パルムドールを受賞した『万引き家族』初枝の口パクは何と言った?安藤サクラの演技がすごい!

万引き家族邦画
出典元:U-NEXT

カンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルム・ドールを獲得した「万引き家族」

21年ぶりに日本人監督が受賞したことで話題になるが、現代の日本における社会問題をぎゅっとまとめ、心がえぐられる作品にもなっています。

果たして「万引き家族」に隠された秘密とは?

『万引き家族』あらすじ


初枝は独居老人として表向きは暮らしていたが、息子とその嫁、そして孫たちと生計を共に、下町で暮らしていた。
だがある日、虐待されてベランダに閉め出されていた女の子を、息子の治が保護し末の娘「じゅり」として育てることに。

彼らは初枝の年金のほか、夫婦の給料、そして子供たちも巻き込んだ”万引き“で生計を立てていた。
「じゅり」はその家で「りん」と呼ばれ、彼らに懐き、心を通わせ、まるで本当の家族のように親しくする。

しかしじゅりの失踪事件が報道され、初枝が亡くなるなど、家族として形がままならない変化を迎えていく。
果たして彼ら「万引き家族」は本当の家族になれるのだろうか。

キャスト

今回は、素晴らしい演技力を見せた、おふたりをご紹介します。

初枝 / 樹木 希林

1943年1月15日 /  東京都出身

薬剤師を目指す傍ら、演劇部に所属していたが、大学進学を断念し、演劇研究所に入り、女優を志すようになる。
付き人として何度も現場にも出入りするようになり、テレビドラマ『七人の孫』に出演すると人気となる。

その後映画を中心に活躍し、CMなどへの出演も果たし、日本の女優の代表として挙げられるようになるが、2013年に全身がんを告白。

本作『万引き家族』が公開された2018年に、自宅にて死去。

代表作『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』『あん』『歩いても歩いても』

亡くなるギリギリまで演技と向き合い、多くの作品に出演し、本作のパルムドール受賞は、樹木希林の人生の最後を見届けるかのような素晴らしい演技が評価されたのだった。

信代 / 安藤 サクラ

 

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1986年2月18日 / 東京都出身

父が俳優の奥田瑛二、母がエッセイストの安藤和津、姉は映画監督の安藤桃子という、芸能一家の娘として出生後、父の舞台を見て、女優を志す。

2007年に父が監督を務めた映画で、降板した主演女優の代役で映画デビューをすると、2009年園子温監督の『愛のむきだし』で注目を浴びる。
その後も、園子温監督の作品に登場し、2016年『ゆとりですがなにか』で連続ドラマ初ヒロインを演じる。
数々の作品に出演し、女優として名を馳せる。

代表作『まんぷく』『ゆとりですがなにか』『愛のむきだし』『百円の恋』

本作では、パルムドールの受賞時に審査員長より、泣きの演技が素晴らしかった、と絶賛されている。

初枝の口パクはアドリブで何と言った?

初枝が亡くなる前に、家族で行った海。
そこでパラソルの下、初枝は遠くで遊ぶ家族を見ながら、口パクで何かつぶやくシーンがあります。
何を言ったのか明かされぬまま、秋になり初枝が亡くなってしまうのです。

あれは何と樹木希林さんのアドリブだったようです!
何か言っているな、というのはわかりましたが、劇中ではわかりませんでした。

しかし樹木希林さんの死去後、樹木さんのご友人が「ありがとうございました」と言っていたのだと明かしました。

そもそも初枝は元夫とも浮気が原因で別れ、ひとり寂しく暮らすはずでしたが、そこにほかの家族たちがやってきて、同居していました。
一度は孤独を感じた女性が、再びこうして家族の形を知ることができ、あたたかな思い出を作れているのを目の当たりにした時、樹木希林さんの口から初枝の想いが出てしまったのでしょう。

実際には、樹木さんはご友人には「映画に対して、ありがとう、と言っていた」と漏らしたそうです。
女優を志したことで、見ることが出来なかった景色を見ることが出来た、という点で、初枝の想いと重なったのかもしれませんね。

最後のシーンは、初枝の想いだけでなく、樹木希林さんという大女優の最後を見ているかと思うと、ぐっとくるものがありました。

まとめ

これを見ると「本当の家族」「普通の家族」って一体なんなんだろう、と考えさせられます。
そして「血縁」というものだけが、家族の証ではない、ということも、胸が締め付けられるように感じます。

これを演じているキャスト陣の、演技がすごい…特に安藤サクラさんの泣くシーンが、本当の母に見えるんですよね。

ストーリーはもちろん、演技力も含めて、この作品がパルムドールを受賞したことは、本当にうれしいです。
ぜひ、これを機に、ご覧いただきたい作品です!