大人が青春のあの時に帰ることができる名作『スタンド・バイ・ミー』
今は亡き名俳優リヴァー・フェニックスが、名を馳せた映画でもあります。
夏になると見たくなる、線路を見ると見たくなる、何回だって見たくなる!
そんなエモさの詰まった少年4人の”死体探しの旅“を、ぜひご覧ください。
来週の金曜ロードショーは遂にスタンドバイミーですね🥲🤍
大人が、一晩だけ子供に還るために鑑賞すべき映画だと思います 🎞
本当に楽しみ、1週間これだけのために生きれる、本当に、、、 pic.twitter.com/OWsAH7haHH— 晴 (@go21nell) May 21, 2021
『スタンド・バイ・ミー』あらすじ
ゴーディは新聞記事でかつての友人が殺されたことを知り、自分が12歳の時のことを、思い出した。
12歳だったころ、性格も体形も家庭環境も異なったが、いつも4人で遊んでいた。
ある日、「電車に轢かれた死体がそのまま放置されている」と噂に聞いた4人は、「死体を見つけ出せば英雄になれる」と思い、4人で探しに行くことにする。
喧嘩をしたり、助け合いながら、彼らは死体を探すため、森に入り、線路の上を、ただひたすら歩いていく。
彼らは死体を見つけて、英雄になることができるのか?
そして彼らの未来はどうなっていくのだろうか?
キャラメル味のポップコーン、コーラを抱えて独り観た映画の中に、懐かしい所で『スタンド・バイ・ミー』がある
映画を語る程の者ではないので内容は割愛するが、オールディズ流れるアメリカの良心的な、どこか懐かしい風の吹く作品だった。世渡りに疲れていた当時、私はこの映画を飢えた様に三度観た pic.twitter.com/yqz4OUFdIx— 石 小夜子 (@sayoko_ishi) May 20, 2021
『スタンド・バイ・ミー』キャスト
今回、ご紹介するのは『スタンド・バイ・ミー』に出演する4人の少年達です。
ゴーディ役 ウィル・ウィートン
1972年7月29日 / アメリカ出身
1981年にテレビ出演をし、その後本作で有名になる。
映画やドラマに出演しているものの2012年ごろからは、俳優業をストップ。
代表作『トイ・ソルジャー』『新スタートレック』
本作では、内向的な性格で、物語を作るセンスがある男の子を演じている。
クリス役 リヴァー・フェニックス
1970年8月23日 / アメリカ出身
両親がカルト宗教にいたため、宗教団体の舞台に出るようになる。
母がテレビ局で勤め始めたのをきっかけに、自身も芸能界デビューを果たすと、本作で有名に。
その後、『旅立ちの時』でアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、名俳優の階段を登っているかのように見えたが、23歳の時に麻薬の過剰摂取で亡くなる。
弟は、俳優のホアキン・フェニックス。
代表作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』『マイ・プライベート・アイダホ』
本作では、頭がいいが、家庭環境に悩みながらも、友人想いの一面を見せる男の子を演じている。
テディ役 コリー・フェルドマン
1971年7月16日 / アメリカ出身
幼いころからテレビに出演しており、「13日の金曜日・完結編」で有名になると、本作に抜擢される。
映画やドラマに出演するが、大麻に手を染めてしまう。
2013年からはテレビへの出演もストップした。
代表作「13日の金曜日・完結編」「グレムリン」「グーニーズ」
本作では、父から虐待を受けているが、そんな父のことを尊敬している男の子を演じている。
バーン役 ジェリー・オコンネル
1974年2月17日 / アメリカ出身
スカウトされて芸能界入りをするが、本作出演後、一度学業に専念するため、俳優業はストップ。
その後、俳優として現在まで活躍しているが、代表作となるのはいまだに本作である。
代表作「ピラニア3D」「スクリーム2」
本作では、太って少しどんくさい男の子を演じている。
故リヴァーフェニックスの生い立ちと死因
ディスクレシアと演技力
両親の影響で、カルト集団で育った彼は、適切な教育を受けておらず、ディスクレシア(識字障害)を抱えていたともいわれています。
台本を読むことが大変だったにもかかわらず、彼の演技はそれを勝ります。
見る人がみんな虜になってしまうような、映画のなかでの存在感は、本作で発揮され、「子役とは思えないほどの繊細な心情が非常によく現れる演技」だと評価されていました。
23歳で亡くなるその時までに、アカデミー賞や、ゴールデングローブ賞にもノミネートされるなど、演技力は映画界でも高く評価されていたのです。
ヴィーガン
リヴァーフェニックスはヴィーガン(菜食主義)だったことでも知られてます。
飼い犬にまでヴィーガンを徹底していたといわれ、日本に来日した際は、鰹節からとったそばの出汁にも、手をつけなかったそう。
これは、育ってきたカルト集団の影響があったともいわれている。
死因
彼が麻薬を日頃から摂取していたことは、周囲の目撃で明らかになっており、日ごろからハイになることがあったそうです。
亡くなったその日は、ジョニーデップが経営するバー「ザ・ヴァイパー・ルーム」に、弟のホアキンと出かけていました。
中に入った後、体調が悪くなったため、救急搬送され、心不全で亡くなってしまうのです。
心不全は麻薬の過剰摂取が原因だったと報道されています。
短い生涯であったにも関わらず、スクリーンを通して、彼の魅力に気付いたファンたちによって、90年代では神格化されたといっても過言ではありません。
『スタンド・バイ・ミー』まとめ
リヴァー・フェニックスが育ったカルト集団は、日常的に性的虐待が行われており、俳優になったことで、「普通の人間になれた」と語っていたそうです。
本作は、短い生涯のなか、彼が俳優として普通の人間になれた時間を、垣間見ることができる作品です。
切なくて、眩しい彼の演技はもちろん、「死体を探す」という目的を果たすため、彼らが歩きながら見つけたことにも注目の作品です。
幼いころから完成されていた、あの演技を、年を重ねたいま、見てみたかったです。
子供の頃に仲の良かった友達と小さな冒険に出たり、長く遊んだ思い出がある方は、是非とも『スタンド・バイ・ミー』を観て欲しいです!
そうでなくともこの映画は、年齢が若いうちに観た方が良い映画です! pic.twitter.com/107mXuJq3W— コウメグ🦈 (鮫メグ) (@KouMEG219246) May 21, 2021
弟のホアキンフェニックスを見ていればリヴァーフェニックスが今でも生きてたらどういう人間かという想像は容易にできるし、若い頃よりもっと繊細な芝居をする役者になっていたんだろうと思いながら、去年のオスカー受賞スピーチでホアキンが口にしたこのお兄ちゃんの言葉を聴いて泣きながら寝ます。 pic.twitter.com/1rR7nRcZg2
— ハドソン氏 (@pacificmonky) May 24, 2021