2020年2月14日に日本で公開された映画『1917 命をかけた伝令』についての解説です。
1914年の第一次大戦で、ドイツの謀略で騙し討ちに遭いそうなイギリスの部隊を助けるため、攻撃中止の伝達を伝える連絡兵の話です。
撮影を全編ワンカットで行ない注目を集めました。
また、映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想を調査してみました。
『1917 命をかけた伝令』あらすじ
1917年4月6日、第一次世界大戦の真っ只中のイギリス。
ドイツ軍が謀略で、軍を後退させていることを知ったイギリス軍のエリンモア将軍は、攻撃を控えた第二大隊に作戦中止の連絡を取ろうとしました。
しかし、電話線は切られており伝えることができません。
そこで、トムとウィルの二人の兵士を呼び、現地に行って作戦中止の知らせを伝えるように命令をします。
第二大隊には、トムの兄であるジョセフも所属しており、1600人の命が二人の伝令に懸かっていたのです。
トムとウィルは、限られた時間で前線を走り抜け伝令を伝えるのでした。
『1917 命をかけた伝令』のキャスト
映画『1917 命をかけた伝令』のキャストについてみていきましょう。
監督：サム・メンデス
監督は、サム・メンデスが務めています。
1999年に映画『アメリカン・ビューティー』で監督デビューをしました。
この映画でアカデミー賞監督賞、ゴールデングローブ賞監督賞を受賞しました。
代表作としては、2008年に公開の『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』や2012年に公開の『007』シリーズなどがあります。
ウィル役 ジョージ・マッケイ
ウィルを演じるのは、俳優のジョージ・マッケイです。
2003年に公開の『ピーター・パン』で子役として芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、2016年に公開の『はじまりへの旅』に出演をしたことでした。
代表作としては、2017年に公開の『マローボーン家の掟』や2019年に公開の『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』などがあります。
トム役 ディーン＝チャールズ・チャップマン
トムを演じるのは、俳優のディーン＝チャールズ・チャップマンです。
2014年に公開の『リピーテッド』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2014年に放送の『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演をしたことでした。
代表作としては、2017年に公開の『ブレス しあわせの呼吸』や2019年に公開の『カセットテープ・ダイアリーズ』などがあります。
スミス大尉 マーク・ストロング
スミス大尉を演じるのは、俳優のマーク・ストロングです。
1989年に芸能界入りをします。
その後、1997年に公開の『ぼくのプレミア・ライフ』でスクリーンデビューをしました。
代表作としては、2014年に公開の『キングスマン』シリーズや2018年に放送の『ディープ・ステート』などがあります。
レスリー中尉 アンドリュー・スコット
レスリー中尉を演じるのは、俳優のアンドリュー・スコットです。
1994年に芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、2010年に放送の『SHERLOCK（シャーロック）』に出演をしたことでした。
このドラマでBAFTA賞テレビ部門でドラマシリーズ最優秀助演男優賞を受賞しました。
代表作としては、2015年に公開の『007 スペクター』や2019年に放送の『フリーバッグ』などがあります。
ジョセフ役 リチャード・マッデン
ジョセフを演じるのは、俳優のリチャード・マッデンです。
1999年に放送の『Barmy Aunt Boomerang』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2011年に放送の『ゲーム・オブ・スローンズ』でメインキャストを演じたことでした。
代表作としては、2015年に公開の『シンデレラ』や2018年に放送の『ボディガード -守るべきもの-』などがあります。
マッケンジー中佐 ベネディクト・カンバーバッチ
マッケンジー中佐を演じるのは、俳優のベネディクト・カンバーバッチです。
2000年に芸能界入りを果たします。
舞台俳優として活躍後に、2003年の映画『クロムウェル〜英国王への挑戦〜』からスクリーンデビューを果たしました。
ブレイクのきっかけは、2004年に公開の『ホーキング』に出演をしたことでした。
その後は、2010年に放送の『SHERLOCK（シャーロック）』でエミー賞の主演男優賞を受賞しています。
代表作としては、2016年に公開の『ドクター・ストレンジ』や2021年に公開の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』などを挙げることができます。
『1917 命をかけた伝令』の注目ポイント
映画『1917 命をかけた伝令』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
全編ワンカット撮影
映画『1917 命をかけた伝令』では、全編ワンカットで撮影がされています。
ワンカット撮影は、放映時間と実際の時間が同じです。
これまでのワンカット撮影は室内で撮影をされていました。
それは、太陽の光や雲などワンカット撮影では、演出がとても難しいからです。
しかし、映画『1917 命をかけた伝令』では劇中のほどんどが屋外で撮影をされているのです。
気になる撮影方法は、曇りの日を選んで撮影をしているそうです。
ワンカット撮影なのに、あっという間の2時間で戦場の臨場感があります。
観客はまるで塹壕にいるかのような錯覚を覚えて、映画に没入できます。
そのために、映画のセットを模型で作り、その模型と寸分違わず建設をしていったとか。
模型通りの実物大を作ってしまうのは凄いですね。
シンプルなストーリー
映画『1917 命をかけた伝令』では、第一次大戦を描いています。
第一次大戦は、1914～1918年まであった世界で最初の総力戦です。
それまでは、農民や庶民は戦争に参加はしませんでした。
しかし、国民総力戦になってからは、農民や一般人も兵隊として戦争に参加をするようになりました。
歴史的にも最も有名な戦争をテーマにしており、ストーリーは、明朝の攻撃は中止するという命令を伝達するべく8時間で西部戦場を走り抜けるというシンプルなものです。
二人の伝令に1600人以上の兵士の命が懸かっているのです。
俳優には、あえて若手俳優二人を起用することで、キャストよりもストーリーに重点を置いた作品だと言えますね。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
1917 命をかけた伝令 鑑賞 サム・メンデス監督作品
2人の兵士が伝令を別の部隊に自分達の足で届けるというだけのストーリーなんだけどほぼワンカットで撮影されてるという驚異の作品。その演出にただただ驚愕だしRPGゲームみたいに終始ドキドキハラハラでとにかくめっちゃ面白かったし素晴らしい！— シン・はぴ茄子 (@Chansey_Blissey) September 24, 2022
1917 命をかけた伝令。全編ワンカットで主人公と戦場を体験するアトラクションのような映画。芸術的で美しい演出にハッとする。ワンカットでどうやって撮っているかが気になって物語に集中できない部分もあったが間違いなく名作。パラサイトがなかったらオスカー取ってた。91点。#よっCー映画レビュー pic.twitter.com/KaVjvL0Duz
— よっCー (@jackyossy) February 16, 2020
間違いなく歴史に残る名作だと高評価を得ていました。
まとめ
2020年2月14日に日本で公開された映画『1917 命をかけた伝令』のあらすじ、キャストを調査してみました。
1917年の第一次大戦で、ドイツの謀略で騙し討ちに遭いそうなイギリスの部隊を助けるため、攻撃中止の伝達を伝える連絡兵の話です。
撮影を全編ワンカットで行ない観客はまるで塹壕にいるかのような錯覚を覚えて、映画に没入できます。
また、明朝の攻撃は中止するという命令を伝達するべく8時間で西部戦場を走り抜けるというシンプルなものです。
ネット上では、歴史に残る名作だと高評価を得ていました。