SF×ノワール『レミニセンス』オルフェウスの神話から読み解くラストとは?

SF×ノワール『レミニセンス』オルフェウスの神話から読み解くラストとは?洋画
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2021年9月17日に公開された映画レミニセンスについての解説です。
主演は、ヒュー・ジャックマンでレベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートンなど豪華キャストが出演しています。

監督は、クリストファー・ノーランの弟の妻・リサ・ジョイが務めています。
映画のあらすじ、キャスト、ギリシャ神話から紐解くラストについて調査してみました。

『レミニセンス』あらすじ

近未来のマイアミでは、気候変動により都市が水没をしていました。

人々は、過去の幸せだった記憶を追体験することで毎日の辛い生活を乗り越えていたのです。元軍人のニック・バニスターは記憶を追体験できる装置を発明してビジネスしています。
アシスタントで同じく元軍人のエミリー・サンダース(ワッツ)はニックに密かに思いを寄せていました。

ある日、閉店間際にメイと名乗る女性が訪れます。

鍵を探すために記憶を見たいと言います。ニックは、メイに一目惚れをしてしまいます。メイがイヤリングを忘れたため、メイがウェイトレスとして働くバーを訪れました。

そこでニックの好きな曲を歌うメイに出会い心を奪われます。

二人はやがて惹かれ合い恋人となります。
しかし、突如メイが失踪してしまうのです。
メイを忘れられないニックは、メイを探し続けます。

ある日、検事からギャングの記憶を探る仕事を依頼されます。

そこで、麻薬王として知られているセント・ジョーの愛人だったメイが映し出されたのです。ニックの知らないメイを目の当たりにしてショックを受けます。
ワッツからはこれ以上メイに関わらないでほしいと忠告を受けますが、ニックはそれでもメイの居場所を捜すために調査をするのでした。

果たして、ニックはメイを見つけ出すことはできるのでしょうか。
また、巨大な陰謀とは一体何なのでしょうか

『レミニセンス』のキャスト・監督

映画「レミニセンス」のキャスト・監督についてみていきましょう。

監督:リサ・ジョイ

監督はジョナサン・ノーランの妻であるリサ・ジョイです。

2016年から放送されているドラマ「ウエストワールド」で製作に携わっています。
今作で長編映画監督デビューをしました。

ニック・バニスター役 ヒュー・ジャックマン

ニックを演じるのは、俳優のヒュー・ジャックマンです。

1994年頃から芸能界入り果たし、「X-MEN」シリーズのウルヴァリン役に抜擢され一躍有名になります。
その後、2012年に公開された映画「レ・ミゼラブル」でゴールデングローブ賞主演男優賞、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされました。

2017年に公開された映画「LOGAN/ローガン」でウルヴァリン役を最後になり、翌年にはミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」でグラミー賞サウンドトラック・アルバム賞を受賞しました。

メイ役 レベッカ・ファーガソン

メイを演じるのは、女優のレベッカ・ファーガソンです。

1999年に芸能界入りをします。
2004年に公開された映画「ポゼッション」で女優デビューをします。

ブレイクのきっかけは、2013年に放送されたドラマ「ホワイト・クイーン 白薔薇の女王」で主演を務めたことでした。

代表作としては、2015年に公開された映画「ミッション:インポッシブル」シリーズや2019年に公開された映画「ドクター・スリープ」などを挙げることができます。

エミリー・サンダース(ワッツ)役 タンディ・ニュートン

ワッツを演じるのは、女優のタンディ・ニュートンです。

1991年に公開された映画「ニコール・キッドマンの恋愛天国」で女優デビューをします。

ブレイクのきっかけは、2000年に公開された映画「ミッション:インポッシブル2」に出演したことでした。

2016年から放送されたドラマ「ウエストワールド」に出演をしており、2018年度エミー賞最優秀助演女優賞を受賞しています。

セント・ジョー役 ダニエル・ウー

セントを演じるのは、俳優のダニエル・ウーです。

1994年頃からモデルとして活動を始めます。

ブレイクのきっかけは、2004年に公開された映画「香港国際警察/NEW POLICE STORY」に出演をしたことでした。
台湾金馬奨助演男優賞を受賞しています。

代表作としては、2016年に公開の「ウォークラフト」や2018年に公開の「トゥームレイダー ファースト・ミッション」などを挙げることができます。

サイラス・ブース役 クリフ・カーティス

ブースを演じるのは、俳優のクリフ・カーティスです。

1991年から芸能界入りをします。

代表作としては、2015年に放送されたドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」や2019年に公開の「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」などを挙げることができます。

『レミニセンス』の注目ポイント

映画「レミニセンス」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。

レミニセンスとは

レミニセンスの仕事とは、記憶に潜入することです。
記憶には、深層世界があり、その世界に潜入して捜査するのが「レミニセンスエージェント」です。

同じ記憶に何度も入ると、対象者は記憶に閉じ込められ出られなくなる
記憶に事実を異なることを植え付けようとしてはいけない

これを破ると現実世界には戻れなくなるのです。

そう遠くない現実世界!?

物語の舞台は、地球温暖化により海面が上昇してしまい海沿いの都市が水没しています。
さらに気温上昇のために日中は寝て、日没から日の出までの時間を活動をするようになりました。

マイアミが水没した世界というのは、マイアミで海面の上昇のために堤防を建設が計画されているニュースを観たことがきっかけでだそうです。
また、経済格差が浮き彫りになっており、貧困層は水没した都市に住み、富裕層はドライランドに住んでいます。
国境での戦闘が悲惨だったと劇中で説明がありました。それは、アメリカとメキシコの国境問題も示唆していることが分かりますね。

ジャンルはノワール?

映画「レミニセンス」の予告や事前情報では、SFのような印象を受けます。
しかし、実際にはSFではなくノワール・恋要素が強いと言えます。

物語はニックがメイに一目惚れをしたことで大きく動き出します。
恋人であるメイがある日失踪してしまい行方を追います。

行方を追っていくうちに陰謀に渦巻くマイアミとメイが関係していくことを知るのでした。
監督は、「TENET」や「ダークナイトライジング」や「インターステラー」などを手掛けるクリストファー・ノーランの弟のジョナサン・ノーランの妻であるリサ・ジョイが監督・脚本を務めています。

リサ・ジョイは、本作が長編初作品となります。

ノーラン作品のようなSFやスパイアクションを期待して観ると肩透かしとなるかもしれません。
リサ・ジョイは「ウエストワールド」で一躍有名になりました。
今作は、ウエストワールドと世界が酷似しています。

オルフェウスの神話との関係

劇中ではニックがメイに対して「オルフェウスの神話」を語るシーンがあります。

オルフェウスは、愛する妻のエウリュディケーの死を受け入れられないため冥界へ取り返そうとします。
オルフェウスは、冥界の王ハデスと王妃ペルセポネーに歌声を披露します。
オルフェウスの歌声に魅了されたハデスは、死んだエウリュディケーを生者の世界へ戻ることを了承します。

それには条件がひとつあり、冥界の出口を通過までは決して振り返ってはいけないというもの。

オルフェウスは、冥界の出口が近付いたときにとっさに振り返ってしまいます。
するとエウリュディケーは、黄泉の国に閉じ込められてしまうのでした。

オルフェウスの神話は悲しい恋の物語として有名でしたが、ニックはこの神話を「ハッピーエンド」に変えて話していました。

なぜ、ニックはバットエンドをあえてハッピーエンドに変えて話すのでしょうか。
ニックが目を背けたかった原因に注目できます。

ネット上の感想

ネット上の感想についてみていきましょう。

ネット上では、派手なSFというよりも絵画のような水没都市が美しいラブストーリーとして評価をされていました。

まとめ

2021年9月17日に公開された映画「レミニセンス」のあらすじ、キャストについて調査してみました。

監督は、クリストファー・ノーランの弟の妻・リサ・ジョイが務めており今作が初の長編映画となっています。
近未来SFと宣伝されていましたが、実際にはノワール・恋愛要素が強く、ノーラン作品のようなSFやスパイアクションを期待して観ると肩透かしとなるかもしれません。

しかし、本当に近い将来に起こるかもしれない地球温暖化や国境問題などを取り入れているのは凄いと思いました。
また、ギリシャ神話のオルフェウスの神話をあえてハッピーエンドとして語ることで、ニックの決断を説明していると言えます。