2021年10月15日に公開の「最後の決闘裁判」についての解説です。
本作は、主演をマッド・デイモンが務めています。
14世紀末の百年戦争中のフランスが舞台となっており、実際に起きた裁判を完全映画化しています。
映画のあらすじ、キャスト、決闘裁判の史実の結末を調査してみました。
『最後の決闘裁判』あらすじ
舞台は、中世フランス。
騎士の妻であるマルグリットは、夫の旧友であるジャック・ル・グリにレイプをされたと告白します。
しかし、ジャック・ル・グリは無実であると完全に否認をします。
マルグリットの証言以外、犯行を証明するものはありません。
そのため、夫のカルージュは、グリに対して決闘裁判を申し込みます。
グリも決闘裁判を受け入れます。
決闘裁判で負けたものは、罪人として死罪になるのです。
さらに、マルグリットも夫のカルージュが敗北をすれば魔女として火あぶりの刑に処されるます。
果たして、裁かれるべきは誰なのでしょうか。
『最後の決闘裁判』の監督・キャスト
映画「最後の決闘裁判」の監督・キャストについてみていきましょう。
監督:リドリー・スコット
監督はリドリー・スコットが務めています。
1977年に映画「デュエリスト/決闘者」で監督デビューをしました。
この作品でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞しています。
出世作となったのが1979年に公開の「エイリアン」です。
その後、2001年に「グラディエーター」で第73回アカデミー賞で作品賞と第58回ゴールデングローブ賞のドラマ部門で作品賞を受賞しました。
代表作品としては、2001年に公開の「ハンニバル」や2015年に公開の「オデッセイ」などを挙げることができます。
ジャン・ド・カルージュ役 マッド・デイモン
カルージュを演じるのは、俳優のマッド・デイモンです。
1988年に公開の「ミスティック・ピザ」で俳優デビューをします。
1998年に公開の「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」では、アカデミー脚本賞とアカデミー主演男優賞にノミネートされました。
ブレイクのきっかけは、2001年の「オーシャンズ11」に出演をしたことでした。
その後、2004年、2007年の続編にも出演をしています。
さらに、2009年には「インビクタス/負けざる者たち」でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
ジャック・ル・グリ役 アダム・ドライバー
グリを演じるのは、俳優のアダム・ドライバーです。
2010年に公開の「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」で俳優デビューをします。
ブレイクのきっかけは、2012年から放送の「GIRLS/ガールズ」に出演をしたことでした。
この作品で2013年~2015年のエミー賞にノミネートされました。
2014年には映画「ハングリー・ハーツ」で第71回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門で男優賞を受賞しています。
最近では2019年に公開の「マリッジ・ストーリー」でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
マルグリット・ド・カルージュ役 ジョディ・カマー
マルグリットを演じるのは、女優のジョディ・カマーです。
008年に芸能界入りをします。
2013年に放送されたドラマ「マイ・マッド・ファット・ダイアリー」で主演を務めました。
2018年のドラマ「キリング・イヴ/Killing Eve」では第65回英国テレビアカデミー賞主演女優賞、第71回プライムタイム・エミー賞主演女優賞を受賞しています。
クレスピン役 マートン・チョーカシュ
クレスピンを演じるのは、俳優のマートン・チョーカシュです。
1993年に放送の「ショートランド・ストリート」で俳優デビューをします。
その後、2000年に公開の「ポエトリー、セックス」でスクリーンデビューをしました。
2001年に映画「ロード・オブ・ザ・リング」に出演をして注目を集めます。
翌年には「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」に出演をしました。
代表作品としては、2004年の「ボーン・スプレマシー」や2014年の「アメイジング・スパイダーマン2」などを挙げることができます。
『最後の決闘裁判』の注目ポイント
映画「最後の決闘裁判」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
決闘裁判の歴史
中世ヨーロッパの法制度として法的紛争の解決方法は3つありました。
フェーデとは、当事者同士が実力に訴えて法的紛争を解決する方法です。フェーデは当時は正当な行為として認められていました。
フェーデによって発生した被害は別の紛争解決手段を取られました。
フェーデを行う場合は、相手に対して日時と場所を伝えるというルールがあります。
裁判では、サリカ法典などの各部族法典を基に争われ、金銭賠償が命じられました。
これを「贖罪金」と言います。
裁判で本当に被告人が行なったのかを証明するために、被告人と原告人が決闘を行ない勝者の言い分が通るという解決方法が取られていました。
決闘裁判はAD500~800年にかけて大陸系ゲルマン民族の間では証明方法の一つとして知られていました。
史実の結末は?(ネタバレあり)
映画「最後の決闘裁判」は1385年にフランスで起こった合法的な最後の裁判を映画化しています。
レイプをされたと告発する妻・マルグリット。
相手は、ノルマンディーの騎士であるジャック・ル・グリだと告発します。目撃証言も物的証拠もありません。
そのため、裁判では決闘裁判が行われることになりました。
夫のカルージュは妻がレイプ被害者であるとして、グリに決闘を申し込みます。
一方、グリも真っ向から無実だと言い、決闘を受け入れます。
その後、決闘が行われカルージュが勝ち、グリは死亡しました。
カルージュの言い分が認められたのです。
では、なぜ「最後の決闘裁判」と言われているのか?
それは、決闘裁判が終わってしばらくした後に、妻のマルグリットをレイプしたのは自分だったと告白したのです。
そのため、決闘裁判の正当性が問われ、制度は廃止されました。
つまり、妻のマルグリットを襲ったのは夫のカルージュで、すべては自作自演だったというわけです。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
久しぶりに観たい!と思える
洋画だな。
リドリー・スコット監督
× 実話
間違いないやつhttps://t.co/1to86FxVdX— プラム🧡🐧 (@photoboy0603) October 11, 2021
最後の決闘裁判の実話調べてたらwikiに載ってたけどこの裁判訴えた方も訴えられた方も負けたときのリスクがデカすぎてよくこんなのやってたなと思うhttps://t.co/XPXwpstwu7
— ⚫おがわ🔴 (@DholeB_) October 10, 2021
リドリー・スコット監督が描く衝撃の実話ということで結末を期待するファンがたくさんいました。
『最後の決闘裁判』まとめ
2021年10月15日に公開の「最後の決闘裁判」のあらすじ、キャストについて調査してみました。
本作は、主演をマッド・デイモンが務め、監督は「エイリアン」や「ブレードランナー」などで知られるリドリー・スコットがメガホンを取りました。
14世紀末の百年戦争中のフランスを舞台に起こった実際の裁判を基に完全映画化をしています。
史実の結末は、夫のカルージュが勝利をし、グリは死亡します。
しかし、その後カルージュが妻のマルグリットをレイプしていたという衝撃の事実が発覚して、決闘裁判の制度は廃止に至りました。
映画で結末は史実の結末と同じなのか、確かめてみてください。