田舎から出てきた女の子と、東京で育った女の子。
まるで生きてきた道が違う2人が交わったのは、ある男性の存在だった。
門脇麦さんと水原希子さんの演じる2人が織りなす、格差のある世界での生き方が話題となっている作品です。
あなたの生きる世界はどちらですか?
家柄、性別、年齢、幸せの基準、当たり前の基準、人それぞれ違う。仕方ないよ、は自分もよく吐く諦めの呪文。あらがうのは怖いし、浮くかもしれないし、失敗するかもしれない。でも今日あった様々なことを聞いてくれる人をみつけることは諦めてはいけない、と言われた気がした。『あのこは貴族』傑作 pic.twitter.com/fzQCx4MAzn
— 燃え殻 (@Pirate_Radio_) March 6, 2021
『あのこは貴族』あらすじ
東京の医者の家系で育った華子は、お正月に婚約者を紹介するはずが、その日に別れを告げられてしまう。
結婚適齢期となり、結婚をするために仕事をやめ、家事手伝いとなった華子を、家族は誰も責めない。
両親はお見合いを勧め、華子はそれを受けつつも、いくつかの紹介を受ける。
なかなかいい人に出会えないと思っていた矢先、義兄の紹介で知り合った、弁護士の幸一郎に心惹かれる華子。
議員なども輩出している家柄の幸一郎に、何ひとつ不満などあるはずがなく、結婚の話が進んでいくが、華子は幸一郎の性格や思惑が何ひとつ分からないままだった。
そして、ある日幸一郎の携帯に「美紀」と書かれた女性から連絡が入るのを目撃してしまう。
「あのこは貴族」、ついに女性作家によって綴られた物語が女性監督により撮られ、分断や対立ではない女性たちの静かなる地獄での吐露が音叉の如く共鳴する映画が日本でも生まれた。シスターフッドとそれぞれの人生の選択かわ映像演出も巧みに描かれていた。これもまたはじまりの物語。素晴らしかった。 pic.twitter.com/69SeRDZKQt
— BATI (バティ) (@BATI_NIGHTCAP) March 3, 2021
『あのこは貴族』キャスト
今回は、生きている世界が違う、メインキャストの2人を紹介させて頂きます。
華子 / 門脇 麦
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門脇 麦 / 1992年8月10日 / ニューヨーク生まれ
父の仕事の関係でニューヨークで生まれ、5歳で帰国。
クラシックバレエを習いながらも、女優の道を志す。
テレビドラマ「美咲ナンバーワン!!」でデビュー後、いくつかの作品に出るが、2014年に公開された「愛の渦」で一躍有名に。
地味だけど性欲の強い女子大生役を見事に演じ切る。
今作では、家柄のいいお嬢様が、自らの人生を切り開き、結婚や出産だけでなく、自分の人生の価値を見出そうとする女性を演じている、
代表作「愛の渦」「まれ」「麒麟がくる」
𝙲𝚑𝚊𝚛𝚊𝚌𝚝𝚎𝚛𓂃 𓈒𓏸#門脇麦 𝚊𝚜 榛原華子
上流家庭に生まれ、三人姉妹の末っ子として
何不自由なく育てられた華子🚕東京の限られたエリアの中で「結婚=幸せ」と疑わずに育ったが、20代後半ではじめて焦りに直面している。#あのこは貴族 pic.twitter.com/DS1ptbomnJ
— 【公式】映画『あのこは貴族』 (@aristocrats0226) January 12, 2021
美紀 / 水原 希子
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水原 希子 / 1990年10月15日生まれ /テキサス生まれ
雑誌のモデルとしてデビュー後、いくつかの雑誌で活躍する。
2009年に公開された「ノルウェイの森」で恋人薬を演じ、それから女優としても活躍する。
今作では、富山から上京してきた大学生からはじまり、華子や幸一郎といった分けられた世界の人たちと関わるうちに、自分の道を模索する芯の強い女性を演じている。
代表作「ヘルタースケルター」「失恋ショコラティエ」「グッドワイフ」
𝙲𝚑𝚊𝚛𝚊𝚌𝚝𝚎𝚛𓂃 𓈒𓏸#水原希子 𝚊𝚜 時岡美紀
富山に生まれ、
ごく普通の家庭で育った美紀🚲猛勉強して入った大学を家庭の事情で中退したことに挫折感を抱えている。
年に1度帰省しては、数日で東京に逃げ帰ることをもう何年も繰り返している。#あのこは貴族 pic.twitter.com/bkgrfrtkkd— 【公式】映画『あのこは貴族』 (@aristocrats0226) January 13, 2021
アフタヌーンティーのロケ地は?
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今回、華子と美紀が、逸子の手配によって、出会うシーンに使われたロケ地が話題に。
このシーンでは、カラトリーを落とした美紀が、それを拾おうとし、華子は手をあげてウエイターを呼びます。
ちょっとした動作ひとつも、生まれ育った環境の違いを見せつけられたような印象的なシーンでした。
撮影が行われたのは、東京・池袋にある、「サンシャインシティ」59階にある「 GINGER’S BEACH SUNSHINE」
階層のちがう2人が、あえて東京を見晴らすことのできる、この高層ビルで出会う、というのも面白いですよね。
こちらのレストランでは、映画の公開を記念して、映画とコラボした期間限定アフタヌーンティーも登場。
華子や美紀のみた世界を、ぜひ味わってみてくださいね。
『あのこは貴族』まとめ
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生まれも育ちも違う女性が2人、それぞれの生活を作り上げ、それぞれの幸せを見つける形に、希望を持ったかたが多かったのではないでしょうか。特にこちらは女性からの支持が多いように感じます。
東京を内側から見ていた華子と、外側から見ていた美紀。
そして聡明に見えるものの、自分というものを殺して、家柄のために生きてきた幸一郎という男性。
そんな彼女たちの橋渡し役となって、「女性を分断させてはいけない」と意気込む逸子の存在も、新たな価値観ですよね。
そうやっていろんな価値観の人が交わるところが、東京なのだとしたら、それは人によっては生き辛さに変わるのかもしれません。
でもそんな生活の中でも、自分なりの人生を歩んでいきたい、と思わせてくれる作品でした。
ぜひこちらの作品は、20代・30代の女性に見てほしい作品です!
そういえば『あのこは貴族』を観て思い出したのは、宇垣美里アナが言った「人生は配られたカードで勝負するしかないし、どんなに嘆いたってカードを取り換える事はできない」という言葉だ。彼女たちは配られたカードの中で自分にとっていちばん心地よい人生へと踏み出したということなんだろうな pic.twitter.com/sXbbn6cXRR
— シン・背骨◢⁴⁶ (@1192seborn) March 2, 2021
『あのこは貴族』
気持ちをウダウダ喋らない
悲しくてもグズグズ泣かない
違いにムカムカしない
友達でもベトベトしない
男性にもデレデレしないこういう日本映画が見たかったんだ、ということに気づいた。 pic.twitter.com/pOlgiqc8j2
— Taul (@TaulNcCar) March 4, 2021