映画『ゲットアウト』あなたは気が付いた?伏線を徹底解説!【ネタバレ考察】

映画『ゲットアウト』あなたは気が付いた?伏線を徹底解説!【ネタバレ考察】洋画
出典元:U-NEXT

2017年に公開の映画『ゲットアウトについての解説です。

本作は、2018年のアカデミー賞で脚本賞を受賞した話題作で、興行収入が300億円を突破しました。

白人の彼女の実家に招待された黒人男性を待ち受ける想像絶する体験を描いたホラー作品です。

映画にはたくさんの伏線が張り巡らされており、それらを知るとより面白いです。
今回は、映画のあらすじ、キャストと伏線を徹底解説したいと思います。

『ゲットアウト』あらすじ

ニューヨークで写真家として活動をしている黒人のクリスは、白人の恋人のローズと交際をしていました。
二人は結婚も視野に入れて真剣交際をしています。

週末、ローズの実家へクリスを紹介することになりました。
クリスは自分が黒人ということで、事前にローズに「両親には俺が黒人だと話した?」と尋ねていました。
ローズは「パパもママも気にしないわ」と話します。

実家の向かう道中に、森から飛び出して来た鹿をローズが轢いてしまいます。
警察へ電話をしましたが、白人警官はローズだけではなく同車していたクリスの免許証の提示も求めてきました。
それに対してローズは「事故を起こしたのは私だから彼の身分証明書の提示は必要ない」と拒否をしてくれました。

ローズの実家はかなり資産家で、黒人の使用人が二人います。
クリスは最初は緊張をしていましたが、ローズの両親はクリスを温かく迎えます。

しかし、クリスはローズの実家で不可解な点をいくつか目撃します。
不気味な黒人女子の使用人、毎晩、屋敷内を走る黒人男性の使用人…

翌日、ローズから親戚のパーティーがあると言われます。
パーティーには多くの白人の中に黒人男性もいました。
クリスは嬉しくなり、思わずスマホで写真を撮ります。
すると、撮影された黒人男性は鼻血を出しながらクリスに対して襲ってきたのです。

果たして、この家で何が起こっているのしょうか?
クリスは一体どうなるのでしょうか。

『ゲットアウト』の監督・キャスト

映画『ゲットアウト』の監督・キャストについてみていきましょう。

監督:ジョーダン・ピール

監督はコメディアンであり、俳優、監督のジョーダン・ピールです。

2003年にコメディ番組『マッドTV!』に出演をして注目を集めました。
その後、俳優としては2008年に公開の『Boner Boyz!』で俳優デビューをしました。

2016年には映画『キアヌ』や『コウノトリ大作戦!』にも声の出演をしています。
今作で映画監督デビューを果たしました。

クリス役 ダニエル・カルーヤ

クリス役を演じるのは、俳優のダニエル・カルーヤです。

子役として芸能界デビューを果たし、ドラマ『Shoot the Messenger』や『スキンズ』などに出演をしていました。

2103年には『ビトレイヤー』や『キック・アス』などに出演を果たします。

最近では、2021年に公開の『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』で第79回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞しました。

ローズ役 アリソン・ウィリアムズ

ローズを演じるのは、女優のアリソン・ウィリアムズです。

2004年から芸能界入りを果たします。

ブレイクのきっかけは、2012年に放送の『GI RLS』に出演をしたことでした。
その後、本作でスクリーンデビューを果たします。

代表作として2017年に放送の『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』や2018年に公開の『パーフェクション』などを挙げることができます。

ミッシー役 キャサリン・キーナー

ミッシーを演じるのは、女優のキャサリン・キーナーです。

1986年に『きのうの夜は』でスクリーンデビューをします。
ブレイクのきっかけは1999年に公開の『マルコヴィッチの穴』に出演をしたことでした。

この映画でニューヨーク映画評論家協会賞で助演女優賞を受賞しました。

代表作としては、2007年に公開の『イントゥ・ザ・ワイルド』や2103年に公開の『キャプテン・フィリップ』などを挙げることができます。

ディーン役 ブラッドリー・ウィットフォード

ディーンを演じたのは、俳優のブラッドリー・ウィットフォードです。

1986年に公開の『ミッドナイト・トリック』でスクリーンデビューをしました。

ブレイクのきっかけは、1999年に放送された『ザ・ホワイトハウス』に出演をしたことでした。

代表作としては、2014年に放送の『トランスペアレント』や2019年に公開の『キングコング・オブ・モンスターズ』などを挙げることができます。

ジェレミー役 ケレイブ・ランドリー・ジョーンズ

ジェレミーを演じるのは、俳優でミュージシャンのケレイブ・ランドリー・ジョーンズです。

2007年に公開の映画『ノーカントリー』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2010年に公開の『ラスト・エクソシズム』に出演をしたことでした。

その後、2011年に公開の『X-MENファースト・ジェネレーション』で注目を集めました。

代表作としては、2107年に公開の『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』や2019年に公開の『デッド・ドント・ダイ』などを挙げることができます。

ロッド役 リル・レル・ハウリー

ロッドを演じるのは、俳優のリル・レル・ハウリーです。

コメディアンとして芸能界入り、2007年に放送された「Last Comic Standing」でテレビデビューをします。
翌年には映画「Last Comic Standing」で俳優デビューをしました。

2017年には映画「ゲット・アウト」でブレイクをします。
最近では2021年に公開された「トムとジェリー」でトムの天使と悪魔の声優を演じています。

ジョージナ役 ベティ・ガブリエル

ジョージナを演じるのは、女優のベティ・ガブリエルです。

2011年にスクリーンデビューをしました。
本作の出演がブレイクのきっかけになり、第14回女性映画評論家協会賞でインビジブルウーマンアワードに輝きました。

『ゲットアウト』の注目ポイント

映画『ゲットアウト』の注目ポイントやネット上の評価についてみていきましょう。

笑いと恐怖の共存共栄

全米から支持を得て、興行収入が5億円から300億円になりました。
さらに、2018年のアカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞にノミネートされ、そのうちで脚本賞を受賞したのです。

本作の見どころは、なんと言ってもローズの家で起こる不可解なできごとです。
クリスのことを温かく迎えてくれているにもかかわらず、違和感を感じる点が不気味です。

コメディとホラーを行き来していく中で観客も「これっては普通なのか?それともおかしいのか?」と分からなくなる感覚が面白いと言えます。
例えば、ローズの実家の黒人女性の使用人がクリスをじっと見つめるシーンがあります。
クリスが「白人ばかりで辛い?」と聞くと「いいえ、いいえ、いいえ」と言いながら泣きながら笑っているのです。
一体何に対して泣いているのか?何を堪えているのか?何の感情の涙なのか?
観客は分からなくて不気味に感じます。

本作では、そういった笑いと恐怖が共存共栄している作品と言えます。

『ゲットアウト』の伏線を徹底解説!

ここからは映画『ゲットアウト』に登場する伏線を徹底解説します。
ネタバレありになるので、注意してください。

ロードキルした鹿

二人がローズの実家へ向かう道中に鹿を轢いてしまいました。
動物を轢いてしまった事故を「ロードキル」と言います。
ローズが警察官にクリスの免許証の提示を拒否したのは、後にクリスが行方不明になった際に、クリスの身元がわれないようにするためでした。

さらに、轢いた鹿はブラックバックという種類で「牡の鹿」という意味があります。
また、バックには「暴力的な黒人男性」という別の意味もあり、そんな象徴の鹿をローズは轢いてしまいますが、まったく反省はしていません。

それどころが、ローズの両親さえ「よくやった」「あの鹿は目障りだった」と発言をしています。

映画の後半では、クリスが拘束されていた部屋にも鹿のはく製が飾られていました。

パーティーの参加者の服装

パーティーの参加者は、黒、赤の衣装を着ています。
赤はアメリカでは共和党を代表する色です。

そして、青は民主党を代表する色です。

パーティーで誰も青色の衣装を着ていなかったのは、クリスを表面上は歓迎していますが実は利用しようとしていることを現していました。

ローズの夜食

劇中でローズが、ミルクと色とりどりのコーンフレークを食べるシーンがあります。
ローズはミルクとコーンフレークを混ぜることはなく別々に食べていました。
これは、白人主義者を現しています。

さらに、ローズはあえて黒いストローを使っていました。
それは、黒人は白人の道具だというメタファーだと言えます。

フラッシュで鼻血出すローガン

パーティーにいたローガンと名乗る黒人男性は、実は映画の冒頭で拉致された黒人男性・アンドレだったのです。
既に手術を受け、体はアンドレで脳はローガンになっていました。

フラッシュを浴びると一瞬、アンドレの人格が戻り「ゲットアウト(逃げろ)」とクリスに言います。
この時の「ゲットアウト」はクリスと、自分の体からローガンを追い出すために「出ていけ」と言った意味があります。

クリスがローガンにDAP(ダップ)をしようとします。
DAPは黒人の若者の間でのハイタッチのようなものです。

しかし、脳は老人のため意味が分からず握りこぶしを掴んでしまいました。

夜間に屋敷を走る使用人・ウォルター

夜間にクリスがタバコを吸おうと庭に出ると、黒人の使用人・ウォルターが猛スピードで走り込みをしています。

この使用人は、脳の移植手術を受けたローズの祖父です。
祖父は、若い頃に陸上選手でベルリン大会でジェシー・オーエンスに負けてしまいオリンピックの出場を逃しました。

その悔しさから若い黒人の男性の体を手に入れ毎日走り込みを行っていたのです。
さらに、使用人がローズのことをやたら褒めるのは、孫を溺愛するおじいちゃんだったからなのですね。

黒人女性・ジョージナ

使用人のジョージナは、ローズの叔母でした。
そのためクリスが「チクル」という言葉を言いますが、意味が分かっていませんでした。

クリスに禁煙を勧める理由

ウォルターがクリスに禁煙を勧めるのは、クリスの体の価値が下がってしまうからなのです。
実際に、映画冒頭で拉致されたのは、体格の良い黒人男性(アンドレ)でした。

ウォルターが自殺した理由

ウォルターが最後、クリスから何度もフラッシュを浴びて動きが止まります。
その後、自殺をしてしまいますが、これはウォルターの元の黒人の人格が一瞬現れ、これ以上体を乗っ取られないために死んだと言えます。

クリスなジョージナを助けた理由

クリスが逃げる際に、ジョージナを轢いてしまいます。
そのまま逃げるのではなく、ジョージナに駆け寄り車内に乗せます。

それは、クリスの母親が同じように交通事故に遭い、その間自分は家で帰りを待っているだけで何もしなかったため母親は死んでしまったことへの償いをしようとしたからです。

監督が伝えたかったメッセージとは?

白人が黒人を奴隷としてお金で買っていた闇を描きつつ、白人が黒人が羨ましく思っていると冷笑的にした作品だといえます。

劇中では、黒人を弱者としては描いておらず、むしろ白人が黒人の体に自らの脳を移植して生きるという黒人の身体能力を羨んでいると描いています。

監督のジョーダン・ピールは、両親が離婚後に、白人の母親に育てられて育ちました。
黒人と白人の両親をもつ監督は、映画製作をするうえで、すべての人種に響く映画にしなかったそうですよ。

劇中では差別問題を表現するうえで、今なおアメリカで起こっている人種差別に対して、身体能力や芸術分野で黒人に嫉妬する白人という現代のアメリカ社会のリアルに切り込んでいます。

ネット上の評価

ネット上の評価をみていきましょう。

伏線の張り方が見事だと高評価を得ていました。

まとめ

2017年に公開の映画『ゲットアウト』のあらすじ、キャストについて調査してみました。

本作は、2018年のアカデミー賞で脚本賞を受賞した話題作で、興行収入が300億円を突破しています。

白人の彼女の実家に招待された黒人男性を待ち受ける想像絶する体験を描いたホラー作品です。
映画にはたくさんの伏線が張り巡らされており、それらを知るとより面白いです。

白人が黒人を奴隷としてお金で買っていた闇を描きつつ、白人が黒人が羨ましく思っていると冷笑的にした作品だといえます。
伏線の張り方で見事で、後半に掛けての回収の仕方が傑作だとネット上でも高評価を得ていました。

この記事を書いた人

映画・ゲーム・食べることが好き。
お風呂と小動物が癒し。

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