2011年に公開された韓国映画「BLEAK NIGHT 番人」についての解説です。
監督は2021年に公開された「狩りの時間」でも有名なユン・ソンヒョンです。
本作は第32回青龍映画賞新人監督賞を受賞した作品でもあります。
気になる映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想について調査してみました。
『BLEAK NIGHT 番人』あらすじ
男子生徒が死にました。
名前はギテ。
父親のはギテの死に納得がいかずに真相を追及します。
ギテの机の引き出しから大切に保管されていた写真にはクライメイトのトンユンとヒジュンが映っていました。
ギテの父親は、学校を訪ねましたがそこで知ったのが親友だったはずの二人が一人が転校をして一人はギテの葬儀に参列していなかったということ。
父親はギテの死にはトンユンらが関わっているとして、トンユンの行方を調査します。
ギテと一番仲の良かったトンユンの転校先を探し出しますが…
『BLEAK NIGHT 番人』のキャスト
映画「BLEAK NIGHT 番人」のキャストについて調査してみました。
ギテ役 イ・ジェフン
ギテを演じのは、俳優にイ・ジェフンです。
2007年に公開された短編映画「夜は彼らだけの時間」で俳優デビューをします。
本作で第48回大鐘賞と第32回青龍映画賞の新人男優賞を受賞して一躍有名になりました。
代表作品としては、2011年に公開された「高地戦」や2017年に公開された「金子文子と朴烈」などを挙げることができます。
トンユン役 ソ・ジュニョン
トンユンを演じるのは、俳優のソ・ジュニョンです。
2004年頃から芸能界入りを果たし、2005年に放送されたドラマ「乾パン先生とこんぺいとう」でドラマデビューをしました。
翌年には「四捨五入」で主役を務めました。
さらに2008年に放送されたドラマ「世宗大王」では時代劇に出演をして高い評価を得ました。
ヒジュン役 パク・ジョンミン
ヒジュンを演じるのは、俳優のパク・ジョンミンです。
本作で俳優デビューをしました。
その後、2016年に公開された「空と風と星の詩人〜尹東柱の生涯〜」で注目を集めました。
代表作品としては、2016年に放送されたドラマ「アントラージュ〜スターの華麗なる人生〜」や2018年に公開された「それだけが、僕の世界」や「サンセット・イン・マイ・ホームタウン」などを挙げることができます。
ギテの父親役 チョ・ソンハ
ギテの父親を演じるのは、俳優のチョ・ソンハです。
1997年から芸能界入りを果たし、映画「インシャラ」で俳優デビューをします。
1998年に放送されたドラマ「大王の道」でテレビドラマドラマデビューをします。
代表作品としては、2010年に公開された映画「哀しき獣」や2012年に公開された映画「火車 HELPLESS」や2013年に放送されたドラマ「王(ワン)家の家族たち」などを挙げることができます。
最近では2021年に放送されたドラマ「ナビレラ」に出演をしています。
セジョン役 イ・チョヒ
トンユンの彼女のセジョンを演じるのは、女優のイ・チョヒです。
子役としてドラマ出演をしていましたが、本格的に芸能界入りをしたのは2009年頃です。
本作に出演したことで注目を集めました。
2013年に公開された「全国のど自慢」でブレイクをしました。
代表作品としては、2015年に放送されたドラマ「六龍が飛ぶ」や2017年に放送されたドラマ「愛の温度」などを挙げることができます。
『BLEAK NIGHT 番人』の注目ポイント
映画「BLEAK NIGHT 番人」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
思春期の危うさと人間関係の生々しさ
映画「BLEAK NIGHT 番人」の見どころは、10年以上も前に製作されたとは思えないほど現代の若者たちの危うさを見事に表現しているという点です。
イ・ジェフンとパク・ジョンミンとソ・ジュニョンの3人の若者たちは一見親友のように見えますが、内面には「思春期の特有の未完成で繊細な心」を持っています。
無邪気に見えてナイーブで危うい、そんな人間関係の生々しいさが浮き彫りになっていきます。
イ・ジェフンは、本作で一躍有名になりました。
彼の孤独を抱えて誰にも打ち明けられない思春期の高校生の演技が素晴らしいです。
映画もすべて言葉で説明をせずに登場キャラクターの表情や仕草から表現させているという撮り方も良いです。
監督がKAFAの卒業作品
本作は監督のユン・サンヒョンが韓国の映画アカデミーに在学中に製作されたデビュー作です。
卒業作品として製作されたそうです。
韓国国立映画学校(通称:KAFA)は韓国の代表的な映画教育機関です。
1984年に創設され37周年を迎えます。
卒業生には、「殺人の追憶」のポン・ジュノや「8月のクリスマス」のホ・ジノや「スキャンダル」のイ・ジェヨンなど韓国だけでなく世界中で活躍している監督を輩出しています。
特徴は、卒業後すぐに撮影現場で活躍をできるということです。
そんな、名門KAFAに在学中に製作された映画で第32回青龍映画賞新人監督賞を受賞したのです。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
WATCHA(https://t.co/ueU21Aj5Eb)で7月14日から配信される『BLEAK NIGHT 番人(파수꾼)』、男子高校生たちの息詰まる青春を生々しい痛みとともに描いた心に焼き付く映画で、イ・ジェフンが世界に"発見"された作品であり、韓国インディー映画史に燦然と輝く傑作なので絶対絶対絶対に観てください!!! pic.twitter.com/DRqq2bmJeg
— あいはら 아이하라 (@ai_harari) July 7, 2021
そっかこれ『番人』(파수꾼/bleak night)の監督なんだよね。この映画、父親が息子の死の真相を探っていく青春残酷物語なんだけど、10代の閉塞して言葉にできない関係がそのまま差し出される映画で胸が詰まる…。主役のイ・ジェフンの繊細な演技は青龍と大鐘の新人賞を射止めたhttps://t.co/bJegRY7cUv pic.twitter.com/czivEw9HBI
— 黒あんず (@blackanzoec) January 14, 2020
ネット上でも知られざる名作として高評価を得ていました。
まとめ
2011年に公開された韓国映画「BLEAK NIGHT 番人」のあらすじ、キャストについて調査してみました。
本作は「狩りの時間」や「視線の向こうに」で知られているユン・ソンヒョン監督が務めています。
主人公のギテを演じたイ・ジェフンは、本作で第32回青龍映画賞・第48回大鐘賞で新人俳優賞を受賞しています。
韓国の国立映画学校(KAFA)に在学中に製作された作品で第32回青龍映画賞新人監督賞を受賞しています。
思春期の特有の危うさや、人間関係の生々しさを描いており10年以上も前の作品とは思えないほどのクオリティとして高評価を得ていました。