2022年2月25日からNetflixで独占配信された韓国ドラマ『未成年裁判』についての解説です。
本作は配信が開始されるとデイリーランキングで1位を記録している話題のドラマです。
ドラマに登場する「触法少年」とは一体何なのでしょうか。
また、ドラマのモチーフが実話の事件というのは本当なのでしょうか。
ドラマのあらすじ、キャスト、ネット上の感想について調査してみました。
『未成年裁判』あらすじ
(1話・2話のあらすじ)13歳の少年が自ら殺人を犯したと出頭をしました。
警察は少年の自白を基にアパートの屋上で破損された遺体を発見します。
ヨンファ地方裁判所の発令を受けて判事のシム・ウンソクが異動となります。
部長のカン・ウォンジュンは出演中の番組から緊急で戻るように連絡がありました。
それは、14歳未満による犯罪「触法少年」の裁判を受け持つことになったという連絡でした。
ウンソクの左陪席の判事で後輩のチャ・テジュは、未成年犯は更生ができると信じており、施設処分が終わった子どもたちと食事をする機会も積極的に設けていました。
一方、ウンソクは未成年犯は更生は難しいと思っています。
事件を調査するに連れて、第三の人物が浮上してきます。
部長であるカン・ウォンジュンにその事実を伝えるも、自らが政界に進出をしたいと思っているカン・ウォンジュンはこのまま裁判を終わらせることを告げます。
それでもウンソクは自らの正義を貫くため調査を続けるのですが…
果たして、事件の真相には何が隠されているのでしょうか。
『未成年裁判』のキャスト
ドラマ『未成年裁判』のキャストについてみていきましょう。
シム・ウンソク役 キム・ヘス
ウンソクを演じるのは、女優のキム・ヘスです。
1986年にドラマ『人形の教室』で女優デビューを果たしました。
同年に公開の『カムボ』でスクリーンデビューもします。
その後、1988年に放送の『春香伝』で主演を務めて話題を呼びます。
ブレイクのきっかけは、2008年に公開の『タチャ イカサマ師』に出演をしたことでした。
この映画で主演女優賞を受賞します。
代表作としては、2016年に放送の『シグナル』や2018年に公開の『国家が破産する日』などを挙げることができます。
チャ・テジュ役 キム・ムヨル
テジュを演じるのは、俳優のキム・ムヨルです。
2002年に舞台俳優として芸能界入りをします。
2009年に公開の『作戦 The Scam』でスクリーンデビューをしました。
その後、2017年に放送の『バッドガイズ 悪の都市』で注目を集めます。
代表作としては、2017年に公開の『記憶の夜』や2018年に公開の『人狼』などを挙げることができます。
カン・ウォンジュン役 イ・ソンミン
ウォンジュンを演じるのは、俳優のイ・ソンミンです。
1988年に舞台俳優として芸能界入りをします。
その後、2013年に放送の『ゴールデンタイム』に出演をしてブレイクを果たしました。
翌年にはドラマ『ミセン未生』で注目を集めました。
代表作としては、2019年に公開の『ビースト』や2020年に公開の『KCIA 南山の部長たち』などを挙げることができます。
ナ・グニ役 イ・ジョンウン
グニを演じるのは、女優のイ・ジョンウンです。
1991年に芸能界入りを果たし、舞台「真夏の夜の夢」で女優デビューをします。
2009年に公開された映画「母なる証明」で一躍有名になりました。
その後、社会現象にもなった2019年に公開された映画「パラサイト 半地下の家族」でムングァン役を演じました。
「パラサイト 半地下の家族」で第53回大鐘賞映画祭助演女優賞や第40回青龍映画賞助演女優賞など数多くの賞を受賞しました。
韓国を代表する大ベテランと言えますね。
『未成年裁判』の注目ポイント
ドラマ『未成年裁判』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
触法少年とは
ドラマ『未成年裁判』では「触法少年」という単語がよく登場します。
20歳未満の少年を「犯罪少年」「触法少年」「ぐ犯少年」の3つに分類します。
「犯罪少年」は罪を犯した少年のことを指します。
「ぐ犯少年」とは、将来、刑罰法に違反する恐れがある12歳以上の少年を指します。
そして、「触法少年」は12歳以上14歳未満の少年が法を犯すことを指します。
触法少年は「保護処分」という処分しかできません。
韓国では2007年に触法少年の年齢の引き下げが国会で発議されました。
その背景には、未成年が加害者になる割合が増加しているからです。
未満の者が犯した犯罪の割合が2012年では12%、2014年では14%、2015年13%、2016年には15%と増加しているのが現状です。
まさに、韓国の現代社会の闇を描いていると言えますね。
誰が被害者なのか
ドラマ『未成年裁判』では、判事と被害者家族、そして加害者家族の心情に焦点を当てて描いています。
日本でも2009年に公開の『さまよう刃』では未成年犯罪を題材にしています。
本作では特に、判事と加害者家族が中心となっておりより事件の背景や加害者家族の家庭問題なども浮き彫りにされています。
作品のこだわり
脚本を担当したキム・ミンソクは「このドラマは犯罪物語にも法廷物語にもなれるが、実際にはホームドラマとして書いた。それは、未成年による犯罪が起きれば、加害者家族、被害者家族にどれほどの波紋と影響が起こるのがを描きたかった」と語っています。
さらに、監督のホン・ジョンチャンは、ドラマで架空の部署である「刑事合議部」を設定しました。
それは、韓国には家庭裁判所、各地方裁判所に少年部という部署がそれぞれあり、単独裁判で未成年者の処分を決めるそうです。
そのため物語の関係者への連携を作るために、「刑事合議部」を作ったと明かしていました。
実話を基にしていた
ドラマでは実際に韓国で起きた未成年犯罪を基にしています。
1・2話では2017年に発生した「仁川小学校殺人事件」です。
当時、16歳の少女が同じマンションに住む8歳の小学生を誘拐して、自宅で絞殺します。
その後、死体をバラバラにして自宅マンションの屋上の水タンクの上に放置をしました。
当時8歳だった小学生から携帯電話を貸してほしいと頼まれ、自宅へ招き、殺害をしたのです。
3・4話では2018年に発生した「宿命女子双子姉妹試験紙流出事件」が基になっています。
Netflixで新しく公開された「未成年裁判」とても面白い📺前置きなしで見たら見覚えある事件で調べたら劇中の事件は全て5年以内に韓国で起きた本当の事件🥺日本もだけど少年法を廃止するか否か…学校でも話し合ったリアルな問題なので考えさせられる🥺💭 pic.twitter.com/DmmSWN2pQF
— yぴ짱🇰🇷 (@yu15pi) February 27, 2022
実際に韓国で話題になった事件をモチーフにしているという点でも注目度は高いですね。
豪華キャスト
ドラマ『未成年裁判』では豪華キャストも見どころ満載です。
キム・ウンソク判事を演じるキム・ヘスは「少年犯」を嫌悪しています。
未成年犯罪で仮釈放中の少年らと食事をした際にも、スリをした少女に対して『あんたたちを嫌悪する。更正なんかできないから』とハッキリを語るのです。
未成年犯罪に対して怒りを抱いている熱血の判事を見事に演じています。
さらに、ドラマには映画『半地下の家族』で家政婦を演じたイ・ジョンウンも出演をしています。
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1話と2話で13歳の少年を演じたイ・ヨンは、27歳の女優です。
1995年2月27日生まれの現在(2022年)27歳です。
出身は韓国のソウル特別市です。
身長は161㎝で体重は45㎏とかなり小柄ですね。
そのため、ドラマでは13歳の少年という役柄でもまったくの違和感を感じさせない演技でした。
2018年に女優デビューを果たしました。
イ・ヨンの見事な演技に注目が集まっています。
Netflixで放送のドラマ『D.P.-脱走追跡官-』で主人公の妹役よしても出演をしておりカメレオン俳優として今後の活躍に期待できますね!
ネット上の感想
ネット上の感想をみていきましょう。
観てない方は絶対見た方がいい。
ドラマ見てもあまり面白いとか思わないしなんならつまんなすぎて飛ばしたりするんだけどネトフリの未成年裁判はとにかく良かった。内容的には辛いんだけど本当に素敵な作品だから皆見てくれ pic.twitter.com/23mrzmIT63— ドL'mexxx (@hyde0129mei) March 8, 2022
ネトフリの韓ドラ「未成年裁判」が面白い。トレーラーとキャスト見た時点で良作確信してたけど想像以上でイッキ見🐸 pic.twitter.com/zSuJqyz9Z8
— カエル社長 (@otagaeru) March 8, 2022
普段、韓国ドラマを観ない人でもイッキ見をしてしまうほどハマるドラマだと高評価を得ていました。
まとめ
2022年2月25日からNetflixで独占配信された韓国ドラマ『未成年裁判』のあらすじ、キャストについて調査してみました。
本作はNetflixで配信が開始されるとデイリーランキングで1位を記録している話題のドラマです。
ドラマに登場する「触法少年」とは、14歳未満の未成年が犯罪を犯したことを意味します。
さらに、ドラマに登場する事件は5年以内に韓国で実際に発生した未成年犯をモチーフにしています。
普段、韓国ドラマを観ない人でもイッキ見をしてしまうほどハマるドラマだと高評価を得ていました。