ディズニーのヴィランズ(悪役)から、ついにクルエラが映画化!
劇場公開と共に、Disney+ (ディズニープラス) で配信が開始されると、映画評論サイトでは高評価!
Disney+に加入すれば家で見れるけれど、これは映画館で見てほしい!
そんな『クルエラ』のネタバレをご紹介します。
エマストーンのクルエラに心奪われた。自分の”悪”の部分もまるごと愛し、相手を傷つけるのではなく、クリエイティブでぶっ飛ばすのかっこよすぎ。絶対映画館で観るべき。 pic.twitter.com/QjDbhEkkhc
— 𝘿𝙄𝙕 🎥 (@DIZfilms) May 29, 2021
『クルエラ』ネタバレ
ここからは『クルエラ』ストーリーのネタバレを含みます。
母の死と後悔
生まれた時から、黒と白のツートンの髪の毛で、いたずらっ子のエステラ。
幼いころからファッションセンスがありながら、周囲の人と喧嘩をしたり、悪ガキとして学校も退学になってしまう。
そんなエステラを、唯一守ってくれていたのが、母だった。
ある日、退学になったエステラを連れて、母はロンドンへ移り住むため、昔の知人に援助を申し込みにパーティーへ。
しかしそこでも母の言いつけを守らなかったエステラが、騒動を起こした結果、そこの家の3匹のダルメシアンによって、母は崖から突き落とされて亡くなってしまう。
エステラは、自分が騒動を起こしたことで母が亡くなった、と後悔し、自分を恨み続ける。
夢の実現
ロンドンへ逃げたエステラは、ホームレスの男の子ジャスパーとホーレスに助けられて、盗みをしながら、ファッションデザイナーへの道を夢見ていた。
ある年の誕生日プレゼントに、夢見るエステラの願いをかなえるために、エステラのあこがれの百貨店への採用がジャスパーの手によって実現するのだ。
すぐに百貨店で働き始めたエステラだったが、掃除ばかりで、とてもデザインをするような仕事ではない。
ある日上司に怒られたことをきっかけに、こっそりとお酒を飲んだエステラは、深夜にショーウインドウに立つ。
翌朝、目が覚めると、酔っぱらったエステラによって飾り付けられたマネキンは、多くの人に注目を浴びていた。
勝手にそんなことをしたエステラを首にしようとする上司だったが、そこにエステラ憧れのデザイナーバロネスがやってくる。
バロネスはショーウインドウを見ると、「ここ最近で1番いい」と褒め、その場でエステラを雇ったのだ。
念願かなってバロネスの元で働くことになったエステラは、もともとあった才能と、努力でバロネスに認められるようになる。
複数のデザイナーがいるなかでも、エステラのセンスと、要領の良さは光り、バロネスの右腕のような存在になっていくのだ。
『クルエラ』
エステラからクルエラというダークサイドに堕ちる前日譚。舞台は70年代ロンドン。キャスト、編集、劇伴がバキバキにハマっている。シーンと劇伴の見事なリンク。オリジナルとカバーの選曲が凄かった。
諦めていた2021年の『シン・エヴァ』の牙城を砕く傑作。
絶対に観た方がいいです。 pic.twitter.com/I7V3ltPmeI— nico (@nico40984150) May 31, 2021
死の真実とクルエラ誕生
しかし、ある日バロネスの首に、母が亡くなった時に失ったネックレスがかかっているのに気がつく。
あの時母は「家宝だ」と言っていたのに、なぜバロネスがもっているのか。
母の娘であることを告げずに、ネックレスのことを問いただすと、バロネスは
「昔の使用人が、うちから盗んだ」
と告げる。
そこでエステラは、あの夜母が訪れていたのは、バロネスのパーティーで、母はバロネスのもとで働いていた過去があったことを知るのだ。
だが、母からは「家宝だ」と告げられており、それは娘であるエステラのものでもある、と確信したエステラは、ジャスパーとホーレスと共に、ネックレスの奪還を企てる。
盗みを生業にしていた彼らにとって、ネックレスを奪い去ることは朝飯前かのように思われたが、そのためにはパーティーに潜入する必要があった。
そこで、エステラは目立たないようにつけていた赤い髪の毛のウィッグを外し、地毛の白と黒のツートンカラーの女性・クルエラ(幼いころのあだ名)として、出席することにする。
ネックレスの奪還
ネックレスの奪還のために、クルエラが目立ち、時間を稼いでいる間に、ジャスパーとホーレスがネックレスを奪い取る、という作戦のため、クルエラは真っ赤なドレスを作る。
ドレスコードは白と黒、と言われていたパーティーで、その姿をしたクルエラは非常に目立ち、バロネスはその女性の存在にピリピリとした雰囲気に。
女帝・バロネスのもとに突如として現れた、新進気鋭のクルエラを、多くのマスコミはこぞって注目する。
だが、そこで思わぬアクシデントがあり、ネックレスの奪還が失敗しそうになっていた、その時!
ネックレスを持って走り抜けるクルエラの愛犬・バディに向かって、バロネスはあの3匹のダルメシアンを使って、犬笛を用いて襲撃しようとしたのだった!
結局、ダルメシアンの1匹が、ネックレスを飲み込んでしまい、クルエラの手元にネックレスは届かなかったが、ひとつの確信が生まれる。
「母が死んだあの時も、バロネスがダルメシアンたちに犬笛で指示をして、母を崖から突き落としたのではないか」
そのことに気がついてしまったエステラは、クルエラとしてバロネスに戦いを挑みながら、どうにかしてバロネスを女帝の位置から引きずり降ろそうとする。
そこで、昼間はエステラとしてバロネスのもとで働きながら、夜はドレスを作り、ジャスパーとホーレスと協力して、バロネスの行くパーティー先々で、新しいドレスを発表し続けた。
バロネスのデザインを酷評しながらも、斬新なデザインと、見事なアイディアで、一躍有名になったクルエラの存在を、バロネスはよく思っていなかった。
そしてその一方で、エステラの様子がいつもと違うことに、バロネスはだんだんと気付き始めていた。
#クルエラ
70年代のロンドンを舞台にブリティッシュ・ロックとファッションを全面に押し出した演出が堪らない。
それまでとは違う新しいカルチャーの流れの爆発的な躍動感がビシバシ伝わってくる。
エマ・ストーンは今更言うまでもなく、幼少期を演じたティッパー・セイファート・クレヴランドもいい。 pic.twitter.com/AsZGrSY89g— センタ (@UdonsukiMimiu) May 30, 2021
クルエラのファッションショー
ある日、毎年恒例のパーティーが行われることとなり、その日もエステラのデザインが、バロネスの手によってえらばれた。
大胆な大粒のビーズがあしらってあるドレスは、ひときわ輝き、パーティーの目玉として発表されることになるが、パーティー前に強盗が入ったため、金庫に片付けられる。
そしてパーティー当日、多くのマスコミ関係者が来ているが、なぜか金庫があかない。
しびれを切らしたバロネスは、金庫を何とかしてでも開けるように指示する。
そして、開かれた金庫を開けると、大量の蛾が飛び出してきたのである!
大粒のビーズだと思われていたものは、実は蛾の卵で、孵化する時期を合わせて、エステラがドレスに縫い付けていたのだった。
急いで逃げるマスコミ関係者が、外に出ると、そこには大きなステージが用意されており、大きな音ときらびやかな光で、突如始まるクルエラのファッションショー!
見事なデザインと革新的な発表の仕方もあり、マスコミ関係者はフラッシュを切り、大好評で幕を閉じる。
しかし、そこの会場にいる2人を、バロネスは見落とさなかった。それはジャスパーと、ホーレスだった。
意気揚々と帰宅したクルエラだったが、家には縛られたジャスパーとホーレス、そしてバロネスが。
バロネスはエステラがクルエラだということに気がつき、クルエラを縛ると、部屋に火を放った。
そしてその罪をジャスパーとホーレスに被せると、そこを去って行ってしまう。
だが、クルエラは死なずに目覚めた。
そこはバロネスの右腕秘書・ボリスの自宅。
ボリスは昔からずっとバロネスの秘書として働いており、すべてのことの顛末を教えてくれた。
そして、手にはダルメシアンの糞から救い上げた、あのネックレスも持っていたのだ。
すべての真相
バロネスは昔から、ヒステリックでサイコな一面があり、妊娠が分かっても穏やかではなかった。
夫の侯爵は、子供の誕生を心待ちにしていたが、自分が主役ではなくなってしまうことを恐れたバロネスは、生まれた子供をボリスに頼み、死産にしたことにして殺してくれ、と依頼する。
しかし、不憫に思ったボリスが、使用人として働いていた女性に、その子供を預ける。
その後、侯爵は子供が死産したショックもあり、亡くなる。
数年後、その使用人が再び訪ねてきて、援助をお願いしたが、子供が現れたことで自分の資産も少なくなることを恐れ、バロネスはその使用人を犬を使って崖から転落死させたのだ。
そう、クルエラの本当の母は、バロネスだったのだ。
母の死に悲嘆し、自分を憎んでいたクルエラだったが、それ以上にバロネスに対する復讐心が燃え上がる気持ちが、母由来のものではなく、バロネスからきているのだと知って、腑に落ちたクルエラ。
大好きだった母を殺した、実母・バロネスに対する復讐のため、再びクルエラは計画をスタートさせる。
拘置所に入っていたジャスパーとホーレスを助け出すため、車で警察に突っ込んだクルエラは、2人に協力を頼み、その日からまたドレスを作り始める。
世間ではクルエラが火事で亡くなったことが報道されており、再びバロネスが女帝に返り咲いてはいた。
そして、また数日後に、バロネスはパーティーを開くことになっていた。
ボリスの力も借りて、参加者のリストを手に入れたクルエラは、「亡き友人のために」と書いたカードをつけて、参加者にドレスをおくる。
そしてパーティー当日、バロネスが見たのは、クルエラのような白と黒のツートンカラーの髪の毛で、黒いドレスに身を包んだ参加者たち。
バロネスは顔を引きつらせ、警察から死体が見つかっていないことも踏まえ、「この中に必ずクルエラがいる」と確信する。
#クルエラ
ファッションと音楽がとにかく最高だった
サイコな強い女が暴力ではなく戦うのがめちゃくちゃ好みで、クルエラの登場シーンに毎回ワクワクしてた
特にゴミ収集車からのクルエラの登場の仕方とファッションが好きでした🤍 pic.twitter.com/us2o369yCT— R (@8rchett) May 31, 2021
エステラの死
クルエラはパーティーの参加者としてもぐりこんだ後、母が亡くなったあのテラスへ向かった。
こっそり抜き取った犬笛を使って、ダルメシアンを引きつれるバロネスは、テラスへ導かれると、そこにはエステラの姿が。
話を聞いたバロネスは、エステラが実の娘であることを知ると、泣き出しそうになりながら、「抱きしめていい?」と聞いてきた。
しかし優しく抱きしめたように思われた次の瞬間、バロネスはエステラの体を押し、崖に突き落としたのだ!
その瞬間、バロネスの背後で悲鳴があがる。
ジャスパーとホーレスたちの手によって、参加者たちはテラスを取り囲むように見ており、バロネスの行いはすべて見られていたのだ!
警察に連行されるバロネスのもとに現れたのは、いつもの装いをしたクルエラ。
崖から落とされたエステラは、スカートとしてパラグライダーを仕込んでおり、転落することなく着地。
すべての真相を知ったエステラは崖から落とされて亡くなったことにして、悪名高きクルエラとして生きる道を選んだのだった。
まとめ
復讐を誓うエステラが、だんだんとクルエラになっていく様が、本当にかっこよくて、絶対映画館で見るべき作品です!
音楽も馴染みのある70年代のロックを中心にしており、センスのあるファッションも、ロック・パンク好きにはたまらないでしょう。
特に、クルエラがファッションショーをするあたりは、テンポの良さでわくわくしっぱなし!
ディズニーが苦手、という方でも楽しめる、エンターテイメント性の高い作品になっていました。
原作「101匹わんちゃん」を見たほうが、最後のシーンで思わずニヤっとしてしまうかも。