日本アカデミー賞6部門受賞、日本映画評論家大賞4冠、ヨコハマ映画祭3冠のほか、数々の映画祭を総なめにした『湯を沸かすほどの熱い愛』(通称:熱い愛)
銭湯を営む女性が余命宣告され、残された時間をいかに使うか。
そう聞くと、何だかよくあるストーリーのように聞こえますが、そのまっすぐな愛に胸をうたれ、「ひたすら泣いた」という声が続出。
ぜひ泣きたいときに、ご覧くださいね。
昨日「湯を沸かすほどの熱い愛」Netflixで観ました!めちゃめちゃ泣いた。そもそも涙腺ヨワヨワだけど、宮沢りえさんと杉咲花ちゃんの演技スゴいな…
99.9での潤くんと花ちゃんの共演楽しみ😊— あっきぃ (@kayomiffy) June 2, 2021
『湯を沸かすほどの熱い愛』あらすじ
ひとりで銭湯を営んでいた双葉だったが、ある日、余命宣告をされてしまう。
一緒に銭湯をやっていた夫は失踪、娘の安澄はいじめに悩み不登校になりかけていた。
何とかして自分の残された時間を使おうと、まずは行方不明の夫を連れ戻した双葉。
しかし夫は愛人との連れ子まで連れて、銭湯に戻ってきてしまう。
双葉は銭湯を夫に任せると、旅行に出かけることにする。
それは安澄を実母に会わせることだった。
家族ではない彼女たちが送る、残された愛のつまった日々とは。
湯を沸かすほどの熱い愛(映画)のオダギリジョーも良かったね…
出てるもの全部を追えては無いけども。いつも相当なダメージを受ける。オダギリジョーがかっこよすぎるので…— N (@n_8arou) June 1, 2021
『湯を沸かすほどの熱い愛』キャスト
血の繋がりがない親子を演じた、実力のあるお二人をご紹介させていただきます。
双葉 / 宮沢 りえ
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1973年4月6日 / 東京都出身
11歳でモデルデビューすると、『ぼくらの七日間戦争』で女優デビューし、日本アカデミー賞新人賞を受賞。
歌手として活躍する一方、映画やドラマなど数々の作品に出演するうちに、女優としての力をつける。
その後は、『たそがれ清兵衛』で日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を受賞するなど、日本の名女優として名を連ねるようになる。
代表作『紙の月』『たそがれ清兵衛』『人間失格 太宰治と3人の女たち』
本作では実母ではないものの、娘に対してまっすぐな愛を見せた母を演じた。
安澄 / 杉咲 花
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1997年10月2日 / 東京都出身
子役として活躍していたが、中学生のころ改めて芸能界に興味があり、オーディションを受け、芸能界に入る。
CM『味の素Cook do』で回鍋肉を食べる少女として、あまりにもおいしそうに食べるのが話題になる。
その後、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインの妹を演じると、本作に出演し、演技力を評価され、助演女優賞を獲得。
多くの映画やドラマに出演し、若手女優のなかでもレベルの高い演技力で評価されている。
代表作『花のち腫れ~花男 Next season~』『おちょやん』『トイレのピエタ』
ラストはホラー?赤い煙と足って?
ここからはネタバレを含みます。
実はこの映画、ラストに賛否両論が。
終わり方が好きか嫌いか、見る人によって大きく異なります。
最終的に双葉は亡くなってしまうのですが、その死体を双葉の銭湯で火葬するんです。
そして銭湯の煙突から出てくる煙は、双葉の好きな赤色の煙。
最後に出てくるタイトルクレジットでは、燃え盛る火のなかに、双葉のものであろう足があり、そのシーンが「ホラーだ」という方もみえます。
しかし実際には、タイトル通り「湯を沸かすほどの熱い愛」を持った双葉が焼かれ、その沸いた湯では、親族たちが満足そうな顔をして、お風呂に入っています。
賛否両論ありますが、安澄をはじめ親族たちが満足そうな顔をしている姿を見ると、「これでよかったんだろうな」と思います。
最後まで、双葉に守られ、満たされながらお風呂に入る彼女たちは、どこかやりきった顔をしていて、すがすがしい表情。
最後まで双葉の愛を受け取め、寄り添い、返してきた結果がこの結末なのです。
実際に映画評価サイトでは、こちらの作品は高評価。
ラストに賛否両論あるものの、それまでのストーリー展開が素晴らしく、テンポの良さや、BGMの采配まで見事となっています。
あなたはこのラストをどう感じるでしょうか?
『湯を沸かすほどの熱い愛』まとめ
双葉の決めた覚悟と、突き抜けていくようなまっすぐな愛が、見ているこちら側にまで伝わってきて、最初から最後まで、本当に涙腺が緩みっぱなしになる作品です。
そしてそれに答えるような、安澄の表情の変化も素晴らしく、演じたおふたりの演技力の高さに感服です…。
ひとりひとりの持つ強さと、弱さと、自分自身と向き合いながら、「誰かのために何かしたい」と思わせてくれる心揺さぶられる作品を、ぜひご覧ください!
『湯を沸かすほどの熱い愛』’16
絶対に泣かないぞー、と挑んだけど案の定だだ泣きでした。こんなのダメですよ。魂の美しい人はどうして早く逝くのか、いつも思う。
去る時、こんな風に自分の何かを託せる人がいたらそれだけで人生ありがとうなのかもしれません。
ただラスト、あれはそういうこと?? pic.twitter.com/JSMehWMgUt— Mondays (@raintree730) July 7, 2020