映画、小説、さまざまな方法で描かれてきた「透明人間」。
世の中に衝撃を与えたホラー映画「ソウ」のリー・ワネル監督が、「リブート版」として新しいストーリーを展開した。
今回はあらすじとキャストのほか、大物俳優が降板した裏側、監督のおすすめ映画などとあわせて紹介する。
映画「透明人間」のあらすじとキャストを紹介
映画の主演を勤めたのは、ドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」でゴールデングローブ賞主演女優賞、エミー賞主演女優賞を受賞したエリザベス・モス。
ここでは「透明人間」のあらすじとキャストを紹介する。
あらすじ
セシリアは光学研究の天才科学者エイドリアンと海の見える豪華な豪邸で暮らしていた。しかし、ソシオパスなエイドリアンに耐えられなくなり、彼の元から逃亡する。
逃げだしたセシリアは、刑事のジェームズ、娘のレイニアが住む家に一時的に身を寄せていた。そこへ、「エイドリアンが自殺した」と妹のエミリーから電話があり…。
自殺したエイドリアンは、セシリアに500万ドルもの遺産を残していた。しかし、不可解な事件が立て続けに起こり、セシリアを追い詰めてゆく…。
キャスト
エリザベス・モスのほか、個性豊かな俳優たちが作品を彩った。
セシリア・カシュ(エリザベス・モス)
天才科学者・エイドリアンの束縛に耐えられず、逃げだした女性。
自殺したエイドリアンから、500万ドルの遺産を相続するが、彼女のまわりで次々と不可解な事件が起きてゆく。
エイドリアン・グリフィン(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)
天才科学者。
ソシオパス気質があり、セシリアを束縛する。
セシリアが逃げ出したあと、自殺をしてしまう。
ジェームズ・レイニア(オルディス・ホッジ)
シングルファザーの刑事。
逃げだしたセシリアをかばって保護している。
シドニー・レイニア(ストーム・リード)
ジェームズの愛娘。
エミリー・カシュ(ハリエット・ダイアー)
セシリアの妹。なんでもはっきり言う性格で、気が強い。
姉のセシリアを助けるが、エイドリアンの罠にハマり、セシリアの手によって殺されてしまう。
リー・ワネル監督のおすすめ作品は?
「アップグレード」
リー・ワネルって実はまだ三本しか撮っていないんですね。どんどん上手くなってる感じがあり、そして今後は更に非ホラー化が進むんじゃないかと思う。「アップグレード」で最高だったベネディクト・ハーディーがチラッと出てきて嬉しくなってしまった。>透明人間 pic.twitter.com/gVkFpFFPvL
— 🖖濁山ディグ太郎🖖 (@DiRRKDiGGLER) July 15, 2020
主人公のグレイは謎の組織に襲われ、最愛の妻を失い自分も全身麻痺の重傷を負ってしまう。
しかし、ある科学者から「STEM」と呼ばれるAIチップを埋め込む提案をされ、人間離れした能力を手に入れるというストーリーだ。
Amazonプライムで公開されており、「透明人間」の公開と共に再び話題を集めている。
SNSが絶賛の嵐?「透明人間」の口コミ
昨日 映画 透明人間 観てきました!
透明人間なんて
もう さんざん擦られてきた題材だろ!
と思いがちですが、
観たら そんな思いはぶっ飛びました!
めちゃめちゃ良かったです!これは映画館で観るべき作品です!
映画館で体感する作品です! pic.twitter.com/H9e4xWQY62— チョップトップchoptop818 (@choptop8181) August 2, 2020
『透明人間』2020
凄いなぁこんな作品に出逢ってしまうんだもんなぁ…。ズレた焦点…停滞するカット…不可解なパンニング…。映画文法を逆手にとることで主体と客体を明確に意識させ、視線の存在を「音」で仄めかす上質な恐怖演出の数々。すでにクラシック・ホラーの風格を纏った、これは大傑作です。 pic.twitter.com/DGlPqAA4Sd
— マカロニ大聖堂 (@makaroni_seidou) August 11, 2020
制作過程がドラマティック?「透明人間」のウラ側
どこまでも追いかけてくる…「ソシオパス」ってなに?
「ソシオパス」とは、他者への共感能力や罪悪感の欠如、自己中心的な思考を持つ人を指す。
エイドリアンは、セシリアに対し心を操ろうとしたり、時には暴力を振るうこともあった。
逃げだしたセシリアを許せないエイドリアンは、「透明人間」になりどこまでも追いかけてくる…。
ジョニー・デップが降板していた!?
映画「透明人間」は、当初ジョニー・デップ主演でプロジェクトが進んでいた。
しかし、「メン・イン・ブラック」などを手がけた脚本家エド・ソロモンが降板。
そのままジョニー・デップも降板することとなった。
「低予算」が成功のカギ?
ユニバーサルが莫大な予算をかけ製作しようとしていた「透明人間」は、トラブルにより撮影がストップしてしまう。
しかし、映画「ゲット・アウト」を手がけたプロデューサー、ジェイソン・ブラムの手によってよみがえった。
彼は「低予算」でホラー映画をヒットに導く有名なプロデューサーとして有名だ。
ジェイソンは「お金をかけないから、チャレンジができる」とメディアで説明している。
ジョニー・デップ主演でスムーズに進んでいたら、名作「透明人間」は生まれなかったのかも?
映画「透明人間」まとめ
巧妙な筋書きとスリリングなサウンド。
すべてが気持ちいい「透明人間」が日本でも話題になっている。
新型コロナウイルスの影響で公開期間が限定されてしまったが、約132億円の興行収入を記録した大ヒット映画となった。
ぜひ映画館で、オンラインで。
「透明人間」で夏の猛暑を乗り越えてほしい。