山田洋次最新作『キネマの神様』沢田研二×菅田将暉!監督が伝えたかった思いとは?

山田洋次最新作『キネマの神様』沢田研二×菅田将暉!監督が伝えたかった思いとは?邦画
Twitter@kinema_kamisama

2021年8月6日に公開されたキネマの神様についての解説です。
本作は、山田洋次監督の第89作品目の新作となります。

撮影中に主演を務めるはずだった志村けんがコロナで亡くなってしまい、急遽、沢田研二が代役を務めました。

監督が私たちに伝えたかったものとは何だったのでしょうか。
映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想について調査してみました。

『キネマの神様』あらすじ

ギャンブルと酒癖の悪さが原因となり借金を抱えているゴウ
妻の淑子や娘の歩にも見放されたダメ親父です。

そんなゴウが唯一愛してやまないものは、映画でした。
馴染みの名画座の館主のテラシンとゴウは、かつて共に映画撮影所で同じ釜の飯を食った仲でした。

かつてゴウじゃ助監督として、名監督やスター俳優を身近に見ながら青春を送っていたのです。

しかし、ゴウは初監督作品の撮影初日に転落事故で大ケガを負ってしまい作品は幻となってしまいました。
ゴウはショックを受け映画界を去ってしまいました。

あれから50年。
孫の勇太が古びた映画の脚本を見つけます。
その映画のタイトルは「キネマの神様」
それは、ゴウが撮影放棄をした幻の作品だったのです。
勇太は、脚本の面白さに感動してゴウに撮影して脚本賞に応募しようと説得します。

始めは、拒否していたゴウでしたが次第にかつての自分を思い出し、忘れてかけていた夢や希望を追うことになったのです。

 

『キネマの神様』の監督・キャスト

映画「キネマの神様」の監督やキャストについてみていきましょう。

監督:山田洋次

監督を務めるのは、山田洋次です。

1954年に松竹へ入社しました。

1969年に「男はつらいよ」が公開されます。この作品で一躍有名になりました。
1983年には「一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ」としてギネスブックに認定されます。

1977年に公開された「幸せの黄色いハンカチ」や2002年に「たそがれ清兵衛」ではアメリカのアカデミー賞でもノミネートされました。
本作は89作品目の新作映画です。

円山郷直(ゴウ)役 沢田研二

ゴウを演じるのは、俳優の沢田研二です。

「サリーとプレイボールズ」のボーカルとして芸能界入りを果たします。
その後「タイガース」に改名して1967年にデビューをしました。

1971年にタイガースが解散後はソロとして活動します。
俳優としては1974年に公開された映画「炎の肖像」で初主演を務めました。

1979年に公開された映画「太陽を盗んだ男」では第4回報知映画賞で作品賞と主演男優賞を受賞しました。
1980年~1990年代にかけては、NHKドラマ「はね駒」や大河ドラマ「山河燃ゆ」「琉球の風」などに出演をしていました。

まさに、日本を代表する名俳優と言えますね。

若き日のゴウ役 菅田将暉

若き日のゴウを演じるのは、俳優の菅田将暉です。

2008年に開催された第21回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の出場がきっかけで芸能界入りを果たします。
2009年に放送されたドラマ「仮面ライダーW」で俳優デビューをしました。
2013年に公開された映画「共喰い」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。

2015年に放送されたNHKドラマ「ちゃんぽん食べたか」や「民王」でブレイクを果たしました。
その後も数多くの映画、ドラマ、CMと引っ張りだこで日本を代表する若手俳優と言えます。

円山淑子役 宮本信子

淑子を演じるのは、女優の宮本信子です。

1964年から劇団青俳に入団して舞台女優として活動をします。
1984年に公開された「お葬式」で注目を集め、1984年に公開された映画「マルサの女」で一躍有名になりました。

その後は、NHKドラマ「まんてん」や「どんど晴れ」など人気作品に出演をしています。

2011年には映画「阪急電車 片道15分の奇跡」で第36回報知映画賞助演女優賞を受賞しています。

若き日の淑子役 永野芽郁

若き日の淑子を演じるのは、女優の永野芽郁です。

子役として2009年に公開された映画「ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル」でデビューをしました。

翌年に放送されたドラマ「ハガネの女」では主人公の幼少役を演じました。

ブレイクのきっかけは2015年に公開された映画「俺物語!!」のヒロイン役でした。
UQ mobileのCMでは、三姉妹役の三女を務めています。

2018年にはNHKドラマ「半分、青い。」でヒロインに抜擢され一躍有名になりました。
最近では2021年に放送されたドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」や2021年に公開された映画「そして、バトンは渡された」などに出演をしています。

寺林新太郎(テラシン)役 小林稔侍

テラシンを演じるのは、俳優の小林稔侍です。

1962年頃から俳優として活動をしています。
当時は、わき役や悪役が多く下積み時代が続きます。

1990年に放送されたドラマ「なんでも屋探偵帳」で初主演を務めました。
1998年からは人気ドラマ「税務調査官・窓際太郎の事件簿」でブレイクをしました。

代表作品としては、2時間ドラマ「京都南署鑑識ファイル」シリーズや「あぶない刑事」シリーズを挙げられます。

若き日のテラシン役 野田洋次郎

若き日のテラシンを演じるのは、RADWIMPSのボーカルで俳優の野田洋次郎です。

2001年にRADWIMPSが結成されました。
メジャーデビューは映画「君の名は。」の主題歌の「前前前世」が収録されたアルバム「君の名は。」です。

2015年には映画「トイレのピエタ」でスクリーンデビューをします。2017年にはドラマ「100万円の女たち」でテレビデビューをしました。

トイレのピエタでは、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞して俳優としても高い評価を得ています。

桂園子役 北川景子

桂園子を演じるのは、女優の北川景子です。

2003年に「ミスSEVENTEEN」でモデルとして芸能界入りを果たします。
同年に放送されたドラマ「美少女戦士セーラームーン」で女優デビューをしました。

2006年にはハリウッド映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」でハリウッド女優としてデビューをしました。
同年の映画「チェリーパイ」で初主演を務めます。

2011年から放送されたドラマ「謎解きはディナーのあとで」「LADY〜最後の犯罪プロファイル〜」で主演を務めて一躍有名になりました。

代表作品としては、2016年に放送されたドラマ「家売るオンナ」や2018年に公開された「スマホを落としただけなのに」などを挙げることができます。

円山勇太役 前田旺志郎

孫の勇太を演じるのは、俳優の前田旺志郎です。

2007年に兄の前田航基とお笑いコンビ「まえだまえだ」を結成してデビューをしました。
2007年に「M-1グランプリ2007」の準決勝に史上最年少で進出をしました。

俳優としては、2012年に放送された大河ドラマ「平清盛」で平清盛の幼少期を演じました。
2011年には映画「奇跡」に兄弟で出演をしました。

現在は、俳優業を中心に活動をしています。

『キネマの神様』の注目ポイント

映画「キネマの神様」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。

志村けんの幻の初主演映画

本作では、当初、志村けんが映画初主演を務めるはずでした。
第1回目の台本の読み合わせも終わっており、これから本格的に撮影が開始するというときにコロナで亡くなってしまったのです。

菅田将暉は「入院中に志村けんさんにスタッフと写真を撮って送っていた」そうです。
しかし、志村けんが亡くなったことを知って「撮影を完了することが使命」だと強く感じたとか。

代役は、志村けんと公私ともに仲が良かった沢田研二が務めました。
劇中では沢田研二演じるゴウが志村けんの面影を思わせる仕草やオーラを感じられます。
ネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが、ラストは志村けんのための脚本だと感じました。

「コロナ」ワードを映画に取り入れた理由とは

山田洋次監督が、劇中で「ソーシャルディスタンス」というワードや「コロナ」というワードが登場します。
最近の映画では、あまり直接的に触れないワードですが山田洋次監督はなぜコロナワードを取り入れたのでしょうか。

それは、「撮影中にコロナ禍で緊急事態宣言になったため、ソーシャルディスタンスという言葉を取り入れた」と明かしていました。
撮影をしていくうちに脚本に追加していったそうです。

1960年頃と比べると、21世紀は不幸に向かいつつある気がしてるとか。
昭和は日本がもっと元気で若者たちが希望や活力に溢れていました。そのため、撮影をするにあたって「幸せな暮らしとはなんだろう」と思いながら撮影をしていたと語っています。

その答えは、「自分に今できることをする」こと。
それが、幸せに繋がると信じているそうです。

賛否両論の理由

山田洋次作品は、毎回賛否両論が起こります。
今回も大絶賛する意見と酷評な意見が挙がっていました。

一方で、山田洋次監督の独特なセリフ回しの脚本に対して「くどい」「価値観が古い」という意見もありました。

また、「セリフで状況説明をしてしまうためストーリーの先が読めてしまう」という意見も挙がっていました。

『キネマの神様』まとめ

2021年8月6日に公開された「キネマの神様」あらすじ、キャストについて調査してみました。

本作は、山田洋次監督の第89作品目の新作で撮影中に主演を務めるはずだった志村けんがコロナで亡くなってしまい、急遽、沢田研二が代役を務めました。
映画の中で「コロナ」ワードが登場します。その意図は、「撮影中にコロナ禍で緊急事態宣言になったため、ソーシャルディスタンスという言葉を取り入れた」と明かしており「自分に今できることをする」が幸せな暮らしに繋がると信じて撮影を行っていたそうです。

そんな本作は、賛否両論が起こっており代役の沢田研二の演技が素晴らしかったという意見や山田洋次特融のセリフ回しが古いという意見もありました。

コロナ禍でも映画監督らしく映画を撮影していた山田洋次の「映画愛」が伝わってくる作品だと感じました。