放送の『100日の王子様』で注目されました。
代表作としては、2021年に放送の『海街チャチャチャ』や2022年に放送の『財閥家の末息子』などがあります。
前田由紀子役 スヒョン
前田由紀子を演じるのは、女優のスヒョンです。
2006年に放送の『ゲームの女王』で女優デビューをしました。
その後、2011年にドラマ『ブレイン』で注目を集めました。
代表作としては、2015年に公開の『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』や2021年に放送の『キマイラ』などがあります。
ナウォル役 キム・へスク
ナウォルを演じるのは、女優のキム・ヘスクです。
1975年に芸能界入りを果たします。
一度芸能活動を休止しますが、1980年に放送の『百年之客』で復帰をします。
代表作としては、2005年に放送の『拝啓、ご両親様』や2009年に公開の『渇き』などがあります。
加藤中佐役 チェ・ヨンジュン
加藤中佐を演じるのは、俳優のチェ・ヨンジュンです。
2002年に舞台俳優として芸能界入りをします。
2019年に放送の『アスダル年代記』でテレビドラマデビューをします。
その後、2020年に放送の『賢い医師生活』シリーズで注目を集めました。
代表作としては、2022年に放送の『私たちのブルース』や『アンナラスマナラ -魔法の旋律-』などがあります。
幸本流役 ウ・ジヒョン
幸本を演じるのは、俳優のウ・ジヒョンです。
2014年に俳優デビューをしました。
その後、2018年に放送の『スカイキャッスル』で注目を集めました。
代表作としては、2020年に放送の『ザ・キング:永遠の君主』や2021年に放送の『マウス』などがあります。
『京城クリーチャー』の注目ポイント
ドラマ『京城クリーチャー』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
賛否両論の理由
『京城クリーチャー』、ネトフリと韓国エンタメがこういう形で731部隊を取り上げてくれるの、正直ありがたい。日本の国家的事業としておぞましい人体実験が大々的に行われた史実があって、それは全ての日本人が記憶すべきことなのに、歴史修正主義が吹き荒れる今の日本では想起する機会すらないから
— 朱奈 (@chounamoul) December 26, 2023
ドラマ『京城クリーチャー』では、第二次世界大戦に日本帝国時代に存在した「731部隊」がモデルになっています。
実際に、1話で施設を焼却処分するシーンで死体の服に縫い付けられた数字が「七三一」とあります。
731部隊の指揮官は石井という人物で、ドラマにも警務局長の名前に使われています。
歴史上では、満州に拠点を置いて生物機器の研究を行っており、実験のなかには炭そ菌を用いた人体実験も行っていたのです。
さらに被験者のことを「マルタ」と呼ぶのも同じです。
これは、ドラマでも描かれており人体解剖を麻酔無しに行なったり、炭そ菌を感染させその様子を観察するなどのリアルな演出もありましたね。
クリーチャーを作り出していたという設定は、歪曲していると感じますが史実を基にしたフィクションドラマと言えます。
賛否が分かれたのは、731部隊が存在したのは、中国の満州ハルビンであって韓国のソウルではありません。
そのため誇張表現がひどいと指摘する意見もありました。
その一方で、実際に731部隊で何が起きていたのを知るいい機会だという意見も挙がっていました。
吹替えなしがおすすめ
2018の「ミスターサンシャイン」と比べると「京城クリーチャー」は日本語の上手い俳優さんが格段に増えていてびっくりした。早口の長台詞も多い。細かな発音やアクセントまで時間を掛けて猛勉強されたんだと思う。パクソジュンは一語一句、丁寧に、教わったまま返そうとする真面目な姿勢が伝わってきた
— ⁂ (@naho97) December 27, 2023
ドラマ『京城クリーチャー』は、日本語吹替えではなくオリジナルのまま観るのがおすすめです。
それは、出演者の流暢な日本語を楽しめるからです。
舞台は、日本軍に支配されたソウルに暮らす人々を描いており、ドラマの中で日本語を話すシーンが多く登場します。
特にパク・ソジュン、ハン・ソヒ、スヒョン、チェ・ヨンジュンらの流暢な日本語が見どころです。
パク・ソジュンが、骨董品屋で偽のツボを売ろうとする人に「領収書はありますか?」と聞くシーンでは、難しいイントネーションを丁寧に発音しておりすごいなと感じました。
一方で、カタコトの日本語に違和感を持つ意見もあります。
個人的には、世界でもトップクラスに発音が難しいと言われている日本語を一生懸命に話している姿を観ると、発音やアクセントを猛勉強をしたのだと分かり嬉しくなりました。
『京城クリーチャー』ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
京城クリーチャー…
ハンソヒ自身が反日なのかどうかは分からないけど、1945年の日本軍を描いた内容でストーリーに惹かれて出演を決めたとも言ってたし、日本人として快くは見れない、ということは事実だと思う。
年末最後に爆弾を落とされたような気持ちになった…
#ハンソヒ #HanSohee #한소희 pic.twitter.com/kxjwNwrF52— タルギ (@tarugi09) December 26, 2023
京城クリーチャー見たけど、反日なんて嫌わないで見たほうがいい。普通の人がどんなふうになるのか、日本が戦争するとどういうことを人にさせるのか。"朝鮮人"に向けられている視線が今度は貧しい日本人に向けられるんだろうか。トットちゃんが見た戦争中の普通の人とあんまり変わらないと思う。
— つづく (@MMIINNAA60) December 29, 2023
京城クリーチャー荒れてるね…..
時代背景勉強することもなく反日だって言ってる人たちはドラマをただのエンタメとしか見てないんだろうし、史実を知ろうと思うこともないんだろうな時代劇って特にフィクションって書いてても当然題材になった何かがあるんだよ
— とと (@woo_san_woo) December 25, 2023
ネット上では、賛否両論が挙がっていました。
『京城クリーチャー』まとめ
2023年12月22日にNetflixで独占配信されたオリジナルドラマ『京城クリーチャー』についてのあらすじ・キャストを調査してみました。
1945年の京城を舞台に、日本軍に支配されながらも自分らしく生きるために戦う若者たちを描いたスリラーアクションドラマです。
賛否両論の理由は、実在した731部隊をモデルにしており一部誇張表現がひどいと指摘する意見がありました。
その一方で、実際に731部隊で何が起きていたのを知るいい機会だという意見もあります。
本作では、日本を話すシーンが多くカタコトの日本を聞きたくないという意見もありました。
個人的には、難しいイントネーションを丁寧に発音しておりすごいなと感じました。
作品の内容だけで良し悪しを判断せず、その背景や歴史上の事実を調べるいい機会を与えてくれた作品と言えますね。