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主人公もキャストも不幸だった?MCU第2弾『インクレディブル・ハルク』

洋画
出典元:©Disney

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のヒーローは華々しいラインナップだ。

  • アイアンマン
  • キャプテンアメリカ
  • マイティー・ソーなど

そんな中で、異彩を放つヒーローがいる。「ハルク」だ。

マーベルコミックスのヒーロー「ハルク」の実写化作品は、2008年に公開された。

アイアンマン』から始めるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズとしては2作目となる。実は『インクレディブル・ハルク』の終盤に、MCUシリーズの布石がある。アイアンマンことトニー・スタークが後のアベンジャーズ計画をほのめかしているのだ。ワクワクするシーンだ。

インクレディブル・ハルク」のキャッチコピーは「その「力」、ためらうな。

では『インクレディブル・ハルク』のあらすじを早速、確認していこう。

『インクレディブル・ハルク』のあらすじ

ブルース・バナーは、とある実験台となっていた。ただ実験は失敗。

ブルースは巨大な緑の生物に変身し、恋人のベティやベティの父で陸軍トップのロス将軍を襲い、ケガを負わせてしまう。

その後、ブルースはブラジルに逃げるようにして暮らしていた。独自の呼吸術を習得したおかげで緑の怪物を抑え込むことに成功。ひっそりとジュース工場でバイトをしている。

ある日、ブルースの血が混じったジュースが誤って出荷されてしまう。ロス将軍は、そのブルースの血液の混じったジュースの出荷元を解明する。

遂にブルースの居場所を突き止めたのだ。

精鋭部隊をブラジルに送り、ブルースとの格闘に備える。優秀な兵士の一人、ブロンスキーは「ハルク」の能力に魅了される。ロス将軍に能力の詳細を質問すると、兵士を強化する「スーパーソルジャー計画」が裏で行われていた件を知る。加えてブルースがその実験台となり、失敗したという経緯をブロンスキーは知った。

一方その頃、ブルースは恋人のベティと再会し?

とにもかくにも、主人公が悲劇に見舞われる作品だ。

また『インクレディブル・ハルク』を演じたエドワード・ノートンは今作のみの出演に留まっている。

以後、同シリーズ作品に復帰していない。

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キャストの紹介

インクレディブル・ハルク」のキャストを紹介していく。
ブルース・バナー役は、本作以降、エドワード・ノートンからマーク・ラファロに変更されている。

ブルース・バナー(エドワード・ノートン)

1969年8月18日に誕生したエドワード・ノートンは米マサチューセッツ州ボストン出身。

父は検察官、母は元高校教師という名家で育った。イェール大学を卒業後に、俳優としての活動を本格化する。1996年、リチャード・ギア主演の「真実の行方」で映画デビュー本作でアカデミー助演男優賞にノミネートされると、ゴールデングローブ賞では最優秀助演男優賞を受賞した。

一躍、脚光を浴びたエドワードは「ラリー・フリント」(96)や「アメリカン・ヒストリーX」(98)に出演。順調にキャリアを重ねていく。99年に主演した「ファイト・クラブ」では大きな話題を呼び、俳優としての地位を確固たるものにした。マーベル・コミックの人気キャラクターを実写映画化した「インクレディブル・ハルク」(08)では主演を務めあげた。

ベティ・ロス(リブ・タイラー)

父はあの有名ロックバンド「エアロスミス」のヴォーカル、「スティーヴン・タイラー」だ。母は70年代のトップモデルとして有名だった「ベベ・ビュエル」。

94年「精神分析医J」で映画デビューを果たす。その後「すべてをあなたに」(95)や「魅せられて」(96)で注目されるようになると、98年「アルマゲドン」で一気にスター女優の仲間入りを果たした。

以降、「クッキー・フォーチュン」「Dr.Tと女たち」などに出演。大ヒットシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング」3部作にも出演している。

インクレディブル・ハルク」では、ヒロイン役であるベティ・ロス役を務めた。

エドワード・ノートンは今作限りの出演に

Edward Harrison Norton

出典元:https://theplaylist.net/

米国のテレビ番組「Comedy Central Roast of Bruce Willis」に出演したノートンは、番組の中で「インクレディブル・ハルク」の演技が難しかったことを明かした。

その詳細な理由としては「もっと良い脚本が欲しかった」と発言している。

インクレディブル・ハルク」は、米国の公開直前にあたる2008年3月の時点で、マーベル・スタジオとノートン側が脚本や編集をめぐって衝突している旨がニュースとして報じられていた。

某雑誌によると「マーベルはノートンの言い分を聞く気がない」との証言があり、また一方では「あの俳優に脚本を書かせるべきじゃない」という関係者の主張もあった。「インクレディブル・ハルク」の脚本は、後に「レディ・プレイヤー1」(2018)を手がけるザック・ペンが担当していたが、当時、ノートンは無償で脚本の改稿に携わっているとも報じられていた。

2010年、後に2012年公開となる「アベンジャーズ」出演をめぐって、両者の仲は悪化。

同作にノートンが出演しない理由に関して、マーベルは「金銭面ではなく、創造性や協調性のある俳優を求めるゆえの判断」だと言い切った。ノートン側は、このコメントに強い難色を示した。

結果、ハルク役兼ブルース・バナー役マーク・ラファロが引き継いだ。

なお性格の引き継ぎは一切なく、ノートンが演じたブルース像とは大きく異なっている。

実は映画『アイアンマン』より早かった公開日

halk and ironman

出典元:https://www.quora.com/

ハルクの誕生とブルースの苦悩を描いた作品「インクレディブル・ハルク」は、日本での公開において「アイアンマン」よりも早かった。

当時、まだ認知が高くなかった「アイアンマン」よりも、過去に映画化された経験を持つ「ハルク」の方が日本では有名だろうという判断から公開順を意図的に入れ替えたのだ。

ちなみに、かつて公開された2003年版「ハルク」はMCUシリーズと関わりを持っていない。

またMCUシリーズで順番が前後した作品は、この二作だけである。

スーパーソルジャー計画とは

ロス将軍ブロンスキーに対して過去を語った際に出る「スーパーソルジャー計画」という用語。

第2次世界大戦中の計画とも明言されていた。そう。この計画は「キャプテン・アメリカ」の出自とも深く関係しているのだ。

詳しい内容はMCUシリーズ第5作目にあたる「キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー」で語られている。緻密な構成が、MCUシリーズの面白さの真骨頂だ。

シールドの登場

スーパーソルジャー計画」と同様に「シールドのデータベース」なる用語も「インクレディブル・ハルク」では訊かれた。

セリフのみの登場であったが、前作「アイアンマン」で登場したシールドと同じく、陸軍との深い関係性を連想させる重要な言葉だ。

シールドの全容は、映画「アベンジャーズ」へ到達するまでに理解できるよう緻密に構成されている。
MCU作品はシリーズのつなぎ目の細工が素晴らしく、観客に飽きさせない作りを徹底している。

MCU作品内での唯一の特徴

MCUシリーズではエンドクレジットの後に、次回作へ繋がる映像が入る。

だが「インクレディブル・ハルク」においては、映像が全くない。そのまま終幕する。

この後に制作されたMCUシリーズでは必ず伏線となる映像が差し込まれているため、本作が唯一、エンドクレジット後に映像がない作品となってしまった。

まとめ

インクレディブル・ハルク」で主演を務めたエドワード・ノートン

エドワードがMCUとの関係において、本作の主役であるブルース・バナー及びハルクのような悲劇的な道を歩んでいる事実は否めない。

エドワード・ノートンとマーベルの確執は今も続いているとされ、本作のように暗い雰囲気が今も漂っている。

ハルクは悲劇の主人公だ。ただし影があるから、光がより輝く。

いつか両者が和解し、笑い話になってくれるよう祈っている。

MCUシリーズでも異彩を放つ「インクレディブル・ハルク」、ぜひ鑑賞してみてはいかがだろうか。

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この記事を書いた人

ライターの「とけい」です。
酒と映画に、よく溺れています。

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