NETFLIXドラマ『新聞記者』は、2019年に映画化もされたジャーナリストの望月衣塑子の小説をドラマ化した作品です。
報道に対して強い信念を持ち「新聞業界の異端児」と呼ばれた主人公が政治の汚職疑惑を巡る闇に対して、真実を暴こうと奮闘する物語です。
『新聞記者』は実話で森友学園問題がモデルと言われていますが、それは本当なのでしょうか。
また、ドラマのあらすじ、キャスト、ネット上の評価についてみていきましょう。
ドラマ『新聞記者』あらすじ
東都新聞のジャーナリストの松田杏奈は、強い正義感と信念を持ち業界では「新聞業界の異端児」として知られていました。
そんなある日、総理婦人が名誉校長を務める「栄新学園」が国有地として売却されたニュースが流れます。
一方、財務省では「栄新学園」の売却問題に関して隠ぺい工作が始まり、鈴木和也が文章の改ざんを要求されます。
また、総理夫人付きの官僚の村上真一は、学園の土地売却に関与したことで、内閣情報調査室へ異動になります。
そこで待っていたのは、源政権に批判的な人物を調べ報告するという仕事でした。
自らも売却問題に関与しているという後悔の念から自分を責め続ける村上。
そんな中、財務省の官僚の鈴木が自殺したことで、事態は大きく動きだすのでした。
ドラマ『新聞記者』のキャスト
ドラマ『新聞記者』のキャストについてみていきましょう。
松田杏奈役 米倉涼子
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松田を演じるのは、女優の米倉涼子です。
1992年に「第6回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞して芸能界入りを果たします。
2000年にドラマ『恋の神様』で女優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2012年に放送のドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』に出演をしたことでした。
代表作としては、2004年に放送のドラマ『松本清張 黒革の手帖』や2008年に放送のドラマ『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』などを挙げることができます。
村上真一役 綾野剛
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村上を演じるのは、俳優の綾野剛です。
2003年にドラマ「仮面ライダー555」で俳優デビューをします。
2007年に放送されたドラマ「イヌゴエ」で主演を演じて一躍有名になりました。
2013年に公開された映画「夏の終り」で第37回日本アカデミー賞を新人俳優賞します。
翌年に公開された映画「そこのみにて光輝く」では、第36回ヨコハマ映画祭の主演男優賞を始め数多くの賞を受賞しました。
2016年に公開された映画「日本で一番悪い奴ら」では、第40回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞、映画「怒り」では、第26回東京スポーツ映画大賞の助演男優賞を受賞するなど日本を代表する俳優と言えます
木下亮役 横浜流星
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木下を演じるのは、俳優の横浜流星です。
2009年にモデルとして芸能界入りをします。
2012年に放送の『仮面ライダーフォーゼ』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2019年に放送のドラマ『初めて恋をした日に読む話』に出演をしたことでした。
このドラマで、東京ドラマアウォード2019助演男優賞や第100回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞などを受賞します。
代表作としては、2019年に放送の『あなたの番です -反撃編-』や2019年に公開の『チア男子!!』などを挙げることができます。
鈴木和成役 吉岡秀隆
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鈴木を演じるのは、俳優の吉岡秀隆です。
1975年に芸能界入りを果たします。
1977年に映画『八つ墓村』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、1981年に公開の『男はつらいよ』シリーズに出演をしたことでした。
また、1981年に放送の『北の国から』では黒板純役で一躍有名になります。
その後、2003年に放送の『Dr.コトー診療所』で第38回ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。
代表作としては、1996年に公開の『学校』シリーズや2006年に公開の『ALWAYS 三丁目の夕日』などを挙げることができます。
鈴木真弓役 寺島しのぶ
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真弓を演じるのは、女優の寺島しのぶです。
1992年に劇団「文学座」に入団して舞台女優として活動を始めます。
その後、2000年に映画「シベリア超特急2」でスクリーンデビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2003年に公開の「赤目四十八瀧心中未遂」「ヴァイブレータ」に出演をしたことでした。この映画で日本国内外で10以上の映画賞を受賞し一躍有名になります。
代表作品としては、2018年に公開の「OH LUCY!」や2021年に公開の「ヤクザと家族 The Family」などを挙げることができます。
ドラマ『新聞記者』の注目ポイント
ドラマ『新聞記者』の注目ポイントやネット上の評価についてみていきましょう。
森友問題がモデル
ドラマで登場する「栄新学園」は2017年に話題になった「森友学園」をモデルにしています。
森友学園問題は、2016年に政府から国有地を売却された際に、値引きされた価格で契約がされたことです。
森友学園を創設しようとした小学校は、当時の安部総理の妻の昭恵が名誉会長を務めていたため、総理大臣や財務省による汚職問題へと発展をしたのです。
そして、問題になったのは汚職を隠蔽するために、財務省が決済文章を改ざんしていたという報道もありましたね。
当時の改ざんに関与した財務省職員が自殺をして話題になりました。
そんなリアルな森友学園をモデルにしているので民放放送では放送できないのです。
映画版よりさらに掘り下げており、事件よりも権力を持った人間の裏の顔を描いています。
ネットフリックスのドラマ
「新聞記者」をやっと見終わった。主演、米倉涼子他
森友問題のドラマ。
現実にあった事件がテーマだけに、いろいろと、重い内容。しかし、真実を探求しようと努める意味の、大切さを伝える作品だった。
※こういうドラマが、一般の
TVで見ることのできない
日本が悲しい。— あんじゅ (@anjyeri) February 3, 2022
登場人物の心情が伝わる
ドラマ「新聞記者」の見どころは、登場人物のひとり一人の心情は伝わってくるところです。
特に、総理夫人付きの官僚を演じた綾野剛の鬼気迫る演技は必見です、
学園の土地売買の汚職に関わってしまい、罪の意識にさいなまれていき、物語が進むにつれて痩せていくところは圧巻です。
村上真一の「罪悪感を抱えて生きていく辛さがわかりますか!?」と叫ぶシーンでは、実際の森友学園でもこんなことがあったのではないかと感じてしまいます。
6話構成で見やすい
ドラマは1話が45分~57分の6話構成となっており、とても見やすいと言えます。
一部で「展開がゆっくりすぎる」という意見も挙がっていました。
また、海外の最大手のIMDbというレビューサイトでは、10点中7.3点でした。
NETFLIXでは日本で初登場1位でしたが、台湾で10位、香港で9位にランクインしています。
海外からも注目をされている作品だと言えますね。
ネット上の評価
ネット上の評価についてみていきましょう。
なんかいろいろと問題になってるNetflixのドラマ『新聞記者』。観たときに感じたのは、どういうふうに描いても事実を越えられないからフィクションを謳うしかないのかってこと。真実はたぶんもっとエグい、そしてつらい。
— 及川眠子 『猫から目線』発売中 (@oikawaneko) January 27, 2022
Netflixの新聞記者を見た。
これから私達はどうするのか?と問われている本気のドラマだった。
これは、やっぱり無かったことには決して出来ない。
— わをん。 「こんな人たち」の一人。 (@KJeWRasjJVS3QeC) January 24, 2022
考えさせるドラマとして注目を集めていました。
ドラマ『新聞記者』まとめ
2022年1月13日にNETFLIXで独占配信されているドラマ『新聞記者』のあらすじ、キャストについて調査してみました。
今作は2019年に映画化もされたジャーナリストの望月衣塑子の小説をドラマ化した作品で、米倉涼子演じる報道に対して強い信念を持ち「新聞業界の異端児」と呼ばれた主人公が政治の汚職疑惑を巡る闇に対して、真実を暴こうと奮闘する物語です。
モデルは2017年に問題になった「森友学園」を題材にしています。
綾野剛や吉岡秀隆演じる汚職に関与してしまい罪悪感を抱きながらも真実を言えない官僚の心情が伝わってくる圧巻の演技が見どころと言えます。
ネット上では「考えさせられる内容」だと高評価を得ていました。