韓国では2019年に放送され、日本ではNHK総合で2021年2月14日から放送されたドラマ『ヘチ 王座への道』が本格派時代劇として注目を集めていました。
「ヘチ」とは、伝説上の生き物で、善と悪を裁くと言われています。
物語は、朝鮮王朝第21代王、英祖(ヨンジョ)のイ・グムの若き日を描いています。
ドラマ『ヘチ 王座への道』のあらすじ、キャストを詳しく解説していきます。
あらすじ
18世紀初頭。
第19代王の粛宗(スクチョン)の次男イ・グム。
母親の身分が低いために、宮廷でも爪弾き者の王子でした。
そのため、街中で遊び歩く日々を過ごしていました。
そこに現れたのは、罪を犯しながらも王座を狙うイ・タン。
イ・タンは、重臣と結託して国を我が物としようと企てます。イ・タンの罪を暴こうとした役人が次々と逮捕されてしまい、司法が歪められていったのです。
イ・グムは重臣に対して何度も抗議をしますが「それが政治」だと言われ自らの力の無さに落胆をしてしまいます。
そんな時に、役人の違反行為を監視する監察員のハン・ジョンソンが不審死を遂げます。
その死をきっかけに、正義を信じる仲間たちがイ・グムの下に集まるのです。イ・グムは、役人の違反行為を監視する官庁の人物たちと共に正義のために戦うことを決断します。
監察のパク・ムンス、司憲府の一員で正義感が強いヨジ、副長官のウィ・ビョンジュ。
志が同じ仲間と共に、公平な世を取り戻す戦いが始まります。
相関図
ドラマ『ヘチ 王座への道』の相関図がこちらです。
18世紀初頭の王宮では、「老論(ノロン)派」「少論(ソロン)派」「南人派」がありました。
南人派は、世子イ・ユンの母を支持していましたが、死罪となってしまい多くも重臣らが追放となり現在では力を失っています。
宮廷では、老論(ノロン)派と少論(ソロン)派が権力争いをしていました。
ちなみに、老論(ノロン)派が推しているのが裏で悪事の数々を行っているイ・タン。
少論(ソロン)派が推しているのは、王の三男のイ・フォです。
『ヘチ 王座への道』のキャスト
ドラマ『ヘチ 王座への道』のキャストについてみていきましょう。
イ・グム
粛宗(スクチョン)の次男で、冷静な判断力と正義感を持っています。
側室だった母親は宮廷で水くみをしていた身分の低い出身だったために、宮廷では爪弾き者扱いをされていました。
世に蔓延る悪に立ち向かうために立ち上がります。
イ・グムを演じるのは、俳優のチョン・イルです。
2006年から芸能界入りを果たし、映画「静かな世界」で俳優デビューをします。
その後も、2009年に放送されたドラマ「美賊イルジメ伝」や2012年に放送されたドラマ「太陽を抱く月」などで時代劇男神としてブレイクをしました。
「太陽を抱く月」では、最高視聴率が46.1%を記録しています。
2016年12月から兵役に入り、2018年11月に除隊をしています。
本作は、除隊後の最初のドラマとしても注目を集めました。
パク・ムンス
パク・ムンスは、役人の違反行為を監視する官庁の監察員です。イ・グム同様に正義感が強く明るい性格のため多くの人から愛されている存在です。
イ・グムと共に不正の無い平等な世の中を目指します。
パク・ムンスを演じるのは、俳優のクォン・ユルです。
2007年に放送されたドラマ「走れサバ!」で芸能界入りを果たします。
その後、2017年に放送されたドラマ「耳打ち~愛の言葉~」でコリアドラマアワード最優秀賞やSBS演技大賞優秀演技賞を受賞し一躍有名になりました。
ヨジ
ヨジは、司憲府の一員で、男勝りな性格で武芸と語学に優れています。
ヨジを演じるのは、女優のコ・アラです。
2003年に放送されたドラマ「ジャープ」で芸能界入りを果たします。
同年には「四捨五入」で主演を務め注目をあつめました。
2009年には、日本で放送されたドラマ「華麗なるスパイ」に出演して日本でも人気を集めます。
撮影中に、足を骨折してしまい降板を噂されましたが、最後まで演じ続けたそうです。
タルムン
街のごろつきたちのリーダー的存在で、貧しい市民を守るためにイ・グムと共に戦うことを決意します。
タルムンを演じるのは、俳優のパク・フンです。
舞台俳優として芸能界入りを果たし、2008年に公開された映画「死の鐘」でスクリーンデビューをします。
その後、2010年に公開された映画「あなたの初恋探します」で一躍有名になりました。
代表作品としては、2016年に放送されたドラマ「太陽の末裔」や2017年に放送されたドラマ「裸の消防士」などを挙げることができます。
イ・タン
傍系の王族の王子で、老論派から支持されています。重臣たちと結託して、陰では殺人などの悪事を働いていました。
イ・グムに対して敵対心が強く、王座へ執着しあらゆる手段を使って王座を狙っています。
イ・タンを演じるのは、俳優のチョン・ムンソンです。
舞台俳優として芸能界入りを果たし、2012年に放送されたドラマ「ファントム」で俳優デビューをします。
その後は、2013年に放送されたドラマ「怪しい家政婦」で一躍有名になりました。
代表作品としては、2015年に放送されたドラマ「六龍が飛ぶ」や2018年に放送されたドラマ「恋のトリセツ ~フンナムとジョンウムの恋愛日誌~」などを挙げることができます。
『ヘチ 王座への道』の注目ポイント
ドラマ『ヘチ 王座への道』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
予備知識ゼロでも楽しめる
ドラマ『ヘチ 王座への道』の見どころは、本格的な時代劇ですが予備知識がゼロでも十分に楽しめるドラマです。
主人公のイ・グムは頭脳明晰ですが、母親の身分が低かったために王宮では邪魔者扱いをされていました。王宮内で横行している悪事を知りつつも何もできない自分に落ち込んでいたのです。
しかし、正義感の強い監察員のハン・ジョンソンやヨジ、パク・ムンスらと出会うことで次第に世の中を変えたいという正義感を宿すのです。
そんなイ・グムがかっこいい!
迫力のアクションシーンは見応えがありハラハラドキドキさせられますよ!
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
ヘチ王座への道
見始めました!
粛宗の時代が好きだからチャン禧嬪とか
イソン、トンイとかを繋げてみるのが趣味なんです。歴史って面白いですね🥺#韓国ドラマ— 사키 (@twice_popo_sana) February 14, 2021
韓国ドラマの「ヘチ王座への道」
めっちゃ面白い。
韓国ドラマは現代物より時代物が好き。— ぷらむちゃん (@poodle929) February 18, 2021
ドラマ『ヘチ 王座への道』を観て時代劇にハマる視聴者も多いようですね。
まとめ
日本では2021年2月から放送されたドラマ『ヘチ 王座への道』のあらすじ、キャストについて調査してみました。
物語は、朝鮮王朝第21代王、英祖(ヨンジョ)のイ・グムの若き日を描いています。
母親の出身が身分が低かったために王宮でも邪魔者扱いされていたイ・グムが、同じ志を持つ仲間と共に公平な世を取り戻す戦いが見どころと言えます。
予備知識がゼロでも十分楽しめる時代劇ドラマですよ。