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今田美桜主演『カランコエの花』LGBTに触れた高校生たちがぶつかる想い

邦画
© 2018/中川組

カランコエの花』は高校生活を思い出させてくれる青春一杯の作品だ。

高校生達は、教室でクラスメイトといつも通り授業や放課後を楽しんでいた。

しかし、ある日先生が休んだ代わりに行われた授業で、「LGBT」に関する授業がありクラスの空気が一変する。

 

思春期真っ盛りの生徒達が色めきたったのだ。

もしかしたら、クラス内にLGBTの生徒がいるのではないか、と。

短編作品であるため、上映時間は39分と非常に見やすくなっている。

主演は、今田美桜だ。

さっそく、ストーリーを深く見ていこう。

『カランコエの花』のあらすじ

LGBTが抱えている社会的な問題を、本人からではなく敢えて周りの人々の目線から描いた『カランコエの花

カランコエの花』は2017年・第26回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)でのコンペティションでグランプリを勝ち取っている。また第4回新人監督映画祭で受賞した短編映画でもある。

 

とある高校の教室から話は始まる。

2年生のクラスではいつも通り、授業が行われようとしていた。ただある日、唐突に「LGBTについて」の授業が行われた。その意図が先生の口からは一切、告げられない。

生徒達は色めき、そして勘ぐる。

「もしかしたら、クラス内にLGBT当事者がいるのではないか?」

そんな噂があっという間に広まっていく様子を描いた作品だ。

時間は短編であり、とても短い。

ただそれでも、ズシリと考えさせられるテーマとなっている。

出典元:Twitter@uplinkcloud

テーマは高校生活の青春に基づいて描かれているため、少しでも普通の状況と違うと、まるで腫れ物に触れるかのような緊張感が伴う。

本当に高校生活にカムバックしたかのような臨場感が、画面上から伝わってくるのだ。

 

思春期ならではの描写が多数あり、皆が心の中に複雑な葛藤を抱いている。

秘密があっても、誰にもいえない。

相談すらほとんどできない。

クラスメイト達は何かを抱えて生きている。月乃もそんな高校生の一人だ。

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『カランコエの花』のキャスト

『カランコエの花』のキャストは高校生がほとんどを占める。その中でも一ノ瀬月乃という生徒役で、主役を演じた今田美桜をピックアップしていく。

一ノ瀬月乃(今田美桜)

今田美桜(いまだみお)は誕生日1997年3月5日である。出身は福岡。

高校時代、地元・福岡のモデル事務所にスカウトされ、芸能活動を開始する。

その後、映画「罪の余白」(15)で女優デビューを果たした。

16年に活動拠点を東京に移すと、「花のち晴れ 花男 Next Season」(18)で知名度を一気に上げた。

カランコエの花」(18)では、映画初主演である一ノ瀬月乃役を好演した。

映画「君は月夜に光り輝く」(19)や「半沢直樹シリーズ」(20)など注目作の出演が続いている。

 

新木裕也(笠松将)

笠松将かさまつしょう)は、愛知県出身。誕生日は1992年11月4日

2013年に「生贄のジレンマ」で俳優デビューを果たした。

クローズEXPLODE」(14)、「キリング・カリキュラム 人狼処刑ゲーム 序章」(15)、「カランコエの花」(16)など多数の映画に出演している。

インディーズ映画ではあるが「それからのこと、これからのこと」(16)、「このまちで暮らせば」(18)で主演を務め上げた。また「響 HIBIKI」(18)や「羊とオオカミの恋と殺人」(19)など話題作の出演が増加している。

20年にも主演作「花と雨」が控えている。他にも「転がるビー玉」「明日、キミのいない世界で」「ファンファーレが鳴り響く」など出演作が多数、公開される予定だ。

『カランコエの花』の評判

思春期の空気を味わいたい人に『カランコエの花』は絶好の作品となる。

 39分の短編映画にも関わらず、非常に高い評価を得ている。

カランコエの花言葉とは

カランコエは、秋から春にかけて美しい花を咲かせる花である。

カランコエの花言葉は、

幸福を告げる
あなたを守る
おおらかな心
たくさんの小さな思い出

という意味を持っている。

カランコエの花言葉を知るだけで、本作がより一層深く楽しめるのではないだろうか。

『カランコエの花』のまとめ

出典元:Twitter@uplinkcloud

カランコエの花』は平穏な高校生のクラスが「LGBT」という授業のせいで、一気におかしな空気になっていくいかにも高校生らしい学校の様子を描いた作品だ。

今田美桜は、あくまで周りから見た「LGBT」の視線を他の生徒にぶつけている。

社会問題にもなっている「LGBT」は『カランコエの花』を鑑賞することで、改めてその認識の難しさを痛感できるだろう。

また若者だと尚更、いろいろと思うことがあるだろう。

思春期の高校生たちがぶつかる想いに着目しながら、『カランコエの花』を楽しんでみてはいかがだろうか。

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この記事を書いた人

ライターの「とけい」です。
酒と映画に、よく溺れています。

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