2017年のアメリカ映画、『ワンダー 君は太陽』。
日本でも2018年6月に全国公開された感動の物語が、動画配信サービスで視聴可能になりました!
本記事では映画の考察、どこの動画配信サービス(VOD)で観られるのか、を皆さんにシェアします。
(2020年1月情報 ※随時更新)
字幕予告と物語
主人公のオギーはトリーチャーコリンズ症候群という、顔の形態が不調和になってしまう疾患を持つ少年。
クラスメイトからのイジメに合うこともあるが、家族に支えられながら粘り強く現実に立ち向かうオギー。
徐々にクラスメイトも理解し始めていく。
『ルーム』の天才子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役として主演を勤め、母親(ジュリア・ロバーツ)と固い絆で結ばれた親子を熱演します。
キャスト
ジェイコブ・トレンブレイ
ジュリア・ロバーツ
オーウェン・ウィルソン
マンディ・パティンキン
ダーヴィード・ディグス
イザベラ・ヴィドヴィッチ
スタッフ
[監督] スティーブン・チョボスキー
[原作] R・J・パラシオ
[製作] トッド・リーバーマン
映画分析(ネタバレあり)
ワンダー 君は太陽。とても心がほっこりとする映画で、満足度も高いです😊
今回は、もし僕がこの映画でレポートを書くならこれについて書くだろうなぁ…!という2つのテーマ「ヘルメット」と「変化するワンダー」について考察してみました🕺🏻🧐☄️#映画好きと繋がりたい#ワンダー君は太陽#洋画 pic.twitter.com/pQ2tJcmw32— Rei🎥映画分析 (@moviesrei) September 17, 2019
宇宙飛行士のヘルメットの意味
オギーがいつも被っているヘルメット。
これはもちろん、彼が宇宙好きで、宇宙飛行士になりたいという表象です。
しかし、このヘルメットの本当の役割は「ワンダーの心の壁を可視化すること」にあります。
実際にヘルメットをつけている時、またハロウィンの仮面をつけているシーンが多いワンダーですが、このヘルメットが取れる時、彼は心のヘルメット(心を守るもの)も一緒に取り、勇気を出して学校へ行く。
そうして、ずっと一方的であったヘルメットを通して「見る側」だったオギーが「見られる側」へと変わるのです。
この手法では安倍工房の「箱男」という作品でも見られます。
変わっていくwonderの意味 〜”wonder”と”wander”〜
wonderとは「不思議に思う」という意味があり、彼のヘルメット姿を見て、皆がwonderingしていたことだろう。そんな彼はwandering「さまよう、目がキョロキョロする」ような反応を見せる。
(一文字oがaに変わるだけでこんなにも意味が変わる!)
wonderというのはあくまで見る側のオギーに対する意識で、彼自身の反応としてはwanderという動詞が合っています。
実際に、wanderという言葉は宇宙を「さまよっている」宇宙飛行士を連想させる。
つまり、wonderの意味が変わっていくということは、彼を「見る側の意識」が変わるということ。
最終的には友達もでき、ありのままの顔をさらけ出し、明るく生活しているワンダーは、周りの人にとってもう1つのwonderの意味である「奇跡、驚くべき存在」へと映画の中で変化していったことは間違いありません。