2021年9月24日から公開のNetflix映画「THE GUILTY/ギルティ」についての解説です。
今作は、2018年に公開されたデンマーク映画をハリウッド版としてリメイクした作品です。音のみで犯人を追うという新感覚サスペンス映画となっています。
気になる映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想についてみていきましょう。
『THE GUILTY/ギルティ』あらすじ
アメリカのロサンゼルス。
ジョー・ベイラーは911の緊急通報センターに勤務をしていました。
今夜はロサンゼルスで大規模な山火事が発生しており救急隊員は総出で消火にあたっています。
911にはさまざまな人からの通報があります。
女性にパソコンを盗まれた人、ドラッグを大量摂取をして呼吸困難な人、そして、ジョーに対して取材を求める記者など。
そんな中で「エミリー」と表示された一人の女性の通報がありました。
ジョーから声を掛けても反応がありません。
泣き出しそうな女性の声を聴いているとすぐに事件だとジョーは気が付きました。
「拉致されましたか?」ジョーの質問に対して「はい」と答えるエミリー。
エミリーを拉致した車が白いバンであることが分かるも、そこですぐに電話が切れてしまいました。
エミリーは拉致をされ子どもに電話を掛けるふりをして、911に通報をしてきたのです。
ジョーは、犯人の手がかりとなる音に集中をします。
果たして、ジョーは見えない犯人を捕まえることができるのでしょうか。
また、女性を助け出せるのか?
『THE GUILTY/ギルティ』の監督・キャスト
映画「THE GUILTY/ギルティ」の監督・キャストについてみていきましょう。
監督:アントワーン・フークア
監督はアントワーン・フークアが務めています。
1998年に映画「リプレイスメント・キラー」で監督デビューをしました。
2001年に公開の「トレーニング デイ」ではデンゼル・ワシントンがアカデミー主演男優賞を受賞した作品です。
代表作としては、2014年に公開の「イコライザー」シリーズや2016年に公開の「マグニフィセント・セブン」などを挙げることができます。
ジョー・ベイラー役 ジェイク・ジレンホール
ジョーを演じるのは、俳優のジェイク・ジレンホールです。
1991年に映画「シティ・スリッカーズ」で俳優デビューをします。
その後、1999年に「遠い空の向こうに」で初主演を務めました。
2005年には「ブロークバック・マウンテン」で英国のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
代表作としては、2011年に公開の「ミッション: 8ミニッツ」や2017年に公開「ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜」などを挙げることができます。
最近では2019年に公開の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でミステリオを演じています。
エミリー・ライトン役 ライリー・キーオ
エミリーを演じるのは、女優のライリー・キーオです。
2010年に公開「ランナウェイズ」で女優デビューをします。
ブレイクのきっかけは、2016年に放送の「ガールフレンド・エクスペリエンス」に出演をしたことでした。
このドラマで第74回ゴールデングローブ賞ミニシリーズ・テレビ映画演技賞で主演女優賞にノミネートされています。
代表作としては、2015年に公開「マッドマックス 怒りのデスロード」や2018年に公開「ハウス・ジャック・ビルト」などを挙げることができます。
ビル・ミラー役 イーサン・ホーク
ビルを演じるのは、俳優のイーサン・ホークです。
1985年に映画「エクスプロラーズ」で俳優デビューをします。
1991年に「ホワイト・ファング」で初主演を務めました。
その後、2001年には「チェルシーホテル」で監督デビューもしています。
俳優としては、2001年に公開「トレーニング デイ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、2014年に公開「6才のボクが、大人になるまで。」で二度目となるアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
デニーズ・ウェイド役 クリスティナ・ヴィダル
デニーズを演じるのは、女優のクリスティナ・ヴィダルです。
1993年に公開の「ライフ with マイキー」でスクリーンデビューをしました。
2001年にはドラマ「Taina」に出演をしています。
代表作としては、2006年に公開「シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ」や2007年に公開「セックス・アンド・ザ・バディ」などを挙げることができます。
マニー役 エイドリアン・マルティネス
マニーを演じるのは、俳優のエイドリアン・マルティネスです。
1993年にドラマ「アメリカズ・モースト・ウオンテッド」で俳優デビューをします。
2013年には映画「LIFE!」に出演をして注目を集めました。
名わき役として数多くの映画に出演をしており、「アメイジング・スパイダーマン2」や「フォーカス」にも出演をしています。
『THE GUILTY/ギルティ』の注目ポイント
映画「THE GUILTY/ギルティ」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
原作は世界中の映画祭を総なめ
2018年に公開されたデンマーク映画で監督・出演キャストはともに無名なのですが、公開されるや世界中の映画祭の賞を総なめにしていたのです。
登場人物はほぼアスガー1人!!ワンシチュエーションサイトにもかかわらず、アメリカの超激辛映画レビューサイト「ロッテントマト」で観客満足度が驚異の100%を記録しています。
こちらが、受賞した一覧です。
第91回アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表
第47回ロッテルダム国際映画祭で観客賞、ユーズ審査賞
第44回シアトル国際映画祭監督賞
第14回チューリッヒ映画祭審査員賞
第23回ストーニー・ブルック映画祭観客賞
第7回モントクレア映画祭観客賞
第15回バトル・デビュー映画祭作品賞
第26回カメリメージ映画祭最優秀監督デビュー賞
第15回ミシュコルツ国際映画祭エメリック・プレスバーガー賞、国際エキュメニカル賞
第17回トランシルヴァニア国際映画祭観客賞
第63回バリャドリッド国際映画脚本賞、ゴールデン・ブロゴス賞
第59回テッサロキニ国際映画祭観客賞、男優賞
第32回ワシントンDCフィルムフェスト審査員賞
第27回フィラデルフィア国際映画祭特別賞
まさに世界中の映画祭を総なめにしていたと言えますね!
予想外のラストは読めない!
サスペンス映画は観ている途中から予想したラストの展開が当たってしまうことも多いです。
しかし、今作は全く予想外のクライマックスです。
原作ではゲーム「メタルギア」シリーズの製作をしているゲームクリエイターの小島秀夫も「ラストの展開にやられた!」と感想を語っています。
ゲームを製作している監督でさえ予想できなかった結末ということですので、どれほど面白いかが分かりますよね。
NETFLIX映画としてハリウッドリメイクされた今作も脚本は原作とほぼ同じです。
音のみで犯人を追え
監督は「音は聴く人によってイメージが違う」ことの面白さを感じて製作をしたそうです。
聴覚をフルに活用してリアルタイムで起こる会話内容や雑音などにイメージを膨らませることができます。
観客はアスガーと同じ立場で推理できます。
さらに、主人公のジョー・ベイラーにもある事情により警察官を謹慎中で、翌日には裁判を控えていたのです。
ジョーの過去には何があったのか。
その真相が明らかになるときには、さらにこの映画の面白さを実感できますよ。
コロナ禍の11日間で撮影された
今作は、コロナ禍で撮影をされたそうです。
さらに監督のアントワーン・フークアは撮影開始の直前にコロナに感染をしてしまったのです。
そのため、撮影では隔離されたバンの中から遠隔で指示をしたとか。
Netflixで配信開始したジェイク・ギレンホール主演の新作「THE GUILTY/ギルティ」
コロナ禍にたった11日間で撮影されたらしいけど、撮影直前に濃厚接触者になって隔離が必要になったアントワーン・フークア監督は、スタジオの外に停めたモニターだらけのバンの中から隔離状態でリモート監督したらしい pic.twitter.com/SV9XqQZxZs
— 毎日映画トリビア (@eigatrivia) October 2, 2021
11日間という短い期間で撮影をされたのですね!
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
『THE GUILTY/ギルティ』より大きな危機事態に対応追われる環境。話す事必至な生業と持病。万人の味方では無い警官。携帯の待受画面。苛立ち沸き立つMr.J・ジレンホール。素晴らしかった…ソリッドでグレイなオリジナル版。明示する結末こそがリメイクの意思…母国の背景を反映させるA・フークア監督。 pic.twitter.com/mVHG7kGuHN
— Keinosuke Okada (@HIP_K) October 3, 2021
『THE GUILTY/ギルティ』2018年にヒットしたデンマーク映画のリメイク。ジェイク・ギレンホールの演技と表情の変化を堪能できる90分。罪を犯した者が真っ当に生き直すためにはどうしたらいいのか。最後に現れるタイトルが重くのしかかる。ポスターがとらいぽふぉびあ的にアウトだったのが残念… pic.twitter.com/FptzMm6Opd
— ノレナ (@lunamuseluna) October 4, 2021
原作も良かったがハリウッド版も最高の作品だと大絶賛をされていました。
まとめ
2021年9月24日に公開され10月1日にNetflixで配信開始された「THE GUILTY/ギルティ」のあらすじ、キャストを調査してみました。
本作は2018年にデンマークで公開された映画をハリウッド版としてリメイクした作品です。
原作は世界中の映画祭を総なめにしており、アメリカの超辛口映画デビューサイトで観客満足度100%を記録しています。
ワンシチュエーションで登場人物もほぼ主人公のみという作品ながら、これまでにないラストと音だけをたよりに犯人を追うという推理が面白いと高評価を得ていました。
撮影では、監督がコロナに感染してしまい遠隔で指示を出していたそうです。
撮影は11日間という短い期間ながら最高の仕上がりだとネット上でも高い評価を得ていました。