2021年1月22日に公開された映画「KCIA 南山の部長たち」が話題を呼んでいます。
本作は、2020年1月22日に韓国で公開され興行収入1位を記録しています。
1979年に実際に起きた朴正煕暗殺事件を基にした映画です。
気になる映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想について調査してみました。
あらすじ
1979年10月26日に韓国のパク大統領が殺害される事件が起こります。
首謀者は、パク大統領の側近として勤務していた韓国中央情報部(通称、KCIA)のトップであるキム・ギュピョン部長だったのです。
事件発生の40日前に遡ります。
元KCIA部長パク・ヨンガクが、アメリカへ亡命をして聴聞会で「韓国の腐敗を告発する」と発言します。
さらに、ヨンガクが「革命の裏切り者」というタイトルで回顧録を執筆するという噂が浮上します。
これに激怒したパク大統領は側近であったギュピョンに事態の収拾を命じます。
ギュピョンは、アメリカへ渡りかつて共に働いた旧友に会いに行くのです。
ヨンガクは、ギュピョンに回顧録を手渡しますが、そこでパク大統領が、スイスの銀行に裏金を作っている噂があると言います。
噂の出どころは、CIAだと言います。
帰国後、青瓦台で盗聴騒ぎが起きます。
CIAのロバートという人物からパク大統領がこのままだと終わってしまうと忠告を受けるのです。
ギュピョンはそれでもパク大統領への忠誠を誓うのです。
そんなある日、チョン・トヒョクが日本の雑誌に回収した回顧録の内容が掲載されていると持ってきます。
激怒するパク大統領は、ヨンガクを暗殺しなかったからだとギュピョンを責め立てます。
一方で、ヨンガクが資料がリークされたことを知り動揺をします。しかし、ギュピョンがリークしたとは思いません。
これ以上ヨンガクを好きにすると自分の身の危険を感じたパク大統領が、ギュピョンにヨンガクの暗殺を命じます。
そのことで、ギュピョン運命をも狂わせる哀しき暗闘の幕開けとなるのです。
「KCIA 南山の部長たち」のキャスト・監督
映画「KCIA 南山の部長たち」の監督・キャストについてみていきましょう。
監督 ウ・ミンホ
監督を務めるのは、ウ・ミンホです。
2010年に公開された映画「マン・オブ・ヴェンデッタ」で監督デビューをします。
その後、2012年に公開された映画「スパイな奴ら」で一躍有名になりました。
2015年には映画「インサイダーズ/内部者たち」で第53回大鐘賞最優秀監督賞・脚本賞を受賞します。
キム・ギュピョン役 イ・ビョンホン
主人公のギュピョンを演じるのは、俳優のイ・ビョンホンです。
1991年頃から芸能界入りを果たし、翌年から放送されたドラマ「明日は愛」で俳優デビューをします。
その後、1995年に公開された映画「誰が俺を狂わせるのか」「ラン・アウェイ」でスクリーンデビューをしてその年の新人賞を受賞します。
2000年には映画「JSA」で主演男優賞にノミネートされ一躍有名になりました。
イ・ビョンホンはアジアだけではなく世界でも人気で、フランス政府から文化芸術勲章を授与しています。
2009年に公開された映画「G.I.ジョー」でハイウッドデビューも果たしています。
まさに韓国を代表する国民的スターと言えますね。
パク大統領役 イ・ソンミン
パク大統領を演じるのは、俳優のイ・ソンミンです。
2001年頃から芸能界入りを果たします。
2007年に公開された映画「シークレットサンシャイン」で一躍有名になりました。
代表作品としては、2014年に公開された映画「さまよう刃」や2018年に公開された映画「目撃者」や2019年に公開された映画「スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班」などを挙げることができます。
パク・ヨンガク役 クァク・ドウォン
ヨンガクを演じるのは、俳優のクァク・ドウォンです。
1992年頃から芸能界入りを果たしています。
2001年に舞台俳優としてデビューをしました。その後は、2012年に公開された映画「悪いやつら」で一躍有名になりました。
また、2013年に公開された映画「弁護人」や2017年に公開された映画「鋼鉄の雨」などではバイプレイヤーとして注目をされています。
クァク・サンチョン役 イ・ヒジュン
サンチョンを演じるのは、俳優のイ・ヒジュンです。
2007年に映画「シークレット・サンシャイン」で俳優デビューをします。
2013年に放送されたドラマ「オフィスの女王」で一躍有名になりました。このドラマで百想芸術大賞のTV部門男新人演技賞を受賞しています。
「KCIA 南山の部長たち」の撮影のために、3か月で25㎏もの増量をして役作りをしたそうですよ。
「KCIA 南山の部長たち」の注目ポイント
映画「KCIA 南山の部長たち」の注目ポイントとネット上の感想についてみていきましょう。
なぜパク大統領を殺害したのか?
映画の注目ポイントとして、パク大統領をギュピョンが殺害した動機です。
劇中では、詳しい動機については描かれていません。
それは、視聴者がどう捉えるかということです。
「国のため?」「自分のため?」「旧友のため?」いろいろな角度からこの映画を観ることができます。
ギュピョンを演じる、イ・ビョンホンはこれまでにないほどはまり役だと言えます。
パク大統領に忠誠を誓い働いてきたにも拘らず、次々とギュピョンに降りかかる不幸に耐える姿は観ているこちらまで苦しくなってしまうほど。
しかも、実際に起きた事件を基にしているため、韓国の独裁政権の怖さを改めて実感できます。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
機内で『KCIA 南山の部長たち』(남산의 부장들)観たけど、みんな演技上手いしテンポよくてとても良かったです👏🎥やっぱ이성민さん好きだわ😇
— ちょる (@ChuljiKim) May 18, 2021
ムーンムーンさんこんにちは😊いつもありがとうございます。「KCIA南山の部長たち」鑑賞されたのですね。私は当時2歳だったので韓国の大統領が暗殺された事件をこの映画で知りとても勉強になりました。悲しい話ですが名画ですよね。素敵な午後をおすごしください
— oota keisuke (@aiueoota1) May 23, 2021
事件に関する予備知識がなくても十分に楽しめる映画だと高評価を得ていました。
まとめ
2021年1月22日に公開された映画「KCIA 南山の部長たち」のあらすじ、キャスト、ネット上の感想について調査してみました。
1979年に実際に起きた朴正煕暗殺事件を基にした映画です。
主演は、韓国を代表する国民的スターのイ・ビョンホンです。映画は、なぜパク大統領を殺害したのかというストーリーで描かれています。
主人公のギュピョンの複雑な心境が丁寧に描かれており、見終わった後にそれぞれ動機について考えさせられる作品です。
事件に関する予備知識がなくても十分に楽しむことができますよ。