2021年3月26日に公開された映画「騙し絵の牙」が面白いとネット上で話題を呼んでいます。
出演者全員が嘘つきなのです。
映画「騙し絵の牙」のあらすじ、キャスト、ネット上の感想について詳しく調査してみました。
あらすじ
大手出版社の「薫風社」は創業者の社長が死去したことで専務の東松龍司からお荷物雑誌の「トリニティ」を廃刊すると言われていました。
変わり者の編集長として有名な速水輝は、廃刊の危機を救うべく立ち上がるのです。
「小説薫風」の新人編集者の高野恵を引き抜き、新人小説家の矢代聖や大御所小説家の二階堂大作、人気ファッションモデルの城島咲などを起用しながら誰も考え付かない方法でトリニティを救おうと奮闘します。
その裏には、それぞれの思惑、嘘、裏切り、告発など陰謀が渦巻いています。
速水はその中でも、「明るく情熱的」「正義感が強く人情深い」「自己犠牲の精神が強く誰よりも読者を第一に考えている」と誰からも一目置かれる存在です。
しかし、それは速水が隠し持っている「牙」だったのです。
果たして、速水は廃刊寸前の「トリニティ」を救うことはできるのでしょうか。
また、速水が最後に隠し持っていた「牙」とは一体何なのでしょうか。
相関図は?
映画「騙し絵の牙」の相関図についてみていきましょう。
映画「騙し絵の牙」が面白そうなのは、この人物相関図が小説と全く異なる点と、そもそも原作にいないキャラクターが大量投入されてるとこですね。おそらくは映画化にあたって原作の解体→再構築という気の遠くなる作業をしているはず😀✨ pic.twitter.com/11vQMI5FDK
— キーノ (@1289ttkf) March 29, 2021
個性的なキャラクターが数多く登場します。
その一人ひとりがそれぞれの思惑があったりとかなり見応えがある映画なのです。
原作は?
原作についてもみていきましょう。
作者は塩田武士です。
2011年に「盤上のアルファ」で小説家デビューを果たしました。
その後、2016年に「罪の声」で第7回山田風太郎賞を受賞し、2017年の本屋大賞で3位になります。
原作の「騙し絵の牙」は本屋大賞で6位になり2年連続して本屋大賞にランクインし注目を集めました。
『騙し絵の牙』のキャスト・監督
映画「騙し絵の牙」のキャストや監督についてもみていきましょう。
監督:吉田大八
監督を務めるのは、吉田大八です。
1987年にCM制作会社でCMディレクターとして活躍をしていました。
2007年に映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」で監督デビューを果たします。
その後、2013年に公開された映画「桐島、部活やめるってよ」で一躍有名になります。
その年の第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀作品賞を受賞し注目を集めましたね。
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ちょこっと #ダマキバ豆知識💡⑨新垣プロデューサー曰く
🎬#吉田大八 監督は
「ミリ単位で演出される非常に緻密な方」それまでのシーンやテイク数も頭に入っていて、あらゆるパターンを考えながら演出されていると感じたそうです📚!#騙し絵の牙#大ヒット上映中 pic.twitter.com/0itX3nxE1r
— 映画『騙し絵の牙』公式 (@damashienokiba) March 27, 2021
速水輝役 大泉洋
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「トリニティ」の編集長の速水を演じるのは、俳優の大泉洋です。
生年月日は、1973年4月3日で年齢は(2021年現在)47歳です。
出身は、北海道です。
身長は178㎝で血液型はB型です。
1995年に芸能界入りを果たし、2004年に本格的に東京へ進出をしました。
2005年に放送されたドラマ「救命病棟24時」で連ドラ初出演をしました。その後、2007年に放送されたドラマ「ハケンの品格」で一躍有名になります。
代表作品としては、2012年に公開された映画「探偵はBARにいる」や2014年に公開された映画「青天の霹靂」などを挙げることができます。
高野恵役 松岡茉優
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速水に引き抜かれて部下として働くことになった新人編集者の高野恵を演じるのは、女優の松岡茉優です。
生年月日は、1995年2月16日で年齢は(2021年現在)26歳です。
出身は、東京都で身長は158㎝です。
2008年に大人気番組の「おはスタ」ガールとして芸能界入りを果たしました。
その後、2013年にNHKドラマ「あまちゃん」でブレイクをします。
2017年に公開された映画「勝手にふるえてろ」で初主演を務め「第30回 東京国際映画祭」で観客賞を受賞しました。
吉田大八監督とは「桐島、部活やめるってよ」以来2度目となる共演です。
撮影に挑むにあたり、松岡茉優は、「8年経って成長した姿を見せられるか緊張した」と明かしていました。
東松龍司役 佐藤浩市
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薫風社の専務である東松龍司を演じるのは、俳優の佐藤浩市です。
生年月日は、1960年12月10日で年齢は(2021年現在)61歳です。
出身は、東京都で身長は182㎝と高身長ですね。
1980年にNHKドラマ「続・続事件」で俳優デビューを果たします。
1981年に公開された映画「青春の門」でブルーリボン賞新人賞受賞し一躍有名になります。
その後も数多くのドラマ、映画、CMと引っ張りだこで日本を代表する名俳優と言えますね。
佐藤浩市と大泉洋の共演は、2013年に公開された映画「清須会議」で共演をし、2018年に公開された映画「こんな夜更けにバナナかよ」でも共演をしましたがほとんど絡みがなかったそうです。
そのため、今回の映画「騙し絵の牙」での二人の化学反応がとても楽しみですね。
矢代聖役 宮沢氷魚
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新人小説家の矢代聖を演じるのは、俳優の宮沢氷魚です。
生年月日は、1994年4月24日で年齢は(2021年現在)27歳です。
出身は、アメリカのサンフランシスコです。
父親は、THE BOOMの元ボーカル・宮沢和史で母親はタレントの光岡ディオンというサラブレッドと言えます。
2015年に現在の所属事務であるレプロエンタテインメントに所属して芸能界入りを果たします。第30回「MEN’S NON-NO」でグランプリを受賞してモデルとして活躍をしました。
2017年に放送されたドラマ「コウノドリ」で俳優デビューをしました。
2020年に公開された映画「his」で初主演を務めました。
城島咲役 池田エライザ
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人気ファッションモデルで銃を集めることを密かな趣味としている城島咲を演じるのは、モデルで女優の池田エライザです。
生年月日は、1996年4月16日で年齢は(2021年現在)25歳です。
出身は、フィリピンです。
身長は、170㎝で血液型はB型です。
2009年にファッション誌「ニコラ」のオーディションでグランプリを受賞して芸能界入りを果たします。
その後、2011年に公開された映画「高校デビュー」で女優デビューをしました。
代表作品としては、2015年に公開された映画「みんな!エスパーだよ!」や2018年に公開された映画「ルームロンダリング」などを挙げることができます。
二階堂大作役 國村隼
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大御所小説家の二階堂大作を演じるのは、俳優の國村隼です。
生年月日は、1955年11月16日で年齢は(2021年現在)66歳です。
出身は、大阪府です。
身長は、170㎝で血液型はA型です。
1981年に公開された映画「ガキ帝国」で俳優デビューを果たします。
その後、1989年に公開された「ブラック・レイン」でブレイクをします。
代表作品としては、2016年に公開された映画「哭声/コクソン」や「アウトレイジ」「半落ち」などを挙げることができます。
伊庭惟高役 中村倫也
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急死した薫風社の息子である伊庭惟高を演じるのは、俳優の中村倫也です。
生年月日は、1986年12月24日で年齢は(2021年現在)35歳です。
出身は、東京都で身長は170㎝です。
2005年に映画「七人の弔」で俳優デビューを果たしました。
その後、2014年の舞台「ヒストリーボーイズ」で初主演を演じ、2018年にNHKドラマ「半分、青い。」で一躍有名になりました。
ドラマ、映画、CMに引っ張りだこの売れっ子俳優と言えます。
謎の男役 リリーフランキー
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映画の中で「謎の男」として登場するのが、俳優で小説家としてマルチに活躍をしているリリーフランキーです。
生年月日は、1963年11月4日で年齢は(2021年現在)58歳です。
出身は、福岡県で身長は174㎝です。
作家として活躍をしていましたが、1991年頃から音楽活動にも携わるようになります。
作家としては「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」が200万部を超える大ベストセラーを記録します。
俳優としては、2001年に映画「盲獣vs一寸法師」で主役に抜擢され俳優デビューを果たします。
その後も、2018年に公開された映画「万引き家族」で第42回日本アカデミー賞優秀主演男優賞や第28回東京スポーツ映画大賞主演男優賞を受賞するなど俳優としても高い評価をされています。
映画の中でキーマンとなっています。
『騙し絵の牙』の注目ポイント
映画「騙し絵の牙」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
映画化のきっかけは?
「騙し絵の牙」が映画化されたきっかけは、大泉洋が雑誌「ダ・ヴィンチ」の編集者に以前から「主役になれるような小説ないの?」と長年聞いていたことだったそうです。
あまりにもしつこく聞く大泉洋に編集者が「大泉さんを主役にした小説を私が作ります!」と作家の塩田武士へ依頼したと言います。
そのため塩田武士は、小説を書く際に大泉洋が主役になるようにあてがきしたのです。
大泉洋から発信されたのですね。
速水が隠し持っていた「牙」とは?
速水輝は、「明るく情熱的」「正義感が強く人情深い」「自己犠牲の精神が強く誰よりも読者を第一に考えている」と表向きは完璧な聖人です。
しかし、速水は「牙」を隠し持っています。
映画のラストで明かされる「牙」はまさに騙し絵のようです。同じ絵でも見方や角度を変えることで全く別の絵になります。
速水は「トリニティ」を残したいという思いは本物ですが、それをどう観客が捉えるかという見方によって物語は大きく変わってきます。それが、速水が隠し持っていた「牙」なのです。
映画「騙し絵の牙」も速水だけではなく登場人物全員が「牙」を隠し持っています。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
『騙し絵の牙』を観た。お見事! 8割方原作とは違う話だが(タイトルの意味すら違う)、原作の20倍は面白い。出版界や書店のシビアな危機を背景に繰り広げられる仁義なき戦い。2時間弱に膨大な情報量を盛り込んだ快調な演出。適材適所の俳優陣の中でもシャンソンを披露する大物作家・國村隼が強烈。
— 千街晶之 (@sengaiakiyuki) March 26, 2021
「騙し絵の牙」という映画をみた
事前知識ゼロだったけど、面白い内容だった!
突出した点をいうと、、音楽がかっこ良すぎてヤバかった。
目を凝らしてエンドロールみてしまった!LITEさん、ちょーかっこいいわ!
素敵なアーティストを知れて嬉しい— ネギ星人 改め TKP (@PzTkp) March 29, 2021
事前知識ゼロでも十分に楽しめる映画だと高評価でした。
まとめ
2021年3月26日に公開された映画「騙し絵の牙」が面白いとネット上で話題を呼んでいます。
原作は、2016年「罪の声」で第7回山田風太郎賞を受賞した作家の塩田武士の「騙し絵の牙」です。
この小説は、実は大泉洋が主役を演じることを想定して書いたあてがきだったのです。
そのため、主人公の速水輝はまさに大泉洋そのものとも言えるほどはまり役です。
大泉洋が演じる速水の笑顔や人柄に騙されることなく隠し持っている「牙」を注意しながら観るととても面白いですよ。