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『ハピエスト・ホリデ―』LGBTQのカップルが過ごすクリスマスのかたち。LGBTQを題材にした作品は?

『ハピエスト・ホリデ―』LGBTQのカップルが過ごすクリスマスのかたち。 洋画
出典元:https://www.rogerebert.com/

3月より日本でも配信開始となる「ハピエスト・ホリデ―」(原題:Happiest Season)

LGBTQのカップルのクリスマスを題材にしたストーリーで、トワイライトシリーズで日本でもブレイクしたクリステン・スチュアートが出演するということもあり、期待が高まっています。

日本での公開が遅れたため、クリスマスシーズンから遅れての配信となりますが、色んな形でのクリスマスの過ごし方がある事、そして家族の形。

見終わった後には、クリスマスに限らず、1年のなかで様々な思いを抱える人がいて、それぞれの過ごし方があることを考えさせてくれる作品です。

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『ハピエスト・ホリデ―』あらすじ


両親をクリスマスシーズンに亡くしたアビーは、今年もまたペットシッターをしてクリスマスを過ごすはずだった。
だが、恋人のハーパーから一緒に実家へ帰ろうと誘われる。
同性愛者であることを、家族に告白した時いていたアビーは、そこでハーパーの父から許可をもらい、プロポーズしようと決意する。
しかし、実家へ向かっているときに「実は家族にカミングアウトしていないので、ルームメイトだと言ってある」と言われてしまう。
恋人の事情を受け入れ、ルームメイトとして参加するアビーだったが、どこか無神経なハーパーの家族と接するうちに、ハーパーへの気持ちが冷めていくのを感じてしまう。
自分を愛してくれているハーパーが本物なのか、家族に愛してもらおうとするハーパーが本物なのか、複雑な気持ちを抱えたアビーは、衝撃のクリスマスパーティーを迎えることになる!

『ハピエスト・ホリデー』キャスト

今回、LGBTQという難しい役どころを演じた、メインキャストの2人をご紹介いたします。

アビー / クリステン・スチュアート

アビー _ クリステン・スチュアート

出典元:https://www.news.com.au/

1990年4月9日 / アメリカ出身
代表作「トワイライト」シリーズ「パニック・ルーム」「チャーリーズ・エンジェル」

テレビ端役として出演後、映画デビューを果たす。
その後「パニックルーム」で娘役を果たすと、注目を浴びる。
さらにはバンパイアとの恋を描いた「トワイライト」シリーズで、大ヒットとなり、代表作になる。
今作ではレズビアン(劇中でこの言葉は使われないが)の主人公を演じ、態度の変わる恋人への複雑な心情をうまく演じてみせた。

ハーパー / マッケンジー・デイヴィス

ハーパー/マッケンジー・デイヴィス

出典元:https://www.iloveimg.com/

1987年4月1日 / カナダ出身
代表作「ブレードランナー2049」「ブラックミラー」「タリーと私の秘密の時間」

大学に通いながら、俳優養成学校にかよい、演技を学んだ後、映画「オデッセイ」でデビュー。
女性同士で恋心を持つような役を演じることが多いため、レズビアン女性の間では、アイコンとして見られることが多い。
今回も、女性同士の恋愛に悩み、一方で家族にそれを話すことができない、優等生のような子供でいる葛藤を演じた。

セクシャリティは「LGBTQ」に収まらない

セクシャリティは「LGBTQ」に収まらない

出典元:https://www.youtube.com/

監督が「レズビアンのクリスマスが見たい」という気持ちのもと作られた、この作品。
「レズビアン」という言葉が出てこないまま、話は進んでいきます。

女性同士の恋愛に限らず、多くの場面で無神経な言葉が飛び交うことに、心を痛めながらも、恋人ハーパーのため、平然とするアビー。
ハーパーの地元には、ハーパーの元彼や元カノも住んでいますが、元カノという存在は「同級生」という括りにされ、ハーパーの両親は知るはずもありません。
ハーパーは「いい子供」でいるために、同性愛者であることを隠していたからですね。

コメディ要素があり、展開としてはテンポのいいアメリカンムービー
ですが、見た後に感じたのは、無意識に傷つける一言を言ってしまっていないか、ということでした。
例えば、「彼氏いる?」「彼女いる?」という何気ない質問も、実は相手が傷ついている、ということに、この映画を見るまで気がつけなかったんです。
「恋人いる?」「パートナーいる?」
本来、相手が言ってくるまで聞くことではないことかもしれませんが、ちょっと一言変えるだけで、少しだけ世界が変わるかも。

今でこそ「LGBTQ」という言葉が、多くの人に認知されつつありますが、やはりカミングアウトできないハーパーのような人がたくさんいるのも事実です。
そして「LGBTQ」という言葉には当てはまらない性別を抱いている人も多くいます。
でもそれは、多くの人が「私は男性です」「女性です」と自己紹介しないように、あえて言うことでも無く、性別に囚われず「その人自身」を受け入れることなのではないでしょうか。

LGBTQを題材にした作品

近年、LGBTQを題材にした作品が増えてきました。
今回は、洋画・邦画それぞれのおすすめ作品をご紹介させて頂きます。

【洋画】チョコレートドーナツ

ゲイの男性カップルが、障害のある育児放棄されたこどもを育てるストーリー。

【邦画】窮鼠はチーズの夢を見る

会社員の主人公が、後輩のゲイに好かれ、だんだんと彼の愛を求めるようになるストーリー。

まとめ

近年、LGBTQを題材にした作品がヒットし、多くの方に理解する機会をもたらしてくれています。

実際に、当事者から話を聞くと重たくなりすぎてしまいがちですが、こういった映画やドラマで、わかりやすく心境を表現してくれることで、理解しやすくなるのではないでしょうか。

そういう点で、「異性の愛」にこだわることなく、さまざまな愛の形を表現できるエンターテイメントは、これからも発展していってもらいたいですね。

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この記事を書いた人
めんま

映画と本と猫で構成されている人。
映画館で働いてたぐらい、映画が好き。

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