2022年7月29日に公開の映画『今夜、世界からこの恋が消えても』についての解説です。
主演をなにわ男子の道枝駿佑が務め、福本莉子、古川琴音らが出演をしています。
期待を裏切らない感想作として注目を集めていました。
「今夜、世界からこの恋が消えても」の原作小説や映画のあらすじ、キャスト、ネット上の感想を調査してみました。
『今夜、世界からこの恋が消えても(セカコイ)』あらすじ
高校生の神谷透はクラスメイトからいじめを受けていました。
いじめっ子から同級生の日野真織に嘘の告白をしたらいじめを辞めると言います。
透はクラスメイトに言われるまま、真織に告白をしました。
すると真織は「付き合っても良い」よ予想外に告白を受け入れます。
条件は3つ。
1、本気にならない
2、放課後まで話しかけない
3、連絡は簡潔にする
二人は、その日から交際を始めます。
やがて、真織は交通事故の影響で自分が前向性健忘症だと明かしました。
前向性健忘症は一度、寝るとその日の出来事をすべて忘れてしまう病気なのです。
真織は、その日の出来事を日記に書き留め、朝目覚めると日記を読み返して昨日の出来事をバトンしてました。
記憶がリセットされる中で、透は真織の日記を楽しい出来事で埋めたいと思うようになります。
そんな二人にある出来事がきっかけで終焉を迎えることになるのでした。
『今夜、世界からこの恋が消えても(セカコイ)』の監督・キャスト
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の監督・キャストについてみていきましょう。
監督:三木孝浩
監督は、三木孝浩が務めています。
2010年に公開の『ソラニン』で長編監督デビューを果たしました。
その後、2012年に公開の『僕等がいた』で注目を集めます。
青春恋愛映画を得意としており「胸キュン映画三巨匠」のひとりとしても有名です。
代表作としては、2016年に公開の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』や2020年に公開の『思い、思われ、ふり、ふられ』などがあります。
神谷透役 道枝駿佑
透を演じるのは、なにわ男子のメンバーの道枝駿佑です。
2014年にジャニーズ事務に入所します。
俳優としては、2017年に放送の『母になる』で俳優デビューをしました。
2018年にはなにわ男子メンバーとしてデビューをします。
2021年には舞台『ロミオとジュリエット』で主演を務めました。
代表作としては、2021年に公開の『461個のおべんとう』や2022年に放送の『金田一少年の事件簿』などがあります。
日野真織役 福本莉子
真織を演じるのは、女優の福本莉子です。
2016年に開催の『東宝シンデレラ』オーデションでグランプリを受賞して芸能界入りを果たします。
女優としては2019年に放送の『僕の初恋をキミに捧ぐ』で本格的に女優デビューをしました。
代表作としては、2020年に放送の『歴史迷宮からの脱出〜リアル脱出ゲーム×テレビ東京〜』や2021年に放送の『消えた初恋』などを挙げることができます。
綿矢泉役 古川琴音
泉を演じるのは、女優の古川琴音です。
2018年に公開の『春』で主演を務め女優デビューをしました。
この映画で9つの映画祭でグランプリを受賞し、ブレイクを果たしました。
その後、2019年に公開の『十二人の死にたい子どもたち』でメインキャストとして出演しています。
代表作としては、2021年に公開の『花束みたいな恋をした』や2021年に公開の『偶然と想像』などがあります。
神谷早苗役 松本穂香
早苗を演じるのは、女優の松本穂香です。
2015年に映画『風に立つライオン』で女優デビューを果たします。
ブレイクのきっかけは、2016年に放送の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』に出演をしたことでした。
その後、2017年に公開の『狂い華』で初主演を果たします。
ちなみに、原作者の宇山圭佑の映画化に出演するのは本作で2度目です。1度目は、2015年に公開の『ガールズ・ステップ』に出演をしています。
神谷幸彦役 萩原聖人
幸彦を演じるのは、俳優の萩原聖人です。
1987年に放送の『あぶない刑事』で俳優デビューをしました。
ブレイクのきっかけは、1993年に公開の『教祖誕生』に出演したことでした。
この映画で第6回日刊スポーツ映画大賞で新人賞を受賞しています。
その後、1997年に公開の『CURE』では第21回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞を受賞しています。
代表作としては、1995年に公開の『マークスの山』や2005年に公開の『樹の海』などがあります。
日野浩司役 野間口徹
浩司を演じるのは、俳優の野間口徹です。
1994年に「親族代表」を結成して芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、2007年に放送の『SP 警視庁警備部警護課第四係』に出演したことでした。
バイプレーヤーとして有名でコミカルからシリアスな役柄まで幅広く演じています。
代表作としては、2016年に公開の『海賊とよばれた男』や2019年に放送の『あなたの番です』などがあります。
日野敬子役 水野真紀
敬子を演じるのは、女優の水野真紀です。
1987年に第2回『東宝シンデレラ』で審査員特別賞を受賞して芸能界入りをします。
ブレイクのきっかけは、1989年に公開の『冬物語』で主演を務めたことでした。
その後、パナソニックのCMガールを務めたことで1996年に花嫁候補1位に選ばれました。
代表作としては、1996年に公開の『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』や1997年に放送の『スチュワーデス刑事』シリーズなどがあります。
『今夜、世界からこの恋が消えても』の注目ポイント
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
原作小説
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の原作は、著者、一条岬の『今夜、世界からこの恋が消えても』です。
「今夜、世界からこの恋が消えても」は一条岬のデビュー作品としても有名です。
主人公の透と真織の高校生視点で物語は進んでいきます。
原作小説は6章構成で、全280ページほどで読みやすいです。
一条岬の作風は、王道の恋愛小説を得意としています。
そのため、物語の展開を予想しやすく一見するとありきたりなラブロマンスだと思いがちです。
しかし、物語の構成がしっかりとしており一条岬の世界観に引き込まれます。
キャラクターの人格や背景が確立されており、登場人物に感情移入できそして、泣けます。
タイトルから甘く切ないラブロマンスだと分かっていても、泣けてしまうそんな濃厚な青春小説なのですね。
王道だけど裏切らない純愛
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』は、王道な悲劇的なヒロインが登場します。
交通事故の後遺症で前向性健忘症になりその日の出来事を寝たら忘れてしまうというもの。
これだけ聞くとどこかで聞いたようなことがあると思う人も多いかもしれません。
しかし、映画『今夜、世界からこの恋が消えても』は繊細で秀逸な恋愛ドラマなのです。
恋愛映画特融の薄っぺらい恋愛ドラマかと思いますが、監督の三木孝浩の演出と主演の道枝駿佑、福本莉子、古川琴音の3人の演技が素晴らしいです。
特に、真織の親友の泉を演じた古川琴音が物語のキーパーソンと言えます。
真織が「前向性健忘症」を患っていることを知る数少ない人物です。初めは、透のことを疑っていましたがやがて二人を応援するようになります。
そして、繊細な物語の世界観にマッチする道枝駿佑と福本莉子の美男美女カップルの存在感が印象的です。
二人とも優しさを内に秘めており、この映画のクラシカルで品の良いラブロマンス感を演出してくれています。
若者はもちろんのことですが、普段恋愛映画をあまり観ない人にもおすすめの作品です。
ラストの展開(ネタバレ)
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』ではラストが印象的です。
著作の一条岬の作品では、一貫して「唐突な登場人物の死」が描かれています。
透は、自らの体調不良を隠していましたがある日、心臓が良くないことを泉に明かします。
そして、次の日、心臓発作で突然亡くなってしまうのです。
真織を思う透は、泉にもし自分が死んだら真織が書いている日記をすり替えて欲しいと頼みます。
それは、自分を思い出して悲しい気持ちにさせたくないという透の最大の優しさであり、真織を心から愛しているからなのですね。
大切な人に真摯に向き合うことの素晴らしさを教えてくれます。
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
今夜、世界からこの恋が消えても
クソ泣けた最近の映画で一番泣ける— りゅーと (@Ryvtq_) August 11, 2022
「今夜、世界からこの恋が消えても」観てきました!涙腺大崩壊。ボロ泣きでした。人を愛する気持ちは尊いですね。テンポもよく無駄のない、そしてストーリーが秀逸で泣けるこの映画は最高でした!#セカコイ#映画
— シュウ (@shu_office) August 12, 2022
純粋な人を愛する気持ちを再確認できる作品だと高評価を得ていました。
まとめ
2022年7月29日に公開の映画『今夜、世界からこの恋が消えても』のあらすじ、キャストを調査してみました。
主演をなにわ男子の道枝駿佑が務め、福本莉子、古川琴音らが出演しています。
交通事故の後遺症で前向性健忘症になりその日の出来事を寝たら忘れてしまう女子高校とのラブストーリーを描いています。
原作は、一条岬の同名作品が基になっています。
ストーリーは王道ですが、監督の三木孝浩の演出と主演の道枝駿佑、福本莉子、古川琴音の3人の演技が素晴らしいです。
ネット上では純粋な人を愛する気持ちを再確認できる作品だと高評価を得ていました。
恋愛映画好きはもちろんのこと、あまり恋愛映画が苦手な人にも観やすい作品ですよ。