2021年12月24日にNetflixで配信をされた映画『ドントルックアップ』についての解説です。
主演はレオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンスが務めています。
気球滅亡を世間に訴えると全く信じて貰えない天文学者らが警告を続けるブラックコメディ映画です。
映画のタイトル『ドント・ルック・アップ』に込められた意味とあらすじ、キャストについて調査してみました。
『ドントルックアップ』あらすじ
天文学者のランダル・ミンディ博士は教え子のケイトが発見した新たな彗星に喜んでいました。
ミンディ博士は教え子たちに発見した彗星のスピードを説明するために計算を始めました。
すると幅10キロにも及ぶ彗星は何度計算をしても起動が地球に向かっていることが分かったのです。
計算の結果、半年後に地球に衝突をすることが発覚します。
ミンディとケイトは急いでNASAに連絡を入れ、大統領にこの事態を報告します。
しかし、大統領はミンディたちの言葉に聞く耳を持ちません。
そこで、ミンディとケイトはメディアに訴えることにします。
しかし、メディアでも笑いものになってしまうミンディとケイト。
刻一刻と人類滅亡の危機は迫るのでした。
果たして、ミンディとケイトの訴えは聞き届けられるのでしょうか。
『ドントルックアップ』のキャスト
映画『ドントルックアップ』のキャストについてみていきましょう。
監督、脚本、製作:アダム・マッケイ
監督はアダム・マッケイが脚本や製作も携わっています。
2004年に映画『俺たちニュースキャスター』で監督デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2015年に公開の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でした。
代表作としては、2010年に公開の『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』や2018年に公開の『バイス』などを挙げることができます。
ランダル・ミンディ役 レオナルド・ディカプリオ
ミンディを演じるのは、俳優のレオナルド・ディカプリオです。
1988年に芸能界入りを果たし、1991年に公開された映画「クリッター3」で俳優デビューをします。
1993年に公開された映画「ギルバート・グレイプ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ一躍有名になります。
1997年には映画「タイタニック」でレオ様フィーバーとなり社会現象となりましたね。
2015年に公開された映画「レヴェナント:蘇えりし者」で悲願のアカデミー主演男優賞を受賞しました。
ケイト役 ジェニファー・ローレンス
ケイトを演じるのは、女優のジェニファー・ローレンスです。
2008年に映画『あの日、欲望の大地で』で女優デビューをしました。
この映画で第65回ヴェネツィア国際映画祭で新人俳優賞を受賞します。
ブレイクのきっかけは、2010年に公開の『ウィンターズ・ボーン』で主演を務めたことでした。
代表作としては、2011年に公開の『X-MEN』シリーズや2012年に公開の『ハンガーゲーム』シリーズなどを挙げることができます。
ジャニー大統領役 ケイト・ブランシェット
ジャニー大統領を演じるのは、女優のメリル・ストリープです。
1977年に芸能界入りを果たします。
1978年に公開の『ディア・ハンター』でアカデミー助演女優賞ノミネートされました。
代表作としては、2006年に公開の『プラダを着た悪魔』や2011年に公開の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などを挙げることができます。
ジェイソン役 ジョナ・ヒル
ジェイソンを演じるのは、俳優のジョナ・ヒルです。
2004年に芸能界入りを果たします。
映画『ハッカビーズ』に俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2007年に公開の『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』に出演したことでした。
2011年には『マネーボール』で第84回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
代表作としては、2013年に公開の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』や2016年に公開の『ウォー・ドッグス』などを挙げることができます。
ライリー・ビーナ役 アリアナ・グランデ
ビーナを演じるのは、歌手のアリアナ・グランデです。
女優としては、2008年に舞台『13』でデビューをしました。
2010年にはドラマ『ビクトリアス』で一躍有名になりました。
2013年に歌手デビューをして「ユアーズ・トゥルーリー」でオリコンアルバムチャートで3位を記録します。
代表作としては、2013年に放送のドラマ『サム&キャット』や『 Swindle』などを挙げることができます。
『ドントルックアップ』の注目ポイント
映画『ドントルックアップ』の注目ポイントやネット上の評価についてみていきましょう。
コロナ禍のあの人達をオマージュ
ディザスタームービーとは災害を取り扱った作品で、災害や大惨事など突然の非常事態に立ち向かう人々を描いた映画のジャンルのことです。
人類滅亡を皮肉く描いて、おふざけで笑える内容となっています。
人類滅亡をテーマにしたブラックコメディのため、人間のさまざまな感情が表現されています。
笑ったらいけないのに笑ってしまう、地球滅亡というあり得ないと思っていても、もしかするとあるかも知れないと思ってしまいます。
映画では、コロナ禍のあの人達を彷彿をさせるオマージュがあります。
例えば、彗星が衝突をするよりも自分の政治生命のことだけを考える大統領は、トランプ元大統領をオマージュしています。
タイトル『ドント・ルック・アップ』の意味とは?
今作では、人類滅亡を自分の私利私欲のために利用する大統領や彗星を金儲けのために利用しようとする大企業が現れます。
そして、ミンディやケイトらが「空を見上げる(ルック・アップ)」ように言うと「空を見えげるな(ドント・ルック・アップ)」と政府がいう社会を二分化していきます。
このルック・アップという意味は、「見上げる」という意味と「調べる」という意味もあります。
ですから「Don’t Look Up」は直訳すると「調べるな」という意味にもなります。
都合の悪いことは「調べるな」という人間の欲深さをブラックジョークで痛いほど表現していると言えますね。
人間の欲深さを俯瞰している
アダム・マッケイは、社会派コメディを得意としている監督です。
デビュー当時はコメディを中心に製作をしていましたが、2015年に公開の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』から社会派コメディに転機をしました。
難しい題材をコメディとして描くことで新しいジャンルのパイオニアと言えます。
主人公の二人が、地球が滅亡する根拠も提示しているにもかかわらず誰も信じてくれず、逆に痛い人としてSNSで叩かれてしまいます。
「信じてもらうことの難しさ」を伝えています。
これは、今の風潮をリアルに伝えています。
今でこそコロナと言えば誰しもが理解できますが、少し前までは「たかがインフルエンザだろう」と言って誰もコロナの恐ろしさを信じようとはしませんでしたよね。
そんな中で専門家が「三密の危険性」や対策をどれほど訴えても、痛い人となってしまうという事態にも発展していました。
まさに、今の風潮をブラックジョークで描いている点が見どころと言えます。
ネット上の評価
ネット上の評価についてみていきましょう。
『ドントルックアップ』Netflix映画。彗星が地球に落ちてくるので画策する話…。皆で団結して打ち勝とう『アルマゲドン』って今の時代幻想なんだな!嘘だ真実だ陰謀論だ…仲良くしよう右でも左でもない中道だ!そんな事をしているうちに地球消滅さようなら。気候変動やコロナの話に感じ恐怖。大傑作 pic.twitter.com/K7oFXidR6z
— れんげちゃん (@rennge_nekokai) December 27, 2021
ドントルックアップがとんでもないブラックコメディだった。年末になんてものを見てしまったのか…ただの惑星衝突パニックムービーではなく、陰謀論にネットミーム、馬鹿丸出しな政府、くだらないニュースを垂れ流すアンカーマン…既視感ありすぎて辛い。エンドロールのオチが秀逸なホリデームービー。 pic.twitter.com/wSeMsHHp84
— sthlikethat (@sthlikethat18) December 25, 2021
ネット上では気候変動やコロナ禍の話を感じるとして大傑作と高評価を得ていました。
まとめ
2021年12月24日にNetflixで配信をされた映画『ドントルックアップ』のあらすじ、キャストについて調査してみました。
本作は、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンスが主演を務めており、気球滅亡を世間に訴えると全く信じて貰えない天文学者らが警告を続けるブラックコメディ映画です。
映画のタイトル『ドント・ルック・アップ』には「空を見えげるな」と「調べるな」という意味が込められており、地球滅亡という緊急事態にもかかわらず、自らの政治の道具やお金儲けにしようとする人間の欲深さを俯瞰して表現しています。
登場人物は、コロナ禍の風潮で見たことある人物をオマージュしているので、誰か想像しながら観ると面白いかもしれませんね!