2021年10月1日に公開された「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」についての解説です。
ダニエル・クレイグが演じるジェームズボンドとしては今作が最後の作品です。
これまでの過去作のおさらいと今作のあらすじ、キャストを調査してみました。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』あらすじ
ボンドはかつての恋人であるヴェスパーの墓へ訪れることを恋人であったマドレーヌに伝えます。
ボンドはヴェスパーの墓に訪れたところ襲撃を受けます。
情報が筒抜けであることを知ったボンドは、マドレーヌとの別れを決意して、駅にマドレーヌだけを残して去っていきました。
それから5年後。
ジャマイカで平和な日々を過ごしていました。
そこへ、元同僚のフェリックスがロシアの細菌学者オブルチェフが誘拐されたために救出してほしいと依頼されます。
復帰したボンドは、新しいエージェントのノーミやCIAの諜報員のパロマと合流をしました。
オブルチェフの救出するだけの簡単な任務のはずが、その裏に隠された驚愕の真実とは一体何なのでしょうか。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャスト
映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のキャストについてみていきましょう。
ジェームズ・ボンド役 ダニエル・クレイグ
ジェームズボンドを演じるのは、俳優のダニエル・クレイグです。
1992年に映画「パワー・オブ・ワン」で俳優デビューをします。
ブレイクのきっかけは、2005年に5代目ジェームズボンドのピアース・ブロスナンの引退後の6代目ジェームズボンドの起用が発表されたことでした。
007で初の金髪のボンドで身長も低かったため当時は賛否両論が起こっていました。
しかし、これまでにない寡黙で渋いボンドが大ヒットして英国アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
代表作としては、2011年に公開「ドラゴン・タトゥーの女」や2019年に公開の「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」などを挙げることができます。
マドレーヌ・スワン役 レア・セドゥ
マドレーヌを演じるのは、女優のレア・セドゥです。
2006年に映画「Mes Copines」で女優デビューをします。
その後、2008年に公開の「美しいひと」で第34回セザール賞の有望新人女優賞にノミネートされました。
ブレイクのきっかけは、2012年に公開の「マリー・アントワネットに別れをつげて」に出演したことでした。
この作品で第38回セザール賞の主演女優賞にノミネートされました。
代表作としては、2011年に公開の「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」や2013年の「アデル、ブルーは熱い色」などを挙げることができます。
リュートシファー・サフィン役 ラミ・マレック
サフィンを演じるのは、俳優のラミ・マレックです。
2005年に放送の「家族戦争」で俳優デビューをします。
翌年にはブレイクのきっかけとなる映画「ナイト ミュージアム」でスクリーンデビューをしました。
また2010年にはドラマ「24 -TWENTY FOUR-」に出演をして注目を集めました。
代表作としては、2015年に放送の「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」や2018年に公開の「ボヘミアン・ラプソディ」などを挙げることができます。
ノーミ役 ラシャーナ・リンチ
ノーミを演じるのは、女優のラシャーナ・リンチです。
2007年にドラマ「The Bill」で女優デビューをします。
2011年には映画「Fast Girls」でスクリーンデビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2017年に放送の「Still Star-Crossed」に出演をしたことでした。
2019年には映画「キャプテン・マーベル」にマリア・ランボーを演じて注目を集めました。
パロマ役 アナ・デ・アルマス
パロマを演じるのは、女優のアナ・デ・アルマスです。
2006年に映画「カリブの白い薔薇」で女優デビューをします。
ブレイクのきっかけは2016年に公開の「ウォー・ドッグス」に出演をしたことでした。
代表作としては、2017年に公開の「ブレードランナー 2049」や2019年に公開の「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」などを挙げることができます。
フェリックス・ライター役 ジェフリー・ライト
フェリックスを演じるのは、俳優のジェフリー・ライトです。
1990年に公開の「推定無罪」でスクリーンデビューをしました。
舞台俳優としても活動を続け、1994年に「エンジェルス・イン・アメリカ」でトニー賞の助演男優賞を受賞しました。
ブレイクのきっかけは、1996年に映画「バスキア」で主演を務めたことでした。
代表作としては、2011年に公開の「ミッション: 8ミニッツ」や「ハンガーゲーム」シリーズを挙げることができます。
ブロフェルド役 クリストフ・ヴァルツ
ブロフェルド(オーベルハウザー)を演じるのは、俳優のクリストフ・ヴァルツです。
1982年に公開の「トルスタンとイゾルデ」で俳優デビューをします。
ブレイクのきっかけは、2009年に公開の「イングロリアス・バスターズ」に出演をしたことでした。
この映画で、第62回カンヌ国際映画祭の男優賞、第82回アカデミー賞の助演男優賞を受賞しました。
2013年には「ジャンゴ 繋がれざる者」で二度目となるアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
『007』過去4作のおさらい(ネタバレあり)
映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は前作を知っておくことでさらに面白いです。
本作の上映時間は、164分と2時間半以上もあります。
そのため、これまでの007シリーズを復習していくことで登場キャラクターやボンドに感情移入ができますよ!
007 カジノ・ロワイヤル
MI6(英国情報局秘密情報部)のジェームズボンドはある爆弾密造人の監視がきっかけで武器商人のル・シッフルの情報を掴みます。
ル・シッフルは、ジャンボジェット機を爆破して株を暴落させ儲けようとしますが、ボンドが阻止しました。
ル・シッフルは100億円の損失を取り戻すためにモンテネグロで開催されるポーカー大会へ出場します。
ボンドもルシッフルのお金の流れを止めるために、大会へ出場します。
そこで、イギリスの財務省(資金係)のヴェスパーに出会います。
ボンドはポーカーの大会でルシッフルに勝ちましたが、なんと獲得した100億円はヴェスパーが持ち去ってしまうのです。
ヴェスパーは婚約者が人質となっており裏切るように指示をされていたのです。
しかし、ヴェスパーはボンドを愛していたため最後は自らの命と引き換えにボンドを助けたのでした。
007 慰めの報酬
前作のカジノ・ロワイヤルの直後から物語は始まります。
ヴェスパーを死に追いやった犯罪組織の一員であるMrホワイトを追ってハイチへと向かいます。
そこで、メドラーノ将軍を追うカミーユ・モンテスという女性と出会います。
環境保護団体「グリーン・プラネット」の社長であるドミニク・グリーンは表向きな環境保護活動をしていますが、裏ではメドラーノ将軍と共に水不足を起して儲けようと企てていたのです。
カミーユは家族を殺したメドラーノ将軍に復讐を果たしました。
一方ボンドは、ヴェスパーの婚約者が実はヴェスパーを裏切っていたことを知って復讐をしようとしますが、最後は組織へ引き渡します。
007 スカイフォール
ボンドの上司であるMが元MI6・ラウルが任務に失敗して自殺を図ろうとしますが死にきれずにMを恨んで復讐を企てます。
そしてMI6の本部がハッキングされ爆破される事件が発生します。
さらにテロ組織に潜入しているエージェントリストが盗まれてしまいます。ボンドは盗まれたエージェントリストを奪回するために任務にあたります。
ボンドはラウルを捕らえるますが、脱獄されボンドの故郷であるスカイフォールでラウルと最終決戦をします。
しかし、Mは道中に致命傷を負っており亡くなってしまうのです。
Mが死亡した後は、情報安全委員会委員長のマロニーが指揮を取ることになりました。
今作では、ボンドガールはMだったのです。
007 スペクター
前三部作の黒幕(スペクター)が明らかになります。
ボンドはスペクターの指輪を入手します。
スペクターの会議に出席して、Mrホワイトの娘・マドレーヌ・スワンと出会います。
ボンドは、マドレーヌと共にスペクターを追いますが、黒幕のオーベルハウザーはなんとボンドの義兄だったのです。
ボンドは、オーベルハウザーの父親の養子として育てられていました。
オーベルハウザーの父親は養子のボンドが優れていたため、実の息子のオーベルハウザーよりもボンドを溺愛していたのです。
オーベルハウザーは父親とボンドに対して恨みを持っており、父親を復讐のために殺害した過去を持ちます。
国家安全保障局のエリートのマックスは、スパイではなく世界中の情報網を総括する「ナイン・アイズ」計画を企んでいました。
そんなマックスとオーベルハウザーは実は仲間だったことが発覚します。
M(マロニー)によってマックスの企ては阻止され、オーベルハウザーとボンドは決着の末、ボンドが勝利を治めます。
そして、マドレーヌとボンドは結ばれたのでした。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の注目ポイント
映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
ダニエル・クレイグ集大成!
2006年に第一作目「007カジノ・ロワイヤル」が公開され、2021年の今作まで約15年間もジェームズ・ボンドを演じてきました。
その集大成と言ってよい作品だと言えます。
さらに、これまでの007では描かれることが無かったテーマ「生と死」が描かれています。
キーマンは、マドレーヌです。
マドレーヌが果たして敵なのか、味方なのか、何を隠しているのか、そこが今作の見どころのひとつです!
新007とMeToo運動の関係
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」ではボンドガールに加えて新しいワード「ボンドウーマン」が登場しています。
ボンドウーマンを演じたのは、ラシャーナ・リンチ演じるノーミです。
ノーミはボンドが引退してから新しく007に配属されたエージェントです。
MeToo問題を取り入れてノーミというキャラクターを登場させたそうです。
MeToo問題とは、性的差別です。セクハラや性的暴行を受けてきた人々が沈黙するのではなくSNSなどで告白していこうという取り組みのことです。
これまで007では、女性エージェントとして登場したのは亡くなったMだけで現場で活躍するエージェントは男性がメインでした。
今作ではノーミが登場したことで007に新しい風を入れたと言えますね!
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
『ノータイム・トゥ・ダイ』鑑賞。最後のクレイグ版ボンド。スーツの上からそれと分かる鋼のような肉体で、スタイリッシュなのにバッキバキなアクションを演じたカジノ・ロワイヤルの衝撃👊続く慰めの報酬の冒頭のカーチェイスも何度観ても大興奮💥まだ演ってほしいけどなぁ…#ノータイムトゥーダイ pic.twitter.com/Z58JHPwIaS
— 晋太郎@坂道から来たヒト (@227_CusinarT_46) October 2, 2021
ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドの集大成を見届けました。まさか007に泣かされるとは。
見事な幕引きだった。
ダニエル・クレイグありがとう。
そしてパロマの魅力に案の定やられました。#NoTimeToDie #ノータイムトゥーダイ #最後のボンド観た pic.twitter.com/q0rXjR4Rtu— ボン (@tikitikiba_n) October 2, 2021
ダニエル・クレイグ演じる ボンドの集大成として泣かされると高評価を得ていました。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』まとめ
2021年10月1日に公開された「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のあらすじ、キャストについて調査してみました。
今作でダニエル・クレイグ演じるジェームズボンドが最後ということで注目を集めています。
過去作を復習しておくことでさらに面白いですよ。
今回初めてボンドウーマンが登場します。
ボンドウーマンが登場する理由としては、MeToo問題を取り入れたからだそうです。
今後の007にもボンドウーマンが登場するとみられ、新しい風だと言えます。
ボンドの集大成としてラストは泣けるシーンがあるので必見ですよ!