2022年10月28日に日本で公開された映画『アムステルダム』についての解説です。
アカデミー賞の最有力候補として注目をされています。
『アムステルダム』は、「ありえないけど、ほぼ実話」のキャッチコピーですが、実話の内容やメインキャストのモデルになった人物は誰なのでしょうか。
また、映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想も調査してみました。
『アムステルダム』あらすじ
舞台は1930年のニューヨーク。
第一次世界大戦の戦地で、バート、ハロルド、ヴァレリーは出会いました。
終戦後に3人は固い友情で結ばれ「何があってもお互いを守り合う」ことをアムステルダムで誓います。
その後、彼らはニューヨークへ戻り、バートは医者、ハロルドは弱者を守る弁護士、ヴァレリーは生きる意味を込めた作品を生み出すアーティストとしてそれぞれ活躍をしていました。
そんなある日、バートとハロルドはある人物の検死を依頼されます。
それがきっかけで、殺人事件に巻き込まれ、容疑者にされてしまうのです。
2人の濡れ衣を晴らすために3人はとんでもない作戦を思いつくのでした。
『アムステルダム』の監督・キャスト
映画『アムステルダム』の監督・キャストについてみていきましょう。
監督・脚本 デヴィッド・O・ラッセル
監督・脚本を務めるのは、デヴィッド・O・ラッセルです。
1994年に公開の『Spanking the Monkey』で長編監督デビューをしました。
その後、1999年に公開の『スリー・キングス』で注目を集めます。
2010年には『ザ・ファイター』でアカデミー賞の7部門にノミネートされました。
代表作としては、2012年に公開の『世界にひとつのプレイブック』や2013年に公開の『アメリカン・ハッスル』などがあります。
バート・ベレンゼン役 クリスチャン・ベール
バートを演じるのは、俳優のクリスチャン・ベールです。
1982年に芸能入りをします。
1986年に公開の『アナスタシア/光・ゆらめいて』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、1998年に公開の『ベルベット・ゴールドマイン』に出演をしたことでした。
その後、2010年に公開の『ザ・ファイター』でアカデミー賞助演男優賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞しました。
代表作としては、2015年に公開の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』や2018年に公開の『バイス』などが挙げられます。
ヴァレリー・ヴォーズ役 マーゴット・ロビー
ヴァレリーを演じるのは、女優のマーゴット・ロビーです。
芸能界には2007頃から入り、2008年に公開された映画『ダークネス・ビギンズ』で女優デビューをしました。
その後、2011年に放送されたドラマ『PAN AM/パンナム』や2013年に公開された映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルドディカプリオの妻を演じ大ブレイクを果たしました。
その美貌からディカプリオの恋人とも噂されたり、オーランドブルームとの熱愛報道がされるなど、ハリウッドでも熱愛報道が多い女優と言えます。
さらに、ウィル・スミスも2016年に公開された映画『スーサイド・スクワッド』で共演をして以降、熱愛報道がされていたのです。
2020年には再びヴィラン『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』を演じて話題を呼びましたね。
ハロルド・ウッドマン役 ジョン・デヴィッド・ワシントン
ハロルドを演じるのは、俳優のジョン・デヴィッド・ワシントンです。
芸能界入りをするまでは、アメフト選手として活動をしていたそうですよ。
2015年にドラマ「ballers」で俳優デビューをして、2018年には映画「ブラック・クランズマン」で大ブレイクを果たしました。
代表作としては、2020年に公開の『TENET テネット』や2021年に公開の『ベケット』などがあります。
ギル・ディレンベック将軍役 ロバート・デ・ニーロ
ギルを演じるのは、俳優のロバート・デ・ニーロです。
1972年に公開された映画『ゴッドファーザーPART II』で俳優デビューを果たし、その年のアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。
その後も、数多くのドラマ、映画に出演をし、まさにレジェンドとしても有名ですね。
ロバート・デ・ニーロの凄さは、はやり役作りを徹底しているというところだと言えます。
1977年に公開された映画『レイジング・ブル』ではミドル級のボクサーを演じ、引退後の役作りとして20㎏も太ったのです。
代表作としては、1980年に公開の『レイジング・ブル』や2012年に公開の『世界にひとつのプレイブック』や2019年に公開の『ジョーカー』などがあります。
トム・ヴォーズ役 ラミ・マレック
トムを演じるのは、俳優のラミ・マレックです。
2005年に放送の『家族戦争』で俳優デビューをします。
翌年にはブレイクのきっかけとなる映画『ナイト ミュージアム』でスクリーンデビューをしました。
また2010年にはドラマ『24 -TWENTY FOUR-』に出演をして注目を集めました。
代表作としては、2015年に放送の『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』や2018年に公開の『ボヘミアン・ラプソディ』や2021年に公開の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などを挙げることができます。
リビー・ヴォーズ役 アニャ・テイラー=ジョイ
リビーを演じるのは、女優のアニャ・テイラー=ジョイです。
14歳の時にモデルにスカウトをされ芸能界入りをし、2014年に放送をされたドラマ『Endeavour』で女優デビューを果たしました。
2015年に公開された映画『ウィッチ』でブレイクをして、2016年の映画『スプリット』や2019年の映画『ミスター・ガラス』とホラー作品の出演が多く絶叫クイーンとしても有名ですね。
2020年に公開された『ニュー・ミュータント』にも出演をしています。
イルマ・セントクレア役 ゾーイ・サルダナ
イルマを演じるのは、女優のゾーイ・サルダナです。
2000年に公開の『センターステージ』で女優デビューを果たします。
その後、2009年に公開の『アバター』でヒロインを演じて、サターン賞で主演女優賞を受賞しました。
代表作としては、2009年に公開の『スター・トレック』シリーズや2014年に公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどを挙げることができます。
リズ・ミーキンズ役 テイラー・スウィフト
リズを演じるのは、歌手で女優のテイラー・スウィフトです。
2006年にリリースされた「Tim McGraw」で歌手デビューをしました。
その後、アルバムの『Taylor Swift』がヒットをし、『Fearless』や『You Belong With Me』や『Fearless』などのヒット曲を輩出しました。
これまでにグラミー賞を11回受賞しています。
女優としては、2010年に公開の『バレンタインデー』で本格的に女優デビューをしました。
代表作としては、2014年に公開の『ギヴァー 記憶を注ぐ者』や2019年に公開の『キャッツ』などがあります。
『アムステルダム』の注目ポイント
映画『アムステルダム』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
『アムステルダム』の”ほぼ実話”とは
映画『アムステルダム』は「ありえないけど、ほぼ実話」というキャッチコピーで宣伝されています。
一体、何が実話なのでしょうか。
それは、1933年にアメリカで実際に起きた政治的陰謀「ビジネス・プロット」を題材にしているのです。
ビジネス・プロット
写真= Smedley Butler スメドレー・バトラー=出展:以下サイト
Peace Philosophy Centre: 時代を超えた戦争の教訓 今こそ読むべき スメドリー・バトラー将軍『戦争はいかがわしい商売だ』完全日本語訳 Smedley Butler, WAR IS A RACKET: Japanese Translationhttps://t.co/nI6vokQI1m pic.twitter.com/ygPIOHxKGR
— 八百屋長兵衛🍡OSAKA (@rook0081) January 4, 2020
ビジネス・プロットとは、裕福なビジネスマンだった海兵隊少将のスメドレー・バトラーが率いるファシスト退役軍人組織が、当時の大統領のフランクリン・D・ルーズベルト大統領を打倒しようと企てた陰謀のことです。
これが実行されていたら今のアメリカはファシスト中心になっていたという、まさにアメリカの歴史を塗り替えたであろう陰謀説と言えます。
当時は政治界を大きく揺るがせた問題だったため、委員会が発足され調査が行われたそうです。
その結果、ビジネス・プロットは「巨大なデマ」となりました。
アメリカの都市伝説を基にしていたのですね。
メインキャストのモデルになった人物
映画『アムステルダム』で登場するバート、ヴァレリー、ハロルドのモデルになった人物は一部、実在します。
バートのモデルになったのは、陸軍将校のシールズ博士という人物だそうです。
また、ヴァレリーは同時代に活躍した女性アーティストのジョージア・オキーフやメレット・オッペンハイムなどをモデルにしたとか。
ナムジュンさんの投稿、ジョージア・オキーフの作品で、彼女は女性画家の作品が性的に解釈されてしまうこと、男性達の影に埋もれてしまうことの危うさから、女性画家の地位向上に貢献したフェミニズム芸術運動の先駆者で、過去と現在を繋ぐシスターフッドが伝播されて、本当オタク冥利に尽きます、、 pic.twitter.com/U4W3d5QNkh
— 𝐦𝐚𝐜𝐡𝐢. (@unevfil_e) December 16, 2021
ちなみに、ハロルドは特定のモデルはいないそうです。
さらに、アーニャ・テイラー=ジョイやラミ・マレックが演じたトムやリビーも架空のキャラクターです。
キャスト全員が主役級
映画『アムステルダム』のもうひとつの注目ポイントが豪華キャストです。
クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デビッド・ワシントンをはじめ、ラミ・マレック、ゾーイ・サルダナ、マイケル・シャノン、ロバート・デ・ニーロなど全員が主役を務めてもおかしくないほどの実力派俳優が出演しています。
さらに、アニヤ・テイラー=ジョイ、テイラー・スウィフトなども出演しており若手から実力派アーティストまで幅広いキャストに目が離せません。
映画の初めから最後まで豪華すぎるキャストにお腹いっぱいになりますね。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
『アムステルダム』
監督名だけしか知らずに観たので後半かなり大きな話になるのに驚いた
ストーリーはシンプルだけど素晴らしい役者と撮影、美術で惹きつける
青春映画としても素敵。倫理観のない欲得塗れの人物はいつどこにでもいて、戦争の影をちらつかせる
人生は愛だよ、ね pic.twitter.com/wS863yHHDR— ねこサブレ (@necosabre) October 31, 2022
『#アムステルダム』新作映画138本目
本当に実話⁉︎と思わせる欺瞞に満ちた陰謀劇。会話中心の話運びは好み分かれるだろうが面白くて目が離せなかった。
何より素晴らしいのは舞台のように緻密に配置された役者や美術。豪華俳優陣の中でも一際美しいマーゴット・ロビーがたまらない。#EDDIE映画2022 pic.twitter.com/24mvddkuQl— EDDIE@KingsFan👑 (@eddie2yuji) October 29, 2022
緻密に計算された演出とユーモア溢れる台詞回しに、目が離せなかったと高評価を得ていました。
『アムステルダム』まとめ
2022年10月28日に日本で公開された映画『アムステルダム』のあらすじ、キャストを調査してみました。
1930年代のニューヨークを舞台にしたアメリカの歴史コメディスリラー映画です。
映画は、1933年にアメリカで実際に起きた政治的陰謀「ビジネス・プロット」を題材にしており、メインキャストのモデルは一部実在します。
ネット上では、緻密に計算された演出とユーモア溢れる台詞回しに、目が離せなかったと高評価を得ていました。
全員が主役級の豪華キャストとスパイスの効いた台詞回しに目が離せませんよ。