父の死をきっかけに、腹違いの妹を呼び寄せて、鎌倉の古い家に住む姉妹たち。
大きな出来事はないけれど、季節を感じて住む姉妹たちの生活を覗いているような、そんな雰囲気が大好きで、何度も繰り返し見ている大好きな作品です。
4姉妹はもちろん、脇を固める俳優陣たちも、著名な方達が揃い、彼女たちの周りに住む人たちのストーリーだけで、映画を1本ずつ作ってほしいほど。
海の見える鎌倉を舞台に、あなたも彼女たちの暮らしを覗いてみませんか?
今日は海街diary
この映画を観た後に、ふと窓の外を見たら散り際の桜の木が愛おしくて、季節を愛でに外に出たくなったよ…… pic.twitter.com/6r1c19mrt4— 未來 (@m_book_) April 14, 2020
『海街diary』あらすじ
幼い頃に不倫して出て行った父が死んだ、と連絡があった。
そこには腹違いの妹が残されており、長女の幸は、思わず彼女を鎌倉の自宅に呼び寄せることに。
4女・すずいわく「女子寮の下っ端みたい」な生活をはじめた4姉妹。
それぞれの抱える恋と、それぞれの生活。
いろんなものを持ち寄って帰る我が家は、衝突することもあるけれど、お互いの理解者が揃い、温かな日々が続く。
季節は巡り、環境が変化しても、変わらず海の見える鎌倉で過ごす彼女たちの暮らしとは。
#海街diary
観ました。何度も観てます。
疲れてる時に観ると、空気感が心の安らぎになるし、心も洗われるような、何か心が落ち着く、そんな素敵な映画です。#広瀬すず さんの透明感、四姉妹の中でも存在感、可憐さは突出してたけど、この前の舞台挨拶での綺麗さと言ったら…
凄い女優だと思います🤣 pic.twitter.com/tt8LnrGrWq— 東京ファルコ⭐️✨ (@gold_ship_sky) July 6, 2021
『海街diary』キャスト
今回は、腹違いの妹を引き取ることにした長女と、末っ子として鎌倉に引っ越してきた末っ子をご紹介します。
幸 / 綾瀬はるか
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1985年3月24日 / 広島県出身
ホリプロスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、芸能界入りを果たすと、2001年に放送された『金田一少年の事件簿』で女優デビューを果たす。
その後、ドラマなどに出演するが、2004年に放送された『世界の中心で、愛をさけぶ』で、白血病のヒロインを演じると有名に。
多くの映画やドラマに出演し、NHKの大河ドラマ『八重の桜』で主演を演じると、年配の方からも支持を得る。
代表作『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』『ハッピーフライト』
本作では、正義感が強くまじめだが、不倫して出て行った父の要素を感じる長女を演じている。
すず / 広瀬すず
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1998年6月19日 / 静岡県出身
姉で女優の広瀬アリスが専属モデルをしていた雑誌のイベントに来場したとき、事務所の社長から声をかけられたことがきっかけで芸能界入り。
雑誌の専属モデルを経て、ドラマや映画に出演をしだす。
2015年に公開された本作で、繊細な姉妹関係を演じると、数々の映画賞で新人賞を受賞。
複雑な心境を持ちながらも、季節と共に、だんだんと成長する末っ子の役を見事に演じたことが評価され、さらに多くの作品に出演。
代表作『怒り』『ちはやふる』シリーズ『三度目の殺人』
海街diaryで巡るロケ地
海街diaryでは、実際に数々のロケ地に足を運ぶ方が多いです。
姉妹の暮らしぶりはもちろん、季節を身近に感じながら、観光スポットとして、ゆったりとした時間を感じる旅にする人が多いです。
実際に、どんなところにみなさん訪れているのでしょうか。
藤三旅館 / 岩手県花巻市
父が亡くなった、という訃報を受けて、次女の佳乃と三女の千佳が訪れたのは、父が生前暮らしていた旅館。
そこにいたのは腹違いの妹・すず。
しかし父は3回結婚(1回目は3姉妹の母と、2回目はすずの母と、3回目の結婚では腹違いのすずの弟がいる)しており、旅館をしている女性は、すずの実母ではない。
泣いてばかりいる父の妻を見て、最後まで看病していたのは、すずではないか、と感じた姉妹は、どこにも居場所がないすずを鎌倉に呼び寄せることに。
自分の家ではあるけれど、大きくて、なじめなさそうな、立派な旅館は、何と600年もの歴史がある旅館です!
岩手県花巻市
開湯約600年、海街diaryロケ地
鉛温泉の一軒宿
「藤三旅館」日本一深い1.25mの立ち風呂に
「オレ、おでこしか出ない…」
と怯えながら連れて行かれる息子。 pic.twitter.com/mFXFJeWI1t— カナへーナ (@hajime0912) September 23, 2018
わたらせ渓谷鐵道・足尾駅 / 栃木県日光市
お葬式が終わり、鎌倉に帰ろうとする姉妹を、走って追いかけてきたのはすずでした。
すずの手には、父の遺品のなかから出てきた姉妹の写真が握られています。
彼女たちが向かった駅が、この足尾駅。
ここで電車に乗った3姉妹は、すずに「鎌倉に来ない?」と声をかけるのです。
びっくりするすずに、「急がなくていいから」「考えておいてね」と笑いかけると、扉が閉まりそうになった次の瞬間、すずが「行きます!」と返事をするのです。
その時の嬉しそうな3姉妹の表情が印象的。
栃木県。足尾駅。わたらせ渓谷鐵道。映画「海街diary」ロケ地。 pic.twitter.com/TTz4CJgEi1
— 高橋典幸⛅ (@NoriyukiJP) February 11, 2020
極楽寺駅 / 神奈川県鎌倉市
姉妹の家の最寄り駅として、何度も登場するのが、この極楽寺駅。
こじんまりとした改札は、地元に根付いた雰囲気があり、歴史と親しみやすさを感じます。
佳乃とすずが通勤や通学で使ったり、北海道へ戻る母を見送りにきた幸がいたり、と彼女たちの暮らしに無くてはならない江の島電鉄の極楽寺駅。
彼女たちの暮らしは、この江の島電鉄沿線が中心となっており、極楽寺駅以外にも、いくつか出てくるので、要チェックです!
『海街diary』ロケ地巡り pic.twitter.com/mpGhnKm02w
— K. YoShiMaTsu (@k_yoshimatsu) June 26, 2017
『海街diary』まとめ
この映画は本当にタイトルの通り、彼女たちの日常を見ているので、静かに流れていく時間と、お互いの距離感が絶妙なんですよね。
姉妹で喧嘩をしても、お互いのことを理解しているからこその発言で、この家を守る、ということをみんなが大切にしているんだと感じさせられます。
喪服のシーンが何度か出てくるんですが、その喪服も姉妹の性格に合っていて、タイプは違えど役割を担っている家族のひとり、だという気がしてきます。
姉妹それぞれの性格を表している演技を見ても、さすが女優さんだなぁ、という気になるので、ぜひご覧ください。
映画『海街diary』は、この視線のズレが活きるようにきわめて精緻に組み立てられている。映画の序盤に立ち返ってみると、三姉妹が思い出の写真を前に昔話にふけっている場面で、写真に視線を注ぐ三姉妹と、その思い出を共有できないがゆえに疎外感を覚えるすずが対比的に描かれている。 pic.twitter.com/pqVvPPtVDb
— 伊藤弘了 (@hitoh21) November 6, 2018