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【遂に完結!】元教授がテロを防止する『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』

洋画
出典元:https://tvzap.kataweb.it/

博士号(ドクター)を取得後に決められた任期で働く研究者や教授は「ポスドク」と呼ばれる。

かしこい頭脳があるのに、社会の隅に追いやられる危険性がある立場だ。

イタリアの経済不況と大学の都合で、教授を辞めなくてはならなくなった。

そんな元教授たちで構成されたギャングの人気シリーズ『いつだってやめられる』が遂に完結を迎えた。

『いつだってやめられる』シリーズ第一弾のあらすじはこちらから

元教授たちの社会に対する恨みつらみが、リベンジとして痛快なコメディとなっていく。

イタリアで大ヒットとなったいつだってやめられるシリーズ完結作のタイトルは

『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』だ。

3作品を通じて、俳優同士はすっかり作品のような仲になった。

ますます息の掛かった掛け合いで、爆笑の世界に引きずり込んでくれる。

社会問題とコメディーを掛け合わせた希少な作品が、いよいよ完結する!

『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』のあらすじ

神経生物学者・ピエトロエドアルド・レオ)は、第2作『10人の怒れる教授たち』の中で突き止めた

敵のアジトからある真実を突き止めていた。それは合成麻薬の製造などでなく、本当は神経ガスを開発してどこかで大量殺りくを計画しているのではないかということだ。

調査を進めていくと、その首謀者がヴァルテルルイジ・ロ・カーショ)だと判明する。

ただピエトロは服役中の身であり、身動きが取れない。

ヴァルテルは以前、研究施設で起きた大爆発の被害にあった科学者だった。

そして、その事件で恋人を失っている。爆発の原因は大学の資金がわずかであったために、器具の整備が

不完全であったからと知り、ピエトロは頭を抱える。

そうしてヴァルテルの狙いが大学の偉い人たちだと気づいたピエトロはテロを阻止するために、また動き出す……!

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『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』のキャスト

今回は『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』で最大の敵を演じたヴァルテル役のキャストと『いつだってやめられる』シリーズを手がけた監督を紹介していく。

ヴァルテル(ルイジ・ロ・カーショ)

出展元:いつだってやめられる10人の怒れる教授たち公式HP

ルイジ・ロ・カーショ1967年にパルレモで誕生。

ローマでは舞台俳優を活躍の場の中心としていた。
マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督と知り合い、『ペッピーノの百歩』(00)で映画デビュー、いきなり主演を果たした。すると本作でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演男優賞を獲得。映画俳優としての知名度が上昇する。
ぼくの瞳の光』(01)ではベネチア国際映画祭男優賞を受賞。俳優としての地位を確固たるものとする。
その後『輝ける青春』『夜よ、こんにちは』(どちらも03)などに出演している。

『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』では大学に恨みを持つテロリスト・ヴァルテルを演じた。

監督/シドニー・シビリア

出展元:いつだってやめられる10人の怒れる教授たち公式HP

シドニー1981年、サレルノの生まれ。

サレルノで短編映画を撮り始め、実力を積み上げると2007年にローマへ居住を移した。

短編映画『Oggi Gira Così(原題)』(10年)を監督し、数々の栄誉に輝いた。

次に手がけた初の長編映画『いつだってやめられる 7人のない教授たち』(14)が大ヒットした。

本作でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で12部門にノミネートされると、ナストリ・ダルジェント賞を獲得。国内はもちろん、国外でも数々の賞に輝いた。

『いつだってやめられる』シリーズは、第三弾をもって完結となっている。

『いつだってやめられる』シリーズが送るメッセージ

出展元:いつだってやめられる闘う名誉教授たち公式HP

『いつだってやめられる』のルーツは2009年にギリシャで起こった欧州危機

その影響はイタリアにも拡大し、ユーロ圏に広がった。深刻な不況はローマの大学研究者たちにも影響していく。収入はカットだけに留まらず、職を追われる者も続出したのだ。

高い頭脳を持つ者が海外へと出て行く。研究者や教授の海外転出は「国の頭脳流出」と呼ばれ社会問題となった。

監督のシルビアは『いつだってやめられる』シリーズに強烈な風刺を込めた。

高い頭脳を持つのに職がない。じゃあ知能を活かして儲かる『合法麻薬』を作ってしまおう。

もちろん法に触れない麻薬を作成している。

賢いからこそできるバカ話が作品を盛り立てた。

第一弾では「合法麻薬」の作成、第二弾では「警察の協力」、第三弾では「テロの防止」とスケールが次第に上がっていく『いつだってやめられる』シリーズ。

どのような結末を頭の良いギャング集団は迎えるのか。ぜひ、その目で確かめてほしい。

『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』の評価

コミカルなキャラに、重たい社会問題。感情移入しやすい作品なのかもしれない。

気楽に映画を楽しみたい。そんな時にオススメのシリーズだ。

『いつだってやめられる闘う名誉教授たち』のまとめ

出典元:https://www.ivid.it/foto/film/2017

不遇で落ちこぼれの犯罪者集団は、なんと元教授たちであるという異色のコメディーがいよいよ完結する。

第3弾では、なんとか最後に名誉挽回しようと、元教授たちのギャングがテロを防止しようと奮闘している。

第2弾の『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』と同時進行で撮影は進められた第3弾では、その大胆な撮影手法で周りを驚かせた。このシリーズで、監督のシドニー・シビリアはイタリア映画界の地位を一気に駆け上ったのだ。

『いつだってやめられる』シリーズは、善悪が共存するイタリア人気質を見事に表現されている。

イタリアの厳しい経済状況がもたらした傑作コメディーは、わいわいと皆で楽しめる作品に仕上がった。

ぜひ、一度楽しんでみてはいかがだろうか。

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この記事を書いた人

ライターの「とけい」です。
酒と映画に、よく溺れています。

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