2018年公開の『クワイエット・プレイス』は緊張感溢れるサイレントSFホラー!!
アメリカでは2020年にクワイエット・プレイスの続編が公開され、再び海外で話題を呼んだ作品となりました。
大ヒットしたホラー映画ですが、他のホラー映画と少し違って面白い!
ツッコミどころ満載なのは否めませんが、大高評価の作品です。
クワイエット・プレイスの続編が国内で公開される前に、前作品の評判の理由に迫って見ましょう!
『クワイエット・プレイス』
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『クワイエット・プレイス』あらすじ
謎の巨大怪物が世界中を襲い、全人類壊滅に追い込んでしまう。
怪物は発達した聴覚で獲物を見つけ出し捕らえて喰う。
子供を身篭って臨月に入っているイヴリンと夫のリーは、3人の幼い子供たちと共に怪物たちから身を潜め暮らしている。
物音を立てずに注意を払ってはいたが、怪物の狂気を引き付けてしまう…。
『クワイエット・プレイス』背景
怪物の襲来によって荒れ果てた世の中を舞台にしたサバイバルSFホラー作品。
何らかの災害か侵略によって謎の巨大怪物が出現。
その怪物は目が見えない代わりに聴覚が発達し、地を彷徨って獲物を探してる。
24時間音をたてなければ怪物には見つからない。
しかし、どんな小さな物音にでも怪物たちは反応し、匂いを嗅ぎまわり耳を立てて狩りに来る。
鋭く長い手足で爆走する巨大怪物。
リドリー・スコット監督作品に登場するエイリアンを彷彿させるビジュアル。
あまりにも過酷な生活を強いられ精神を病んでしまい、怪物を誘き寄せるために大声で叫び自殺を図る者も…。
物音を立てたら即死という過酷の状況の中、遂に最大のピンチが訪れる。
それは…イヴリンの出産!!果たして無事に赤ちゃんは生まれるのか!?生まれたとしても、赤ちゃんの産声でまさか即死!?この大ピンチを乗り越えることができるのか!!
終始、緊張しっぱなしです!
『クワイエット・プレイス』キャスト
終焉を迎えた世界が舞台となっているだけあってほとんど人は登場しません。
音を出したら即死の状況の中、登場人物たちは手話で会話をしています。
そんな映画は珍しいのでキャストについても気になるところ。
リー役 ジョン・クラシンスキー
アメリカ出身の俳優・監督として活躍する。
2018年のタイムズ誌では最も影響力のある100人のひとりにも選ばれています。
2011年のラブコメ『Something Borrowed/幸せのジンクス』やUK大人気ドラマ『ジ・オフィス』アメリカ版の出演するなど、主にコメディ作品の出演で印象深い。
共演のエミリー・ブラントとは共通の友人を介して知り合い2010年に結婚、現在2人の子供に恵まれています。
本作では監督・脚本・主演を務める才能の持ち主。
エヴリン役 エミリー・ブラント
イギリス出身の女優。
2006年『プラダを着た悪魔』でファッション誌編集部の秘書を演じたり、
2014年トム・クルーズ主演の『オール・ニード・イズ・キル』ではド派手なアクションに挑戦し、
2018年にはミュージカル映画の名作『メリー・ポピンズ』のリメイクで主演を務めるなど、幅広いジャンルの作品で活躍。
リーガン役 ミリセント・シモンズ
アメリカ出身の若手女優。
ミリセント本人も今回演じたリーガン同様、聴覚障害を持っている。
幼い頃から演劇に励んでいたものの、聴覚障害を持つ人をテレビや映画で観たことがなかったのでプロとしての道は諦めていた。
そんな時、障害を持つリーガン役へのオーディションを勧められ役を勝ち取った。
マーカス役 ノア・ジュープ
イギリス出身の子役。
2019年『フォードvsフェラーリ』でクリスチャン・ベールやマット・デイモンらと共演を果たす。
大物俳優陣との共演が続いて、今後の活躍に目が離せない。
『クワイエット・プレイス』= 感動のファミリー映画?
ストーリーは、音を立てると謎の怪物の餌食になってしまうという恐ろしい内容です。
映像や音のない世界観に恐怖を掻き立てられる映画に仕上がっています。
しかしこのサバイバルSFホラーは、どんな事があっても子供たちを守ろうとする夫婦の愛が散りばめられた物語なのです。
映像から見る家族愛
リーとイヴリンは怪物たちから身を潜めるため、農場を改良し納屋で暮らしている。
音を極力出さないようあらゆる工夫をして過ごす納屋は、家族写真にキャンドルライト、毛糸で作られたゲームのコマ、ソファーに見立てた乾草にはブランケットにクッションが置かれている。
残酷な世界の中であっても、子供たちが出来る限り普通の生活を送れるよう至る所に子供達への愛情が見受けられる。
長女のリーガンが聴覚障害を持っていることから、少しでも聞こえるようにと補聴器を何度も改良し、娘に着用するようにうるさく言ってしまうリー。
心配だからこそ娘の行動を制限してしまい、自分は愛されていないと感じてしまうリーガン。
リーに対して冷たい態度をとってしまい、親子の関係は悪化するばかり…。
すれ違う父と娘ですが、この補聴器が作品のキーアイテムに!ちなみに劇中では、リーガンの視点で展開するシーンの音は全て排除され、難聴の彼女の世界をうまく表現しています。
監督ジョン・クラシンスキーの作品への想い
このホラー映画の裏深くに隠されたテーマは「家族愛と親であることの意味」。
そのメッセージ性に惹かれてジョン・クラシンスキーは作品への参加を決めたそう。
確かに、コミカルなジョンがホラー映画?とイメージしづらいですよね。
アメリカのThe Tonight Showにゲスト出演したときにこのように語っていました。
この映画を監督するまではホラー映画は苦手だったんだ。第2子が誕生して3週間経ったときにこの映画の脚本が届いた。ホラー映画だけれども、これは必死に生き残ろうとする家族を描き、親として子供たちを守るのためならどんなことでもするということをテーマにした物語。子供が生まれた直後だったしストーリーにともて感動したよ。映画を見て「すごく怖かった」と言ってもらえて嬉しいけれど、一番の褒め言葉は「ホラー映画を見て感動して泣くとは思わなかった」と言ってもらえたこと。だからこそこの映画を作ったんだ!
音に反応する化け物により荒廃した世界
聴覚障害の長女を持つ一家は手話を使って会話しながら音無き日々を生き延びている
絶望的な恐怖以上に子を思う親心に胸打たれ、ホラーでありながら家族愛に震える変化球
高評価のレビューを目にしながら自宅鑑賞なのは私がチキン故‥ pic.twitter.com/nSjm4s3DyP— ハル (@cinema86heaven) July 13, 2019
#クワイエット・プレイス
“音を立てたら終わり”という分かりやすい設定にすることで、観客に『これは音を立てちゃうでしょ…』と思考させ、恐怖心や不安感を駆り立ててくれました
静動の緩急も程よく、最後まで飽きることなく鑑賞できました
続編の公開も楽しみですね🥳#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/EsXr4NA23n— はる (@haru_cinema) June 29, 2020
クワイエット・プレイス待望の続編!!
アメリカでは2020年に既にクワイエット・プレイスの続編が公開されており、今年2021年に遂に日本で公開!
まさかクワイエット・プレイスに続編があるとは!と驚いたファンも多いのではないでしょうか。
荒廃した世界を舞台にしていた『クワイエット・プレイス』から数年。
世界で一体何が起きたのか。
人類が壊滅に追い込まれた理由が遂に明らかに!公開まで待ちきれません!