2023年10月12日にNetflixで独占配信のドラマ『アッシャー家の崩壊』の解説です。
原作はエドガー・アラン・ポーの同名短編小説です。
巨万の富を得た製薬会社の一族に降りかかる最悪とその秘密を描いたホラーミステリー作品となっています。
原作との違い、ドラマのあらすじ・キャストをネタバレありで調査してみました。
『アッシャー家の崩壊』あらすじ
フォーチュナート製薬のCEOのロデリック・アッシャーは、鎮痛剤で巨大な富を築きました。
この2週間の間に、葬儀が執り行われロデリックの婚外子である、4人もの子どもと長男・長女が不審死を遂げたのです。
ロデリックとは30年来の付き合いで対立関係にあったオーギュスト・デュパンは、アッシャー家の屋敷に呼ばれます。
そして、ロデリックから懺悔にも似た衝撃的な告白を聞くことになるのでした。
果たして、ロデリックと双子の妹でフォーチュナート製薬の「頭脳」であるマデラインに隠された秘密とは?
『アッシャー家の崩壊』のキャスト
ドラマ『アッシャー家の崩壊』のキャストをみていきましょう。
ロデリック・アッシャー役 ブルース・グリーンウッド
ロデリックを演じるのは、俳優のブルース・グリーンウッドです。
1977年に芸能界入りをします。
1982年に公開の『ランボー』でスクリーンデビューをしました。
その後、2000年に公開の『13デイズ』で注目を集めました。
代表作としては、2016年に放送の『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』や2017年に公開の『ジェラルドのゲーム』、2019年に公開の『ドクター・スリープ』などがあります。
ヴェルナ役 カーラ・グギーノ
ヴェルナを演じるのは、女優のカーラ・グギーノです。
モデルとして芸能界入りをします。
その後、1996年に放送の『スピン・シティ』で注目を集めました。
2018年に放送の『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』ではメインキャストとして出演をしています。
代表作としては、2017年に公開の『ジェラルドのゲーム』や2019年に放送の『JETT/ジェット』などがあります。
マデライン役 メアリー・マクドネル
マデラインを演じるのは、女優のメアリー・マクドネルです。
舞台女優として芸能界入りをします。
その後、1990年に公開の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』に出演をしてブレイクをしました。
この映画で、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされます。
代表作としては、2009年に放送の『クローザー』や2012年に放送の『Major Crimes 〜重大犯罪課』などがあります。
オーギュスト・デュパン役 カール・ランブリー
デュパンを演じるのは、俳優のカール・ランブリーです。
1979年に俳優デビューをします。
その後、1981年に放送の『女刑事キャグニー&レイシー』で注目を集めました。
代表作としては、2001年に放送の『エイリアス』や2019年に公開の『ドクター・スリープ』などがあります。
フレデリック役 ヘンリー・トーマス
フレデリックを演じるのは、俳優のヘンリー・トーマスです。
1982年に公開の『E.T.』で主人公約に大抜擢され、英国アカデミー賞の最優秀新人賞にノミネートされブレイクをします。
その後、1995年には『誘導尋問』に出演をして、ゴールデングローブ賞テレビ映画部門最優秀助演男優賞にノミネートされました。
代表作としては、2018年に放送の『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』や2020年に放送の『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』などがあります。
タマレーン役 サマンサ・スローヤン
タマレーンを演じるのは、女優のサマンサ・スローヤンです。
2003年に公開の『マイ・ライフ』で女優デビューをしました。
その後、2012年に放送の『スキャンダル 託された秘密』で注目を集めました。
代表作としては、2012年に公開の『真夜中のミサ』や2022年に公開の『ミッドナイトクラブ』などがあります。
カミーユ役 ケイト・シーゲル
カミーユを演じるのは、女優のケイト・シーゲルです。
2007年に公開の『The Curse of The Black Dahlia』で女優デビューをしました。
その後、2009年に放送の『ゴースト 〜天国からのささやき』でドラマデビューをします。
代表作としては、2017年に公開の『ジェラルドのゲーム』や2021年に放送の『真夜中のミサ』などがあります。
ナポレオン(レオ)役 ラフル・コーリ
レオを演じるのは、俳優のラフル・コーリです。
2007年に俳優デビューをします。
その後、2015年に放送の『iゾンビ』でメインキャストとして出演してブレイクをしました。
代表作としては、2020年に放送の『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』や2021年に放送の『真夜中のミサ』などがあります。
ヴィクトリーヌ・ラフォルカデ 役 タニア・ミラー
ヴィクトリーヌを演じるのは、女優のタニア・ミラーです。
2007年に女優デビューをしました。
その後、2012年に公開の『スタッド・ライフ』で主演を務めます。
代表作としては、2019年に放送の『2034 今そこにある未来』や2020年に放送の『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』などがあります。
プロスペロー(ペリー)役 サウリヤン・サプコタ
ペリーを演じるのは、俳優のサウリヤン・サプコタです。
2022年に放送の『ミッドナイト・クラブ』で俳優デビューをしました。
『ミッドナイト・クラブ』も本作と同じ監督ですね。
今後の活躍をが期待できる若手俳優です。
レノーア役 カイリー・カラン
レノーアを演じるのは、女優のカイリー・カランです。
2015年に芸能界入りをします。
その後、2017年に公開の『アイ・キャン・アイ・ウィル・アイ・ディッド』で初主演を務めました。
代表作としては、2019年に公開の『ドクタースリープ』や2021年に放送の『サルファー・スプリングスの秘密』などがあります。
『アッシャー家の崩壊』の注目ポイント
ドラマ『アッシャー家の崩壊』の注目ポイントやネット上の感想をみていきましょう。
エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」が原作
アッシャー家の崩壊、赤死病の仮面、モルグ街の殺人、黒猫、告げ口心臓、黄金虫、落とし穴と振り子、大鴉、短編の傑作が沢山引用されてるので、これを入り口にエドガー・アラン・ポーを読む人が増えたら最高だし、絶対に増えると信じてる。 pic.twitter.com/hzHbahNvBl
— TAKUMI™ (@takumitoxin) October 15, 2023
ドラマ『アッシャー家の崩壊』は、世界的に有名な1839年にエドガー・アラン・ポーによって書かれた短編小説『アッシャー家の崩壊』が原作です。
エドガー・アラン・ポーの世界観をベースに、監督・脚本を務めたマイク・フラナガンがサスペンスホラーとして再構築しています。
原作との違いは、語り手が異なるという点です。
原作では語りてだった「私」と「ロデリック」から、探偵の「オーギュスト・デュパン」と「ロデリック」に変更をしています。
さらにロデリックを鎮痛剤で巨万の富を築いた製薬会社のCEOと連邦検事補という立ち位置にしています。
30年間ロデリックと対立しており、中毒性が強く多くの被害者を出しているフォーチュナート製薬の暴こうとしていたデュパンが裁判で「アッシャー家からの情報提供者がいる」と発言したことで、アッシャー家が疑心暗鬼に陥りいます。
原作小説でも、回想と現在の様子を交互に描いていますが、ドラマ版では「6人の子どもの死」「若かりし頃のロデリック」「ロデリックの運命が変わった日」という3つの軸に分かれています。
そこで、子どもたちの死に方は原作小説とかなりリンクしており、原作ファンも楽しめると言えます。
シェイプシフターのヴェルナ
ドラマ『アッシャー家の崩壊』でキーマンと言えるヴェルナについて深堀します。
ヴェルナは本作ではシェイプシフターとして描かれています。
シェイプシフターとは、いろいろな姿に変身する妖怪のことで本作でも、不審死を遂げる子どもたちの前に必ず現れます。
ヴェルナは、様々な姿・形で現れ時には警備員・エスコート嬢・バーテンダー・謎の美女、さらに猿・猫・カラスなど人以外にも変身をして現れるのです。
ヴェルナがロデリックとマデラインと交わしたある約束とは一体何なのでしょうか。
ヴェルナがどう変化をして物語りに登場するかも注目ポイントのひとつですよ。
R18・R16の演出多め ネタバレ考察
behind the scenes of THAT episode 2 ending in THE FALL OF THE HOUSE OF USHER pic.twitter.com/NNrzzYaPd9
— Netflix Geeked (@NetflixGeeked) October 16, 2023
ドラマ『アッシャー家の崩壊』はロデリックの6人の子どもたちの不審死を中心に描いています。
その中でも特に衝撃的でR18指定されている2話「赤死病の仮面」では、快楽主義者の婚外子であるプロスペロー(ペリー)が悲惨な最後を迎えます。
ペリーが仮面舞踏会をテーマにした乱交パーティを主催しますが、そこにシェイプシフターのヴェルナが現れます。そして、パーティのメインイベントとしてスプリンクラーから水が降る予定でしたが、実際に降り注いだのはフォーチュナート製薬が隠していた酸性度が高い物質だったのです。
酸を浴びたパーティの参加者は皮膚がただれ、会場は地獄絵図と化しました。
第2話でかなりパンチのある演出で、18禁なのが良く分かります。
さらに、第7話で長男のフレデリックが、ペリーの乱交パーティに密に参加していた妻のモレラ(モリー)を拷問するシーンもかなりエグいです。
浮気していたことに怒ったフレデリックは、瀕死の状態のモリーを強制的に退院させ、自宅に監禁します。
そして、モリーの歯を抜くのでした。
娘のレノーアが異変に気が付きモリーを救出をします。
浮気をした罰として抜歯をするなんて、かなり酷いですよね。
『アッシャー家の崩壊』ネット上の感想
『アッシャー家の崩壊』について、ネット上の感想についてみていきましょう。
Netflix『アッシャー家の崩壊』観始めました。3話目まで観たよ。2話目ラストォォォォ!!後ろを振り返りたくなるドラマ。何があったか見せてくスタイルでめちゃくちゃ面白い。 pic.twitter.com/JWqsJPjPZf
— あちゃいち (@a_cha_i_chi) October 16, 2023
アッシャー家の崩壊すごい面白い
— 簾 (@mcywgs) October 22, 2023
原作小説を知らなくても十分に楽しめる作品として高評価を得ていました。
『アッシャー家の崩壊』まとめ
2023年10月12日にNetflixで独占配信のドラマ『アッシャー家の崩壊』のあらすじ・キャストを調査してみました。
原作はエドガー・アラン・ポーの同名短編小説で、巨万の富を得た製薬会社の一族に降りかかる最悪とその秘密を描いたホラーミステリー作品です。
原作との違いは、語り手が異なる点や登場キャラクターの背景が異なります。
しかし、原作に登場するシェイプシフターのヴェルナや6人の子どもたちの不審死は原作小説をベースにしています。
作品自体はR16、R18指定の内容もありますが、原作小説を知らなくても十分に楽しめると高評価を得ていました。