2019年10月4日(金)に日米で同時公開された映画、『JOKER(ジョーカー)』、動画配信サービスで視聴可能になりました!
本記事では一度作品を観たあなたでも、また観たくなるような「JOKER(ジョーカー)」の考察があります。
さいごに「JOKER(ジョーカー)」が自宅でも楽しめる、動画配信サービスも皆さんにシェアします。
(2020年1月情報 ※随時更新)
字幕予告と物語
主人公アーサー・フレック(のちのジョーカー)は子供に優しく、体が不自由な母と同居し看病する人間味溢れる男性であった。
昼間は雇われのピエロとして、また将来はコメディアン番組に出演し「世界に笑顔を届ける」ことを密かに願う..。
しかし現実は彼の想像以上に残酷で、陽の当らない自身の「存在価値」に疑問を持つ。
歯車が狂いついにJokerへと変貌し、事件の連鎖を引き起こす。
キャスト
アーサー・フレック / ジョーカー:ホアキン・フェニックス
マレー・フランクリン:ロバート・デ・ニーロ
ソフィー・デュモンド:サジー・ビーツ
ペニー・フレック:フランセス・コンロイ
スタッフ
[監督] トッド・フィリップス
[原作] ボブ・ケイン
[製作] トッド・フィリップス
Joker(ジョーカー)の考察
2回目見ました。最高でした。語り合いたい…みなさんの感想を聞きたい…🥺🥺🥺 https://t.co/gS2lLsUjLl
— Rei🎥映画分析 (@moviesrei) October 7, 2019
殺される人間と2タイプのジョーカー
シェイクスピアの道化論と一緒で、2種類のジョーカーがいる。
1つ目は「機知に富んだ口頭のジョークで”笑わせる”ジョーカー」で、2つ目は「体や病気などで身体を使って”笑われる”側になるジョーカー。」
アーサーに殺された人間は、おデブのジョーカー然り、ロバート・デニーロ然り。
1つ目のタイプのジョーカーであり、ドワーフだけがアーサーと同じ2つ目のタイプのジョーカー出会ったことがわかる。
労働者としての反乱 ~笑われる側から笑う側へ~
作品では、ジョーカーは貧困層の象徴であることがわかる。
アーサーはいつも他の人間に笑われており、これがまさに貧困層と富裕層の関係である。
富裕層のシアタールームにアーサーが入るシーンでは、白人たちが道化をみて笑っている。
ここでもやはり「笑い」に共感できないアーサーからは、貧困層の怒りが読み取れる。
「my death makes more cents(sense)」というジョークも、貧困に苦しんでいるからこそ皮肉たっぷりである。
彼は笑われる側から笑う側へと変貌する。
名前のジョーク
アーサーはハッピーと呼ばれていて、病院で「一度もハッピーになったことなどない」と嘆く。
実は彼の名前のアーサーも、かの有名な「アーサー王」を容易に連想させる。
アーサー王といえば、王宮には古来から道化師がいたので、アーサーは本来は道化を笑う側。
しかし、主人公のアーサー自体が道化であり、全然ハッピーではない人生を送ってきた彼が「ハッピー」であるという皮肉のこもったジョークである。