2019年に本屋大賞を受賞し、読書好きの間で「涙なしでは読めない」と言われた原作が、ついに実写化!
実写化に当たり、主人公・優子を演じることになったのは、永野芽郁さん。
何度も親が変わり、血の繋がりではない、いろんな人と家族になることで、彼女が手にしたものとは。
2021年10月29日公開予定の作品を、ご紹介させていただきます!
瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」読了。
毎日少しずつ読んでたんだけどついに読み終わってしまった。
離婚、再婚で親が何人もいる主人公。でも暗い展開ではなく淡々と物語は進みます。大きな盛り上がりはないけれど、やさしい気持ちになれる小説でした。 pic.twitter.com/ONaQiAzKdz— あまいろ コミティアA09a (@tentijin11) August 17, 2021
『そして、バトンは渡された』あらすじ
家族という形が7回も変わって生きてきた優子。
幼いころに実母を亡くし、父と2人で生きてきたものの、父が海外赴任になったため、継母との生活をすることとなる。
その継母にも、また新しい家族ができ、そうやって優子もまた、家族が変わり、今は20歳年上の父と暮らしている。
血の繋がらない家族を、新しく作り、そこでまたひとつずつ大人になったと思う優子だったが、どの家族もいつも優子を愛してくれた。
そして、優子は自分で、新しい家族を作るべく、結婚をしようとしていた。
果たして彼女の作る家族の形と、今までの家族の形とは。
そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ
話題だったから読んでみました。帯にもあるように、本当に身近な人が愛おしくなります。
何度も家族が変わってきた主人公はいつも愛されていた。不幸なことがないからこそ、自分の意思も曖昧。そんな彼女と色んな人の繋がりの物語でした。#読了 pic.twitter.com/PnB84D8mM8
— あこ@読書垢 (@kXzeQ68fkSKzXo5) August 20, 2021
『そして、バトンは渡された』キャスト
本作で複雑な家庭で育った優子と、今優子と家族である森宮をご紹介します。
優子 / 永野芽郁
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1999年9月24日 / 東京都出身
小学生の時にスカウトされて、事務所に所属し、子役として活躍。
その後は並行して雑誌のモデルを務め、2015年に映画「俺物語‼️」でヒロインを演じたことで有名になる。
映画やドラマに出演しており、2018年にはNHKの連続ドラマ「半分、青い」で主人公を演じたことで、幅広い世代からの支持を受ける。
天真爛漫で、天然な性格から同性のファンも多い。
代表作「僕たちがやりました」「帝一の國」「親バカ青春白書」
本作では、家族の形を変えながらも、グレることなくただまっすぐに、家族の一員として務めようとする主人公を演じました。
主人公の明るい性格は、永野さんの性格にぴったりな役柄です。
森宮 / 田中圭
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1984年7月10日 / 東京都出身
2003年にドラマ「ウォーターボーイズ」で山田孝之さんが演じた主人公の親友役として出演。
その後は、端役が多かったが、「東京タラレバ娘」や「図書館戦争」に出演。
着実に俳優としての知名度をあげるなかで、ドラマ「おっさんずラブ」で大人気に。
上司や後輩から恋心を持たれるサラリーマン役をえんじると、役のはまり具合と、ストーリーの面白さから多くのファンが増える。
それ以降は映画やドラマに引っ張りだこの、今を象徴する俳優のひとり。
代表作「あなたの番です」「図書館戦争」シリーズ「総理の夫」
本作では、実父ではないが、家族として暮らす優子を支える森宮を演じている。
瀬尾まいこさん著「そして、バトンは渡された」を読み終わりました。
優しさがベースにあって、でも甘いだけではない感じの瀬尾さんの文章がいつも好きだなと思うのです。
なんと言ってもいつもタイトルが素晴らしいなと思います。映画も楽しみです。#永田の読書感想文 pic.twitter.com/lH5QSVea3G
— 永田 早紀 (@nagata_note) August 22, 2021
なぜ7回家族が変わるのか。
あらすじを含めて、ここでは優子がどのような家族の形を辿ったのか、おさらいしていきましょう。
①実の両親(水戸秀平と亡き妻)と優子
②秀平と優子
③秀平と再婚相手の梨花と優子
④梨花と優子
秀平が海外赴任になったので、優子は梨花とともに日本に残る選択肢をえらびました。
その時、梨花も優子を煩わしく思う様子もなく、ふたりで家族になることを、どこかうれしそうな雰囲気です。
⑤梨花と梨花の再婚相手・泉ヶ原と優子
優子がピアノを学ぶことになり、大きなピアノが置いてある家に住む、リッチなおじさん・泉ヶ谷との生活が始まります。
⑥泉ヶ原と優子
しかし梨花はなかなか帰って来ず、ほぼ泉ヶ原と優子の生活となりました。
泉ヶ原の家にはお手伝いさんがいて、家事などに困ることはなかったのですが、その分梨花のやることもなかったので、梨花はこの暮らしに飽きてきてしまいます。
⑦梨花の再再婚相手・森宮と優子
泉ヶ原との生活と並行しながら、梨花は森宮を再再婚相手として選びました。
しかし梨花はまたここでも戻って来ず、森宮と優子の生活となります。
映画では
映画では、これらの優子の歴史を振り返りながら、並行して優子と森宮の生活が描かれるようです。
こうやって家族の形を描いてみると、梨花が何も考えていないような女性に見えますが、その一方でしっかりと優子のことを愛してくれる男性を探してくる、という努力は怠っていません。
彼女自身、優子をそんざいに扱っているわけではなく、優子もまた梨花の性格をしっかりと受け入れ、恨みなどもありません。
家族の形がどうであれ、優子を取り巻く大人たちは、みな優子のことを思い、寄り添い、見守ってくれている様子が、原作からは読み取れます。
『そして、バトンは渡された』まとめ
原作を読んだんですが、最後の方は涙が溢れてしまう作品でした。
この作品のなかに「悪」はひとつもなく、誰かを恨む気持ちはありません。
家族の形を変えているとしても、原作のなかで優子は「ちっとも不幸じゃない」と言っています。
映画化をするにあたり、この世の悪に全く手を触れていないような優子にぴったりな女優さんとは…?と考えていましたが、永野さんはぴったり。
天真爛漫な性格ですが、柔軟に形態を変えていける優子を、彼女が演じてくれるのが楽しみです。
公開は2021年10月29日、今から公開が楽しみです!
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』
映画化ということで再読。
愛に溢れている素敵な作品。
こんなふうに愛情を与えたりもらえたりできるような人になりたい✨
心が温かくなる涙が流せる1冊。 pic.twitter.com/itO68tGwMM— 松井 (@matsui_ie) April 21, 2021