2022年11月18日に公開の映画『ザ・メニュー』についての解説です。
太平洋沿いの孤島の高級レストランを訪れた若いカップルが究極のフルコースを味わうために訪れます。
しかしそこには予想外のサプライズが待っていたのです。
これまでにない新感覚のグルメスリラー作品として注目を集めています。
映画のあらすじ、キャストをネタバレありで紹介します。
『ザ・メニュー』あらすじ
マーゴとタイラーは、太平洋の孤島にある高級レストラン「ホーソン」へやってきます。
「ホーソン」は選び抜かれた客した予約が取れません。
各界の著名人12人が究極のフルコースを味わうために集められました。
「ホーソン」の料理長のジュリアン・スローヴィクは、「これからお出しする料理を食べないでください。味わってください」と語ります。
次々と運ばれてくる料理に、タイラーは感動し涙を流します。
他の客たちも思い思いに料理の感想を述べあいます。
しかし、マーゴだけは出される料理に違和感を抱き始めました。
スローヴィクが提供する料理には「物語」があります。
今夜の「物語」は一体何なのか。
12人の客を巻き込んだ究極のフルコースが今始まります。
『ザ・メニュー』のキャスト
映画『ザ・メニュー』のキャストについてみていきましょう。
監督：マーク・マイロッド
監督を務めるのは、マーク・マイロッドです。
2002年に公開の『アリ・G』で監督デビューをしました。
その後、2011年に放送の『ワンス・アポン・ア・タイム』や2015年に放送の『マイノリティ・リポート』などの脚本を務めました。
代表作としては、2015年に放送の『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン5～8などがあります。
ジュリアン・スローヴィク役 レイフ・ファインズ
スローヴィクを演じるのは、俳優のレイフ・ファインズです。
1985年に芸能界入りを果たします。
1993年に公開の『シンドラーのリスト』でアカデミー助演男優賞にノミネートされ注目を集めました。
ブレイクのきっかけは、2007年に公開の『ハリーポッター』でヴォルデモートを演じたことでした。
代表作としては、2012年に公開の『007』シリーズや2014年に公開の『グランド・ブダペスト・ホテル』などを挙げることができます。
マーゴ役 アニャ・テイラー＝ジョイ
マーゴを演じるのは、女優のアニャ・テイラー＝ジョイです。
14歳の時にモデルにスカウトをされ芸能界入りをし、2014年に放送をされたドラマ『Endeavour』で女優デビューを果たしました。
2015年に公開された映画『ウィッチ』でブレイクをして、2016年の映画『スプリット』や2019年の映画『ミスター・ガラス』とホラー作品の出演が多く絶叫クイーンとしても有名ですね。
2020年に公開された『ニュー・ミュータント』にも出演をしています。
タイラー役 ニコラス・ホルト
タイラーを演じるのは、俳優のニコラス・ホルトです。
2002年に公開の『アバウト・ア・ボーイ』で子役デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、2011年に公開の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』シリーズに出演をしたことでした。
代表作としては、2019年に公開の『トールキン 旅のはじまり』や『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』などがあります。
エルサ役 ホン・チャウ
エルサを演じるのは、女優のホン・チャウです。
2006年に芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、2017年に公開の『ダウンサイズ』に出演をしたことでした。
この映画でゴールデングローブ賞や全米映画俳優組合賞にノミネートされました。
代表作としては、2018年に放送の『ホームカミング』や2019年に放送の『ウォッチメン』などがあります。
リリアン・ブルーム役 ジャネット・マクティア
リリアンを演じるのは、女優のジャネット・マクティアです。
1985年に芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、1999年に公開の『タンブルウィーズ』に出演をしたことでした。
この映画でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では主演女優賞を受賞しています。
代表作としては、2011年に公開の『アルバート氏の人生』や2016年に公開の『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』などがあります。
映画スター役 ジョン・レグイザモ
映画スターを演じるのは、俳優のジョン・レグイザモです。
1986年に放送の『特捜刑事マイアミ・バイス』で俳優デビューをしました。
その後、2005年に放送の『ER緊急救命室』でメインキャストとして出演をしました。
代表作としては、2014年に放送の『ジョン・ウィック』シリーズや2016年に放送の『BLOODLINE ブラッドライン』などがあります。
『ザ・メニュー』なぜR15指定？グロいシーンはある？
『ザ・メニュー』は性描写はないですが、刺激が強めな殺傷・出血のシーンがあるため、R指定になったのかと思われます。
例えば序盤のコメディーなシーンから、いきなり人体切断シーンが出てきます。
銃声など効果音で驚かせるようなパフォーマンスもあるため、上記が苦手な方は『ザ・メニュー』の予告を観てから鑑賞することをおすすめします。
『ザ・メニュー』の注目ポイント
映画『ザ・メニュー』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
新しいグルメスリラー
映画『ザ・メニュー』はこれまでにないグルメスリラー映画です。
グルメスリラーと聞くと一番に思い浮かぶのがカニバリズム（食人）です。
映画だと『グリーン・インフェルノ』や『羊たちの沈黙』シリーズが有名ですが、本作ではカニバリズムのシーンは登場しません。
そのため、これまでにない切り口のグルメスリラーを楽しめます。
スリラー作品は好きだけどエグすぎるのは苦手という人にもおすすめしたい作品です。
おいしそうな料理が満載
『ザ・メニュー』
離れの島での超高級コース料理体験。シェフの合図に終始ビビりまくりで、床にシートを敷き出したときから狂い始めるコース料理….チーズバーガーが食べたくなるエンディングだったのでしっかり帰って作りました。#ザメニュー堪能キャンペーン pic.twitter.com/Q821WI6s9o— R i m a 🌞 (@SparksSwifty13) December 4, 2022
映画『ザ・メニュー』では、グルメ映画としても楽しめます。
見た目にもおいしそうな料理がたくさん登場して、観ているだけでお腹が空きます。
撮影を監督したピーター・デミングは、映画『マルホランド・ドライブ』でインディペンデント・スピリット賞撮影賞を受賞した実力者です。
劇中のラストに登場したチーズバーガーを観て無性にチーズバーガーが食べたくなった視聴者も多いのではないでしょうか。
さらに、美術を担当したイーサン・トーマンは、映画『フリー・ガイ』や『ザ・レポート』『KINキン』などを手掛けています。
劇中で登場するレストラン「ホーソン」の内観は美術館を彷彿とさせます。
ネタバレ
ここからは、ネタバレありで映画『ザ・メニュー』の注目ポイントを紹介します。
注文の多い料理店
映画『ザ・メニュー』は宮沢賢治の『注文の多い料理店』に似ています。
招待された客は、食材の一部として招待されていたのです。
ただ、『注文の多い料理店』は食べるためですが、映画『ザ・メニュー』では料理の一部として味わえる演出として使われています。
主人公のマーゴだけが食材として招待されたのではなく、客として招待されたのでした。
マーゴだけが生き残ったのも純粋な「客」だったからなのかもしれませんね。
チーズバーガー
映画『ザ・メニュー』のラストでは、マーゴがスローヴィクの秘密の部屋に飾ってあった写真からチーズバーガーが彼の料理人としての原点だと知ります。
そして「チーズバーガーが食べたい」と注文します。
スローヴィクは、マーゴが自分と同じ上流階級に虐げられてきたことを知り、初めて客として接客をするのでした。
作られたチーズバーガーは、スローヴィクの原点でありマーゴがおいしく食べたことで自分の中の復讐にも終止符を打つ決意をできたと言えます。
フルコースの締めの「デザート」で燃えるホーソンを見ながら残ったチーズバーガーを食べるマーゴが印象的でした。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
ザ・メニュー見てきた👏こんな毒のある映画久しぶりだよ。コース仕立てでストーリーが進むのも面白いです。コミカライズしたら荒木飛呂彦がいい感じというと雰囲気伝わりそう。 pic.twitter.com/i0goNuj0sM
— お馬 (@0uma3) December 8, 2022
『ザ・メニュー』
予約ができない高級レストランに訪れた11人の客、最高のメニューを味わうはずが予期せぬ展開へ。ビジュアルを最高に楽しめる映画。余白があって考えさせられる魅力もある。パンフも充実していて、なるほどって感じる映画。アニャ・テイラー＝ジョイが好きなら人なら絶対おすすめ。 pic.twitter.com/oLrUh3HNGc— 染夫木智也 (@somebuki) December 5, 2022
まとめ
2022年11月18日に公開の映画『ザ・メニュー』のあらすじ、キャストを調査してみました。
究極のフルコースを食べるために孤島の高級レストランを訪れたカップルに起こる予想外のサプライズを描いたグルメスリラーです。
主演は、アニャ・テイラー＝ジョイが務め、レイフ・ファインズやニコラス・ホルトやホン・チャウなど豪華キャストが出演をしています。
劇中では、カニバリズムシーンが登場せずにスリラー作品をあまり観ない人にもおすすめの作品ですよ。