孤狼の血は2018年5月12日に公開された、R15指定のバイオレンス映画。
日本アカデミー賞では、優秀賞最多12部門を受賞している。
今回は、あらすじやキャストのほか、『孤狼の血』は続編が決まったことから「孤狼の血2」で何が描かれるのかを考察する。
「孤狼の血」のあらすじとキャスト
映画「孤狼の血」は、ニュータイプの“ヤクザ映画”として注目を集めた。
ネタバレなしのあらすじと、ドメスティックな作品を彩った豪華キャストを紹介する。
「孤狼の血」あらすじ
呉原市の暴力団「尾谷組」と「加古村組」は、昭和49年に抗争が激化。
報復合戦が繰り返され、多くの死傷者を出した。
14年後、加古村組が運営している金融会社の経理担当が失踪する事件が起こる。
この事件を受け、呉原東署捜査二課暴力団係の大上章吾と部下として配属された日岡が捜査を開始した。
暴力、放火、脅し、賄賂。捜査のためなら手段を選ばない大上に嫌悪感を隠せない日岡。
しかし、日岡は広島県警の密偵として暗躍していた。
ある日、クラブ梨子で起こったトラブルがきっかけで、尾谷組の組合員が加古村組により射殺されてしまう。
まさに一触即発寸前。尾谷組若頭一ノ瀬は、加古村組を追い込む決定的な証拠が掴めなければ、抗争をはじめると大上に宣言する。
猶予は3日。大上と日岡は、失踪事件の真相を暴くために動き出した…。
「孤狼の血」キャスト
映画「孤狼の血」は、豪華すぎるキャストが話題となった。
日本アカデミー賞では、役所広司が最優秀主演男優賞。松坂桃李が最優秀助演男優賞を受賞している。
ここでは、作品を彩った個性豊かなキャストを紹介する。
役所広司(大上章吾)
呉原東署捜査2課暴力団係の班長。
違法捜査は当たり前で、暴力団との癒着が噂されている。
松坂桃李(日岡修一)
捜査2課暴力団係に配属された新人刑事で、大上班に配属される。
広島県警の密偵としての顔も持つ。
江口洋介(一ノ瀬守孝)
尾谷組の若頭。14年前の抗争で逮捕されてしまった組長に代わり、尾谷組を束ねている。
高木里佳子(真木よう子)
クラブ「梨子」のママ。
加古村組の組合員に、恋人を射殺されてしまう。
ピエール瀧(瀧井銀次)
広島仁正会系列に属している組織、全日本祖国救済同盟の代表。大上と癒着関係にある。
松坂桃李が「孤狼の血」で男優賞を総ナメ?
TAMA映画賞最優秀男優賞を戴きました。
役者を始めて直に10年のタイミングでの受賞、本当に嬉しく思います。対象となった「孤狼の血」「娼年」「不能犯」「彼女はその名を知らない鳥たち」この現場で支えて下さった皆様のお陰です。ここでいただいた恩をしっかり返せるように精進してまいります。 pic.twitter.com/EYgGkVPRtD— 松坂桃李 (@MToriofficial) November 17, 2018
日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞主演男優賞を戴きました。
思いの丈は舞台上で述べさせていただいたので、そこでは尺的に言えなかったことを。
「菅田から盾を貰えたこと、一緒に立てたこと、めちゃくちゃ嬉しいです。」
本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/IxAg2ci6wK— 松坂桃李 (@MToriofficial) December 28, 2018
続編が決定!「孤狼の血2」の考察
映画『孤狼の血』は映画公開後、レビューサイトにて「続編を切りに希望します」「続編を見たい!」とファン熱望の声に推され、早くも続編制作が決定している。
そこで孤狼の血を実際に見た筆者が、次作「孤狼の血2」では何が描かれるのかを考察する。
映画で描かれなかった大上の過去とは?
映画「孤狼の血」は柚山裕子さんの小説が原作。
実は、小説では大上に妻の清子と子供がいたことが描かれていた。
しかし14年前の抗争と同時期に、盗難されたダンプカーに撥ねられ妻子は死亡してしまう。
1作目では、大上の過去については描かれていなかった。
なぜ、大上は違法捜査をしてまで捜査に打ち込むのかが、2作目で暴かれるかもしれない。
日岡が第2の大上になる?
決定的な証拠を掴んだ大上は、タイムリミット目前に殺されてしまう。
次々と明るみになる真実に、正義感の塊のようだった日岡の顔つきが変わりはじめていった。
孤狼の血
今年の見納めはド迫力の東映ヤクザ映画、ムチャ面白い。JRAキャラからは全く想像できない松坂桃李の熱演が凄すぎる! pic.twitter.com/XWf5RG0J3V— あるびんZ (@auto_7735) December 31, 2018
ラストシーンでは、大上と同じ銘柄の煙草に形見のジッポで火を着ける日岡の姿が描かれている。
無精髭を生やしタバコを姿は、大上そのもの。
このラストシーンから日岡が第2の大上になり、「孤狼の血2」では松坂桃李演じる日岡が主役になるのでは?と予想ができる。
ピエール瀧の復帰作となるか?
大上を亡くした日岡を陰で支えたのは、ピエール瀧演じる瀧井銀次だ。
クライマックスに向けて、陰で活躍をする。
白石和彌監督は、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」「サニー/32」などの作品にピエール瀧を起用。
麻薬取締法違反で逮捕された瀧が出演していた最新作「麻雀放浪記2020」では、出演シーンをノーカット公開し話題となった。
2020年開催予定のフジロックでは、電気グルーヴがヘッドライナーに決定している。
FUJI ROCK FESTIVAL ’20 出演決定!
・電気グルーヴ コメント映像
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— 電気グルーヴ / DENKI GROOVE (@DENKI_GROOVE_) April 3, 2020
©︎2018「孤狼の血」制作委員会