2022年9月28日にNetflixで独占配信された映画『ブロンド』についての解説です。
世界的なスターであるマリリン・モンローの半生を描いたフィクション作品です。
公開前から期待されていましたが、配信がされるとネット上で批判されているのです。
一体それはなぜでしょうか。
映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想を調査してみました。
『ブロンド』あらすじ
ノーマ・ジーン・モーテンソンは、母親のネグレクトの中で育ちました。
1940年に、ノーマ・ジーンは「マリリン・モンロー」という芸名でモデルとして芸能界入りをします。
彼女の美貌はたちまち、注目を集めます。
そんなある日、喜劇王チャップリンの息子であるキャスと、エディに出会います。
その後、エディの子どもを妊娠しますが、中絶をうけることに。
元メジャーリーグのスター選手のジョー・ディマジオとの結婚・離婚。
さらには、三人目の夫のアーサー・ミラーとの出会い。
ノーマ・ジーンは「マリリン・モンロー」としての波乱に満ちた半生を描いています。
『ブロンド』のキャスト
映画『ブロンド』のキャストについてみていきましょう。
ノーマ・ジーン/マリリン・モンロー役 アナ・デ・アルマス
マリリン・モンローを演じるのは、女優のアナ・デ・アルマスです。
2006年に映画『カリブの白い薔薇』で女優デビューをします。
ブレイクのきっかけは2016年に公開の『ウォー・ドッグス』に出演をしたことでした。
代表作としては、2019年に公開の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』や2021年に公開の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などを挙げることができます。
チャールズ・チャップリン・Jr./キャス役 ゼイヴィア・サミュエル
キャスを演じるのは、俳優のゼイヴィア・サミュエルです。
2006年に公開の『明日、君がいない』で俳優デビューをしました。
その後、2009年に公開の『ラブド・ワンズ』で注目を集めました。
代表作としては、2013年に公開の『美しい絵の崩壊』や2014年に公開の『フューリー』などがあります。
エドワード・G・ロビンソン・Jr. /エディ役 エヴァン・ウィリアムズ
エディを演じるのは、俳優のエヴァン・ウィリアムズです。
2006年に芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、2008年に放送の『Degrassi: The Next Generation』に出演をしたことでした。
代表作としては、2015年に放送の『ベルサイユ』や2020年に公開の『真夜中のマグノリアで』などがあります。
ジョー・ディマジオ役 ボビー・カナヴェイル
ジョーを演じるのは、俳優のボビー・カナヴェイルです。
1999年に放送の『サード・ウォッチ』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2004年に放送の『ふたりは友達? ウィル&グレイス』に出演をしたことでした。
このドラマでプライムタイム・エミー賞でゲスト俳優賞を受賞しました。
代表作としては、2015年に公開の『アントマン』シリーズや2017年に公開の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』などがあります。
アーサー・ミラー役 エイドリアン・ブロディ
アーサーを演じるのは、俳優のエイドリアン・ブロディです。
1988年に芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、2002年に公開の『戦場のピアニスト』に出演をしたことでした。
この映画でアカデミー主演男優賞を受賞して話題を呼びました。
代表作としては、2010年に公開の『プレデターズ』や2014年に公開の『グランド・ブダペスト・ホテル』などがあります。
グラディス・パール・ベイカー役 ジュリアンヌ・ニコルソン
グラディスを演じるのは、女優のジュリアンヌ・ニコルソンです。
1997年に芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、2001年に放送の『アリー my Love』にメインキャストとして出演をしたことでした。
代表作としては、2014年に放送の『The Red Road』や2016年に放送の『EYEWITNESS/目撃者』などがあります。
『ブロンド』の注目ポイント
映画『ブロンド』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
批判が殺到した理由
フィクション映画
映画『ブロンド』が批判されている理由のひとつが「伝記映画ではなくフィクション映画」ということです。
公開前には、マリリン・モンローの半生を描いた伝記映画として噂されていました。
しかし、配信がされるとフィクション作品だったことから、「期待外れ」という批判が殺到したのです。
映画原作は、2000年に出版されたジョイス・キャロル・オーツが書いた『ブロンド』が基になっており、作者のジョイス・キャロル・オーツ氏は『フィクション作品で伝記ではない』とはっきりと公言をしています。
マリリン・モンローを題材にしたフィクション映画だと言えますね。
描写がエグい
映画『ブロンド』の批判が殺到したもうひとつの理由として、「描写がエグい」ことが挙げられます。
劇中では、終始、性的暴行や流産、堕胎など過激なシーンが多く主人公のマリリン・モンローが痛めつけられる姿は印象的です。
アメリカの映画評論家のジャスティン・チャン氏は「マリリンを描いたものではなく、彼女を苦しめる作品で、彼女の痛みに執着している」と批判しています。
マリリン・モンローの悲惨で惨めな半生をこれでもかというほど、生々しく描いており、もう少しポップでキュートな演出があってもいいのではないか、と言えます。
全体的に暗く、マリリン・モンローの闇を描いているので、観るには元気な時や気合いは必要かもしれないですね。
アナ・デ・アルマスの演技はすごい
映画『ブロンド』でマリリン・モンローを演じた、アナ・デ・アルマスの体当たりの演技が見どころと言えます。
アナ・デ・アルマスは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドウーマンを演じて話題を呼びましたよね。
その美貌はもちろんのこと、抜群のプロポーションも注目されました。
セックスシンボルであるマリリン・モンローを演じるにあたり、アナ・デ・アルマスははまり役だと言えます。
ネット上でも、「マリリン・モンローに激似で驚いた!」や「愛らしくて、キャラクターは映える」という意見が多く挙がっていました。
この役を見事に演じたアナ・デ・アルマスがただただ凄いと言えます。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
ハリウッド女優、マリリン・モンローの生涯を描いたNetflix映画『ブロンド』結構…というか、かなりキツかった…。観る方、メンタル良好の時に観てね😭
アナ・デ・アルマス様演じるマリリンの、心がボロボロになりながらも顔面に笑顔を貼り付ける姿が本当に観ていて辛かった… pic.twitter.com/2SeShABANs— 𝙆𝙞𝙚 ☾ (@kie_movies) September 28, 2022
Netflix『ブロンド』鑑賞。これはかなり問題作では…。苦悩に満ちたマリリン・モンローの人生をひたすら"悲劇"として、性的・センセーショナルに描く作品。伝記作品にしてアート系の作りでリズムが独特、それでいて167分は正気の沙汰と思えない。虐待、性暴力、流産とキツい描写が続くので超閲覧注意。 pic.twitter.com/Etm7PiEZem
— ISO (@iso_zin_) September 28, 2022
マリリン・モンローの苦悩に満ちた半生を「悲劇」として描いた作品に、観るには覚悟がいるという意見が多く挙がっていました。
まとめ
2022年9月28日にNetflixで独占配信された映画『ブロンド』のあらすじ、キャストを調査してみました。
原作は、2000年に出版されたジョイス・キャロル・オーツが書いた『ブロンド』が基になっており、マリリン・モンローの半生を描いたフィクション作品です。
批判されている理由として「フィクション作品」や「生々しい描写」などが挙げられます。
しかし、マリリン・モンロー演じたアナ・デ・アルマスの体当たりの演技は高く評価されていました。