日本では2018年に公開された映画「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」についての解説です。
本作は、2018年度のアカデミー賞ゴールデングローブ賞にノミネートされた作品で、それ以外にも計57受賞し、107もノミネートされた作品なのです。
6歳の女の子のなる夏休みを描いた作品です。
気になるあらすじ、キャスト、ネット上の感想について調査してみました。
『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』あらすじ
6歳のムーニーは、夏休みにシングルマザーのヘイリーと共に、フロリダのディズニー・ワールドの近くにある安いモーテル「マジック・キャッスル」で暮らしていました。
ヘイリーは定職に就くことができずに、モーテル代とムーニーを養うため観光客に、ブランド物の空瓶に安物の香水を入れて売るなどしてその日暮らしの生活をしています。
ヘイリーが仕事でいない間、ムーニーは下の階に住むスクーティや隣のホテルに住むディッキーと3人で遊んでいます。
この3人は、いたずら好きで「ちびっこギャング」としてモーテルの管理人ボビーの悩みの種でもあります。
3人は廃屋で火遊びをしてボヤ騒ぎを起こしてしまいます。
児童相談所の介入を恐れたはスクーティの母・アシュリーは、もうムーニーと遊ぶことを禁止してしまいます。
一方、ヘイリーは定職を見つけるために職業安定所に行きますが、「紹介できる仕事はない」と言われてしまいます。
仕方なく部屋で売春をするようになります。
その間ムーニーは、ふろ場で大音量の曲を聴いていました。
家賃代をアシュリーへ借りようと訪れますが、部屋で売春をしていることを咎められしまいます。
ヘイリーは激怒して、アシュリーの顔を殴打してしまったのです。
それがきっかけで、親子の運命は変わってしまうのでした。
『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』のキャスト・監督
映画「フロリダ・プロジェクト真夏の魔法」のキャスト・監督についてみていきましょう。
監督・脚本・製作:ショーン・ベイカー
監督・脚本・製作を務めるのは、ショーン・ベイカーです。
2000年に公開された映画「Four Letter Words」で監督デビューをしました。
彼の特徴としては、監督・脚本・製作まで全て手掛けるということです。
特に、2015年に公開された映画「タンジェリン」は3台のiPhone5で撮影をされ、撮影もショーン自らが行ったそうです。
多才ですよね。
ムーニー役 ブルックリン・プリンス
ムーニーを演じるのは、ブルックリン・プリンスです。
2歳から芸能界入りをして、2017年から子役として本格的に活動をしています。
本作で、注目を集め天才子役としてブレイクを果たしました。
最近では、2020年に公開された映画「ザ・ターニング」に出演をしています。
ヘイリー役 ブリア・ヴィネイト
ヘイリーを演じるのは、女優のブリア・ヴィネイトです。
本作で、女優デビューをしました。
その後は、2019年に公開された映画「Lost Transmissions」や2021年に公開された映画「Habit」などに出演をしています。
ボビー役 ウィレム・デフォー
ボビーを演じるのは、俳優のウィレム・デフォーです。
1979年から芸能界入りをし、1982年に公開された映画「ラブレス」で本格的に俳優として活動をします。
1985年に公開された映画「L.A.大捜査線/狼たちの街」で注目を集めます。
本作では、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。
また2018年に公開された映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」では、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』の注目ポイント
映画「フロリダ・プロジェクト真夏の魔法」の注目ポイントやネット上の感想についてみていきましょう。
監督自らインスタからオファー
ヘイリー役のブリア・ヴィネイトは、監督・ショーン・ベイカーがインスタグラムを観てオファーをしたことでも有名です。
ショーンからオファーを受けた後に、ショーンの作品を全て観て出演を決意したそうです。
そのあと、オーランドに向かい2日間のオーディションを受けたのです。
そして、その1か月後には撮影をしていたと言います。
まさにシンデレラストーリーと言えますね!
ショーン督は何もかもが初めてだったブリアが、現場で緊張をしないように常に気を使ってくれたそうです。そして、ブリアも何でもショーンに聞いたと言います。
ブリアは、自分のせいで映画が台無しにならないように、撮影の2週間前からフロリダに行き毎日子どもたちと一緒にレッスンを受けたのです。
そのおかげで子どもたちと仲良くなれ、現地でレッスンを受けたことで場所にもなれることができたと明かしていました。
とても努力家なのですね。
天才子役たち
本作は、6歳の子どもの目線で描かれています。
無邪気に遊ぶ子どもたちの姿を見ていると、貧しい生活を恥じることもせずむしろ楽しんでいるようにすら見えてしまいます。
例えば、ホテルのすぐ近くにあるアイスクリーム屋のことをムーニーは「ここはアイスがタダで食べられるの」と友達に言うのです。
それは、小銭をアイスを買う大人たちに貰い買うからなのです。
「喘息持ちで、お医者さんにはアイスを食べるようにって言われているの」と6歳の子供が言うのです。
そう言われてしまうと小銭を渡したくなりますよね。
ムーニー演じるブルックリン・プリンスの名演技にも注目ですよ!
ネット上の感想
ネット上の感想についてみていきましょう。
アマプラで『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』見た。フロリダの安モーテルに住む親子の日常を子ども目線で鮮やかに描く…ぐらいの前知識で見たら思わず号泣してしまった。登場人物と作り手と観客の「この子は幸せになってほしい」という思いが一致した瞬間映画に魔法がかかる。これは大傑作です。 pic.twitter.com/GuqjlEkVHY
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) November 18, 2019
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 観たよ!🏖プライムビデオで1枚目の画像に惹かれて観てみたんだけど、殆どのカメラアングルが子供の目線になっていて、子供だけの毎日が冒険!な世界観が素晴らしい映画だった✨それと同時に現実の残酷さも伝わった😢でも、ラストの衝撃と畳み掛ける感じ!最高!🥰 pic.twitter.com/vsKWyKkC4B
— 𝙜𝙧𝙖𝙣𝙞𝙘𝙖 (@lSe_1727) July 22, 2021
実際にアメリカで起こっている現実だと考えさせられる作品だという意見も挙がっていました。
まとめ
日本では2018年に公開された映画「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」のあらすじ、キャストについて調査してみました。
無邪気な6歳の女の子ムーニーとシングルマザーのヘイリーは、フロリダのディズニー・ワールドの近くになる安モーテルに住んでいました。
本作は、低所得者の現実をありのままのリアルに描いています。
貧しい生活をリアルに描いた作品は、観ているとどうしても心が痛くなってしまいがちですが、6歳の子どもの目線で描かれているため、無邪気な姿に心癒されます。
実際にアメリカで起こっている現実だと考えさせられる作品でもありますね。